キセキの人 公演情報 キセキの人」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★★

    観てきました。
    最終日の昼と夜に観に行きました。

    音響はずっしり重く響く重低音で、ライブのようなど迫力。
    舞台の上にはほぼ舞台美術がないのですが。
    垂れ幕、照明、音響を効果的に使って表現された演出は、逆に想像力をかきたてられて、より演劇を観てる感。

    ただ、アクションや殺陣、リアクションなどは、もうちょっとあともうちょっと足りないといった感じで、そこが残念でした。
    特にアクションは、戦う場面が割りと多いので、もっと派手に魅せて欲しかったかな。

    セリフや芝居やネタには、細かいところまでやり込んでいて、こだわりを節々に感じ。
    観客に楽しんでもらおうという心意気を存分に感じられる、楽しい舞台でした。
    ありがとうございました!

  • 満足度★★★★★

    骨の髄までエンターテイメント!
    酒呑童子の物語をベースにしているが、めざしているのは徹底したメンタメ。舞台美術、照明、衣装、どれもがそのエンターテイメントに花を添えるが、特に腹に染み渡る重低音の音響が見事だった。地響きを感じるほどだった。

    スケールが大きく、幻想的な歴史ファンタジー。踊りを動きに組み入れた演出が見事で、シーンシーンがかっこよかった。役者はひとりひとり個性的で魅力的だったが、そのなかで特に、茨木という悪役を演じた原田明希子が圧倒的に素敵だった。一度でフアンになってしまった。

  • 満足度★★★★

    最後に物語世界が完結する快感
    珍しくも元ネタのある伝奇アクション時代劇。
    最後に明かされる酒天童子の意外な「正体」は既視感無きにしもあらずだが、ラストシーンの「あるアイテム」が冒頭とつながり、最後の1ピースがピタリとはまって物語世界が完結するのが快感。

  • 満足度★★★

    家族で観れますが・・・
    結構あっさりと死ぬ方なんかもいて、
    謳い文句通りに、「悪」が強調されていた気がします。
    でも子供のような純粋さもでており、
    1面で語れない巧みさも表現されていました。
    2時間近く休み無く通しで飽きなく魅せる演出は見事でしたが、
    なんかこうー・・。奥行きというか深みというか、
    山椒が足りなかった感じがしました。

    ネタバレBOX

    あの世とコノ世の堺の話で、主人公が”鬼籍”の人だったんですねぇ。

    前の座席の兄・妹の小学生兄弟さん。
    眠る事も泣く、しっかりと最後までおとなしく・マナーよく観てました。
    それに比べて、携帯の着信音やマナーモードの音を響かせる大人がいて、
    情けなかった・・。

    野々村真さんの娘さん、瑠璃姫役で出てきて。
    生き残るのかなぁ等と思っていたら、
    主人公に目玉取られて死にましたね、あっさりと。
    垂れ幕に赤いライトや効果音で結構上手に、
    情景描写する演出は見事でした。

    判り易さ、面白さを前面に持ってくる進行は。
    観ていて、ここは何処で・いるのは誰でが、大変判り易くて上手です。
    合い間のコント。笑える会話も飽きさせませんでした。

    少し残念だったのは、金太郎の熊ちゃん。
    最初から生きてる扱いが薄かったのが、ちと残念。
    一応、黒子さん使って自立したトコは良かったんだけどねぇ。
    表情も割りと好みでした。
  • 満足度★★★★★

    楽しめました!
    会場は広くてきれいで良いですね。開演前の映像上映,特に注意事項の映像がよい。工夫されている。芝居はなるほどスリリング御伽草子。ただ単純に楽しめました。良かったわ~^^こーいう芝居は好みです。初見の劇団だったけど,こーいう芝居だったら誰を誘っても文句は言われないだろうな。「キセキ」って「奇跡」じゃなかったのね。最後まで騙されていました^^;

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    家族で楽しめそうなお芝居でしたが、見せ場も圧巻でした。舞台や演出の
    イメージも本当によくマッチしていました。ただ、酒呑童子が少し元気が無かった
    ように見えたのが残念でした。頼光絡みの演出かな。

  • 満足度★★★

    気の向くまま
    実在人物の特技も生き方も、自由気ままに、した感じです。アニメの演出を舞台上で表現したいのが、演出家の主旨との事で、面白い表現も、ありました

    ネタバレBOX

    歌もダンスも有り、楽しめるのですが、ショートコントが、つながっていく感じでした。

    鬼の居酒屋シーンのパントマイム的なのが、イマイチ・・笑えなかったです。きちんと決める人と、サボってる人が、いれば、その後の、足がしびれたのも、笑えたと思うのですが・・・。椅子の高さは、各々でも、つまみ食べる机と鬼がお酒を出す高さが、違い過ぎて・・・で、なんか、お気楽過ぎに、思えてしまいました。あのキャラ達は、勝手気ままに動く面白さなのですが。。。

