満足度★★
淡々とした感じを受けました
なんとなく巨匠の「火の鳥」を思い出しました。
ただ日常が時間経過し過ぎていくのみで心情描写が少なく、
命という湖の浅瀬で「パチャパチャ」ってしているだけの感じ受けました。
もっと深みにまで入り込んでもよかったのでは?
満足度★★★★
人間の寿命について考えさせられました
神様の世界に一人舞い込んできた少女。赤ん坊から老女、そして死を迎える人間という存在が丹念に描かれていました。カスミ草ではなく霞葬というタイトルもぴったりでしたね。
満足度★★★★
演技力と語学力
ベク・ソヌさんを見ていたら、時につたない日本語でも十分な演技力というものがあるのだなと、感じました。私は特におばあさんになってからの彼女が好き。(また涙。おばあさんに弱い)。小道具として椅子が使われていましたが、「人間の作ったもの」を感じさせるので、あの世界ではちょっと違和感がありました。椅子は確かに持ち運びには便利だけれど、ただの箱をふわふわにするとかした方が良いのでは?
満足度★★★
まさに霞のように
まさに霞のように、ふわっとしたファンタジーでした。そこそこ面白いんだけど、つかみどころがなくて、自分には中途半端な気がします。
満足度★★★★
しゃれたタイトル
そして内容もよかった。今回初めて観た劇団。一言でいえば大人の絵本的な印象で、人間の一生を客観的に見ることができた。女優人の演技が押しなべてよかった。とくに韓国のベク・ソヌさんの演技はなかなか上手かった。比較すると男優人はちょっと演技が甘かったように思う。
満足度★★★★★
静かに感動いたしました!!
劇団印象さん、またまたよかったです!さすがです!その感想を絵と文で描いていますので、もしよろしかったら→http://blue.ap.teacup.com/chigusa/
満足度★★★★
清涼感のあるお芝居
舞台セットや照明、お芝居も全てがシンプルで純粋、すっきりとしていて素直な印象を受けました。
それぞれの役者さんも力があり、演出も一貫していてとてもよく纏まっていた芝居だと思いました。
満足度★★★★
思い出という宝物
登場するキャストの人数と物語が吉祥寺シアターでは広すぎたように思う。舞台に空間が目立った為だろうか、美術そのものにも何となく、あっさりしていたように思う。これで舞台のキャパが狭ければ霞がかったさまや、雲の演出をドライアイスか霧で演出できたはずだ。惜しい。べク・ソヌの演技力は際立っていた。更にイワナガ役の龍田和美が飛ぶシーンは周りの風のささやきも聞こえてきそうなほどの演技で美しかった。鷹かと感じたほど。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
アジアンな世界観
初めてこの劇団を観ました。
神々の世界に人間が来るという話で、物語としては淡々とした感じですが、人が生きているということを愛おしく感じさせる、素敵な内容でした。
大人のための童話というテイストを狙ったのでしょうが、演出がベタ過ぎて子供向けの芝居みたいに感じられるところが所々にあり、残念でした。美術や衣装、あとチラシの淡くて可愛らいビジュアルセンスは新鮮で良かったです。
韓国から客演のベク・ソヌさんの演技に惹き付けられました。最初に赤ん坊役で出てきた時は日本語が駄目でそういう役なのかなと思いましたが(その後は日本語の台詞を話します)、幼児〜少女〜老婆を1時間ちょっとの間にリアルに演じきり、その表情と声の表現力に驚きました。
他の女優陣も魅力的でした。それに較べて男性陣が弱かったのが残念。
もっと洗練されて行くと、とても素晴らしい劇団になると思います。
満足度★★★★
心をふくらませてくれました
私のブログに書いた感想です。
「今年観た演劇の中で、一番独創的で、インパクトの強いものでした。(まだ半年近くも今年は残ってはいますが・・・)
最初、「いわなが」が飛ぶシーンから始まったときに、
「あ、不条理劇かもしれない、しまった!」と思ったのですが、それも杞憂。
のんびりとした時間の流れの中で、やさしい雰囲気の物語がすすんでいきます。
軽い台詞の連続ながら、無理なく耳に、頭に、心に入ってきます。
やっかいな、時間がテーマの劇でしたが、これもメルヘンのようなストーリーの中に
「隠喩」のようにさりげなく横たえているようで、押しつけがましく感じられることはありませんでした。
「日韓交流」と銘打った劇でした。ミカ役のベク・ソヌさんの演技も、それぞれの年代を、それぞれの魅力で演じていていたと思います。(在日の方?日本語も上手です)
関心したのは、場を転じる時の工夫です。暗転を使わずに、常に誰か一人を残し、それから次の場面が引き継がれる手法は、見事でした。
七人の役者が、みな個性的であったことも、劇団の強みです。
今朝の朝日新聞の「天声人語」に、ジョークが載っていました。
たびたび遅れる列車に腹を立てた客が、「こんなんじゃ、時刻表なんていらないじゃないか」 それに駅員が答える。
「お客さん、時刻表がなくなったら、遅れているかどうかわからなってしまいます。」
関係ないかな。いや、時間や「老い」や「死」もそう。
否応なくつきあわされているからこそ、制御できないからこそ、それはまた貴重なものなのだ、と。
示唆に富む、素敵な劇に出会えた感じでした。」
ありがとうございました。
満足度★★★★
ないものねだりの民と神。
日本神話の神々を語り口に、有限に存在している人間の尊厳を逆説的に描く作品。
神さまも人間と同じように欲深く『ないものねだり』をしてしまうよ、という視点が面白い。
物語は会話劇として成立させながら、ここぞという時には身体性の躍動感でもってキメてくるので、物語にうねりがあった。
天井の高い吉祥寺シアターを存分に生かした舞台美術、橙色に浮かぶ照明、丁寧に制作された衣装はどれもシンプルでありながら作品の持つ、浮遊感のある不思議色に違和感なく染まっていた。
韓国から招かれたべク・ソヌさんの演技がとにかく素晴らしい。『女の一生』という難しい役どころを気負いせず、非常に豊かに表現されていた。
特に役者、演出家を志しているひとに観てもらいたいですね。彼女の佇まいから『演劇』について何かを得られるような気がします。