僕の東京日記 公演情報 僕の東京日記」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★★

    充実した舞台でした
    期待以上!!!大満足!!!
    2時間20分を感じさせない舞台。
    熱いあの頃を思い出させてもらいました。若者達の気持ちの表現の仕方も流石。
    セットも非常に良かったです。
    次回作を今から期待して楽しみにしています。

  • 満足度★★★★

    満足しました
    秀逸な脚本と役者さん達の熱演。満員の劇場での緊密な芝居に疲れながらも、気持ちのよい時間を過ごすことができました。70年代初頭はこんな感じだったのでしょうか。疑似体験させてもらいました。

  • 満足度★★★★★

    脚本の力
    さすがだと思った。社会の力とそれに翻弄される個人が、愛おしく描かれていた。役者も素敵な方ばかりだった。若いテンション高いネタがふんだんに盛り込まれた劇ばかり見ていたので、新鮮で心に響くものがあった。

  • 満足度★★★

    ハリボテ
    みんながみんなハリボテという武装をしている
    そんな話。
    とても抽象的な人たちがとても具体的な世界に生きている。
    そんな舞台。
    分かりやすそうで、分かったつもりで帰らされる作品でした。

  • 満足度★★★★★

    向き合う素晴らしさ!
    向き合うことは、責任がついてきたり、面倒くさかったり・・・なんだけど、きっと!良いことある!って、頑張る気に、なれる作品でした。あの時代を、知らない私でも、納得してしまいました。個性が違いすぎる強いキャラの人物が、あれだけ出てくると、かえって個性がウスクなったり、濁ってきたりするのに、個人の想いが、きちんと、伝わってくる、素晴らしい舞台でした。役者さんの動きは、もちろん!足音から、セットも衣装も、効果音も全てに、命が吹き込まれていました。

    ネタバレBOX

    あんなアパートは、今も、阿佐ヶ谷、高円寺に、現存してますよ~。河北の裏側、等等・・・
  • 満足度★★★★

    時代を感じさせる
    下宿先の入り口、居間、各部屋に通じる廊下、二階に通じる階段、それだけの舞台。
    でも、芝居が展開するほどに奥行きを感じさせるいい芝居でした。
    70年代に入った時代をその時代を生きていなかった役者陣が見事に演じて、時代を共感させてくれる内容でした。
    2時間強の芝居も充実した時間に感じました。

  • 満足度★★★★

    懐かしい雰囲気の中、
    下宿屋のそれぞれの人生、心に沁みますね。

    ネタバレBOX

    「泣いてくれるな、おっかさん」の時代、あんなに反抗的な態度をとっていたのに、結局母親に助けられたってこと。

    不条理劇に出てきそうな母親でしたが、肝っ玉が座っていました。「されど、母は強し」でした。

    化粧であんなに変わるんだとか、かつらであんなに変わるんだとか、あぁ面白い。

    おでん革命の女性、細面で、繊細で、頼りなげな、何か恵まれてなく、昭和のあの頃いたような気がします。

    「不発」で終わったのはちょっと残念のような気もします。
  • 満足度★★★★

    舞台上が39年前にタイムスリップ
    戯曲そのものに舞台美術、衣装、メイク、演技が加わって、40年前の高円寺の下宿屋が舞台上にタイムスリップしてきたよう。
    芝居のスタイルが「昔観た芝居ってこうだったよなぁ」な極めてオーソドックス(=奇をてらわず基本に忠実)な感じであることに加えて1971年には物心がついていたのでモロモロ懐かしく、140分の上演時間を存分に楽しむ。

    ネタバレBOX

    舞台幅の狭さを逆用し(?)、L字型にした装置もむしろ建物としてリアルに感じる。
  • 満足度★★★★★

    脚本の素晴らしさ
    永井愛の脚本の力を改めて実感した。ご都合主義のストーリー展開や、力ずくの笑いや、嘘臭い台詞がない芝居は快適だなぁと。
    これだけ多くの登場人物がいるのに、人物造形がしっかりしていて、しかも相互の関係の中で人間性を描いているのが好ましい。
    この芝居の主人公と同世代の自分としては70年代当時を振り返るよい機会でもあった。あの時代に生きていないと実感として伝わらない部分もあると思う。だが、あの当時をまったく知らない若い俳優が生き生きと役を演じていたのがよかった。

    ネタバレBOX

    いまではほとんど姿を消した東京の下宿屋が舞台。小屋一杯に配置した舞台美術が優れもの。以前、このスタジオで別の芝居を観たときと同じ場所とは思えなかった。その分、多少客席に窮屈感は出たが。左翼活動も大衆との遊離が進み、行き詰っていた時代の活動家の様子がよく描かれている。セクト活動家・睦美のスガナミが追い込まれながらますます硬直化していく役をリアルに演じ、鬼気迫るものがあった。それと対比するヒッピーの一派。公務員と両立するピータン(船戸慎士)と人間離れしたかわいさがあるユッケ(渡邊歩実)が面白い味を出していた。ヒッピー3人組と、反戦おでん屋として潜伏活動をしている井出(TAKA)・のり子(土屋咲登子)が同じ下宿に住んでいるというのも、いかにも過渡期のこの時代らしい。街づくり運動や有機農業を行うピータンが活動家たちに「形は違うけど、お互い目指してるものは同じでしょう」と言うが、もう少しのちに左翼活動を離れた人が有機農業や地域活動を始めたことを思うとなるほどな、と思った。デモに参加した経験もあるけれど活動に身を置くまでには至らず、しかし、逃げたとは言われたくないと思う原田満男(山本亮)は、活動家とヒッピーに挟まれ、宙ぶらりんながらも両方に影響を受けているのがこの時代の大学生の象徴でもある。満男の世代は活動渦中にいた全共闘世代よりは少し年下なのだが最近の若い人たちには一緒くたに思われているようだ。
    潜伏活動に疲れていたのり子と心通わせ始めた満男。のり子の土屋は仲間由紀恵にも似た70年代の清楚な美少女で印象に残る。新劇の売れない女優(岩野未知)を気遣う下宿屋の管理人(原妃とみ)。2人の会話から、いまも演劇人について回る「生活資金か、役のチャンスか」という二者択一の悩みや、
    新勢力として台頭してきたアングラ演劇の様子が語られる。ナイティー姿の岩野は妖艶な美しさで、隣客の男性など胸の谷間を凝視していた(笑)。
    公認会計士試験の3次試験に賭ける新見(朝廣亮二)と猫好きの土橋(桃瀬ほのか)の対立で、土橋に想いを寄せるヤクザなクリーニング屋(小笠原游大)が土橋のために奔走するが、そのさなかセクトを抜けるなら岡持ちに入れた爆弾を約束の場所まで運ぶように睦美に命じられた井出はプレッシャーからパニックに。のり子は爆弾を満男に押し付け、結局その満男を冷静な判断と行動で救ったのは、あれほど鬱陶しがっていた教育過保護ママ(塚田美津代)という何とも皮肉な結末。大学受験の母親同伴や、連合赤軍の吉野雅邦の母が「僕ちゃん」と呼びかけたことが新聞記事にもなり、この当時から教育過保護ママがクローズアップされてきた。
    全編通じて女性が逞しく、男性は振り回される一方だった。ケータイがないからこその緊迫感も興味深かった。

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