満足度★★★
とぎすまされる
癒されました。一回こっきりのワークショップでたまたま集まった人達って設定ですから、無理に物語が展開していったりはしません。ただ、そこに、印象的なひとたちがいるってことだけを実直にやってみせてたわけですが。ちょっと寝不足だったら寝ちゃうかも。あーでもそんときなぜか私のあたまは冴えてて、というのはあの丸い舞台の隠れた効果なのかもしれませんが、「色々拾っていこう、拾っていこう」という気持ちにみちみちていました。そういう意識に仕向けていくことがあって成立する作品なのかも知れませんね。ワークショップ的に、「参加する」気持ちで観るお芝居、と勝手に位置づけています。
満足度★★
緩やかな曲線に包まれた劇場
出入りもエレベーターからと普段のアゴラではないよう。でも異なる空間ではなく、題材も現代的なのでトリップ感は低め。77分。
満足度★★★★
日常に紛れ込んだ非日常な時空の快感
艶やかな日本語で紡がれる、ちょっと昂ぶった、でも、日常の続きの情景。
その中に、ハッとせずにはいられないエピソードやドキリとする一言がちりばめられていて、息を呑む。
さらに、別世界から来たかのような人物が登場するや、もはやそこは日常の続きですらない、ポかリンワールド。
この、不条理なまでの落差が、たまらない快感。
満足度★★★
ほのぼのウォームな雰囲気
他の方が付けるほど高評価な作品だとは思わないけど。
フォトグラフ講座に集まる受講者と講師、それに受け付けの人たちが過ごすひとときを切り取った作品。終始ゆるゆるとほのぼのとウォームな雰囲気で過ぎていく。会話も間合いたっぷり。終盤ウォーミングな台詞。ただし演出が期待した最後の台詞はわたしには染み込まず。
アフタートークに出演くださった、元役者の山本なにがしというフォトグラファーの話も面白かった。
満足度★★★★★
写真の芯にあるものとは
写真を撮る人は普段、セルフポートレートでもない限り、
その時の自らの姿を見ることが出来ません。
劇という鏡を通して何重奏ものそれを俯瞰することで、
今まで何をしていたのか、
何をしようとしていたのかを
慈さんの目から、もう一度確かめさせられた気がしました。
写真をよく撮る人、撮られることが多い人、
作品や写真集を観る機会が多い人にも。
普段身体の声を聞いている人たちだからこその力技で、すっと。
一瞬、秘密の芯とすれ違えるかもしれません。
あの恐ろしくも懐かしい場所で。
満足度★★★★★
素敵です
自由に動き回っているように見える、しかし計算された俳優同士の距離感がすばらしかった。
自分自身も劇中のワークショップに参加しているかのように錯覚する瞬間があり面白かった。
会話からほのみえるが明確には語られない登場人物達の関係に、想像力を刺激された。
うーん。面白かったです。