満足度★★★
初 劇団銀石
そういえば、これも観たな。書き忘れ。
ダーウィン。種の起源。そして出産。
サスペンス的でもありコメディな部分もあり
ロマンティックでもあり。
劇団銀石、独特の世界観がある作品だった。
特にチラシのアートワークが良かった。
満足度★★★★
次は吉祥寺シアターだって!?
娘が生まれる夜のC.ダーウィンをタテ軸に、まだ水だけの星であった太古の地球に生物が発生し進化するさまをヨコ軸として絡め、ミクロからマクロまで自在にズームして見せるのは芝居ならでは…と言うか、ここが得意とする手法か。
また、詩的なコトバが多数ちりばめられた叙事詩的な内容は羊水の中を漂うように心地好い。
満足度★★★★★
ハッピーエンドと言うために
ダーウィンの時代と進化論の過程を、恋と音楽の引力で束ねるなかなかアクロバティックなストーリー。物語の展開は歴史を生物史観から再編成することで現在と未来と存在を肯定的に把握し直す時に向かうための道筋であって、観終えると確かに熱くひたむきなメッセージが残る。きちんと「物語、物語る」という劇団理念に正面から取り組む姿勢を感じ取れた。
音楽家と組んでるだけあって、音楽の感性できめるシーンがキレてて最高に気持ちよし。野田秀樹的想像力と派手な身体動作って今どきむしろ新鮮。
言葉遊びにほころびが見える瞬間もあったが、基本的にハッタリ力でどうにかしてて嫌いじゃない。あとは笑い所で笑わせられるだけ全体の演技に余裕が出てくるぐらいになったらエンターテイメントとしては安心して観られようになるだろう。今回はまだ多くの役者がいっぱいいっぱい。
満足度★★★★
しっとり、
相変わらず、すさまじいテンポの中のやさしさ。
…なのですが、今回は割とといつもより落ち着いた印象が。
衣装の彩度や、あの独特の台詞の言い回し、
不安定なまでの動きが、どれも落ち着いたトーンになっていた(ように感じた)。
個人的に、あの、いっぱいいっぱいな肉体で
軽快にまくしたてる調子が好きなので、そこは少し物足りなくもあったけれど。
(そして、超個人的に「シャッホハーイ!」がだいすきなので、是非はやらせたい)(はやればいいのに)
満足度★★★★
刹那の密度と広がりの深さ
時間の尺と
連綿として繋がる生命のダイナミズムが
劇場が持つ閉塞感のなかにしっかりと宿って・・。
研ぎ澄まされた感覚と
ダイナミズムに
ひとつの命への想いが
うまく共存した作品でありました
満足度★★★★★
種の起源をロマンティックに。
少し難解な作劇が多い銀石だが、今回の作品はダーウィンを主人公に、種の起源と自分に初めて子供が出来るという物語を絡めてわかりやすくロマンティックな作品に仕上がった。
あたかもサスペンスドラマのように進行していくところも魅力的で、ちょっとコミカルさも加わるなど、新たな銀石の味が出てきたような気がする。
主役のダーウィンを演じる伊藤淳二が達者で、芝居全体が引き締まった。
満足度★★★★
音
セリフ回しと音響の演出が、「いきものの音楽性」に説得力を与えていました。
舞台美術や、開演前のマイム、劇中の役者の動き、その1つ1つの粒がほんとうに洪水のように思えました。
しかし、この洪水が全シーン続いたので、はじめは慣れない刺激に違和感を覚えました。
ダーウィンの進化論を前提にし、それをもう1度料理し直して提示したものだったので、筋に矛盾は無いように思いましたが、逆に不安定さももう少し欲しい思いました。
ただ、ゆったりと安定した終わり方は、劇を観終わった後も時間の大きな流れを感じさせてくれます。
満足度★★★
鼓動
毎回、個性的な舞台表現が楽しみな劇団銀石。今回は生命の誕生、遺伝子、人類の起源に迫った“異類婚姻譚”。
壮大なテーマをどう見せるのか注目したが、、舞台美術、俳優の身体、言語、音楽(鼓動のようなリズムと言うべきか)が一体になったような表現に感服。
来年は吉祥寺シアター進出ということで、期待しています。
紡ぎ、続く、生命
壮大なテーマをコミカルに、面白く、創り上げてたように思います☆
衣装もセットも凝っていました!
ただ終始勢いは良かったのですが、その分テンポがずっと同じように続いて
行くので、場面はどんどん移り変わっていくのに、人は変わっていないような印象が・・。
でもでも!また機会があれば観に来たいと思います♪
満足度★★★
舞台のブロックが工夫されていました
四角一辺倒でなくて、斜めにカットしてある所を上手に生かしていました。
自己の遺伝子を後世に残すことの意義を説いた、
自己同一性の話が根幹にありました。納得です。
強者繁栄・弱者滅亡と、言葉にすると結構きつい事も。
納得させられる芝居となってはいましたね。
深海の進化論!?
ダーウィンがイメージの海に潜るという発想が気に入りました。でも、途切れなく、テンポよくセリフが続く心地良さがある一方で、同じテンポとセリフまわし(動作も似ている)が続くことで、登場人物の個性がメリハリなく沈んでしまっているように思いました(いくら海底とはいえ!?)。舞台に置いてある同じブロックのようなパーツを組み替えて様々な形にして使うところの工夫は面白かったです。公開されていた台本と比べられるのも一興でした。