    茨木役<原田明希子さん>、違う役も、観たいと思いました。

    衣装も、頑張ってました。壁面の鬼の絵も、良かったです。

  • 満足度★★★★

    鬼~のパンツは強いぞー、強いぞ-♪
    「キセキの人」というタイトルからすると、主役は酒天童子なのだが、主役が何人もいるような錯覚に囚われるのは、やはり、個々のキャストらの存在感だと思う。舞台のセットが美しく、あの世とこの世の狭間のような・・。

    もののけとか、妖怪とか、アヤカシの世界。どちらかというとアニメチックなキャラクターの宝庫で、メープルフィギアも登場させ、好みの芝居だった。

    笑は失笑・苦笑!の種類。笑)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    一条天皇(帝)の2人の婚約者が妖怪にさらわれた事件で源頼光以下、4人は妖怪を捕まえる為の特殊部隊を組まされる。この時代はもののけやら、妖怪やら鬼やらが頻繁に現われる物騒な時代でもあった。

    彼らはゴーストバスターじゃあないけれど、妖怪らを退治するために、いざ、大江山(天狗島)の鬼のところに向かうのだが・・。

    一方で天狗島では人として未完成のままの酒天童子が現われる。彼は閻魔によって、魂だけが浮遊していた酒天童子を、とりあえず、と未完成の体にその魂を吹き込んで出来上がったのだった。だから死んでも居ない、生きても居ない魂だったのだ。

    彼は未完成の身体を完成させるために、死んだ身体や死にそうな身体から必要な部分だけを奪って自分の身体の一部に加えてしまうと言うおぞましい力も持っていた。鬼の頂点に位置する天狗は鬼の長・茨木から、新たな長としての称号を与えられるも、彼はその茨木の身体さえも欲しがるようになる。

    物語は4人の部隊と鬼、酒天童子の本当の両親のいくえを絡めながら、戦いとなるも、酒天童子の両親が源頼光と道子とわかると、安心して浄化するという奇跡の物語。

    親子の絆を謳った物語りで人間の原点を見つめ直した美しい物語だった。茨木の鍛えられた二の腕が萌え!
  • 満足度★★★★★

    「キセキの人」から奇跡の人々になれたら・・・
    「悪がテーマのスリリング御伽草子」。
    この解説から、多少の恐怖は覚悟して座席に着きました。

    幕が開くまでの間、美しい装丁のプログラムをゆっくり読み込むことに・・・

    すると、

    突然、底の見えない群青色の滝壺に飛び込み、
    夢中で水面を目指せども、身体が浮いていかない混乱。

    または、

    ふいに、藪の中に迷い込み、行けども行けども
    闇ばかりまとわりついて、逃れられないあせり。

    そんな混沌の中で、突然現れる人間(?)たちの、不思議な不思議な魅力。

    このプログラムは、御伽草子の世界への扉。
    その中へ進んでいくと、あっという間に幽玄な中世代に迷い込んでしまいました。

    (武田和香さんのデザインによるプログラム、素晴らしいです!
     皆様も、幕開け前に是非一読を!)

    ここからは、作家さんのこの作品に向ける想いや、現在の心境、
    このカンパニーのみなさん、スタッフのみなさんに結ばれた
    熱い絆も読み取ることができます。

    また、見逃してしまうかもしれない、この作品の根幹になるテーマへと導く、
    まるで母体と赤子とをつなぐ「へその緒」のような繋がりも得られるように想いました。

    こんな、「ちょっぴり予習」をしているうちに、いよいよ、開幕です。
    つづきは、「ネタバレ」にて。

    ネタバレBOX

    観劇後、自宅にて「酒呑童子」について調べ、改めて、この作品の深さを知りました。

    酒呑童子が置かれた「キセキ」という立ち位置には、三つの意味があるように思いました。

    一つは、鬼籍=キセキ(死んだ人の名前が記される帳面)に載せようにも、
         名前も(その存在さえも)確認されていない、ある魂が、
    二つめ、自分は何者であるかを訪ねる旅の軌跡=キセキを通じて、
    三つめ、ついにその存在を知る奇跡=キセキを起こす。
         いくつもの悲しみを生み出しながら。

    そう表現すると、とても重たい印象をうけますが、

    舞台は、幽玄でありながら、お笑い好きな現代人に優しく、

    目に見えないものへの恐怖を、突然投げつけながらも、
    「これも有りなのさ・・・」と、頼もしく、

    人間の心深くに潜む、「悪」について、
    えぐり出すような痛みを与えておきながらも、
    「みんな、一緒さ・・・」と、フォローしてみたり、

    全編を通して、善も悪も受け入れていく、
    深い人間愛が、脈々と流れているように感じました。

    だから、人間界に強い恨みがあるために、鬼にならざるを得なかった者たちが、
    やたらとチャーミングで、むしろ、登場する他の人間達よりもずっと、
    観る者の心に近づいてくる。
    鬼を、受け入れ、同情してしまっている自分に、驚く。

    その心境になると、妖怪退治四天王の統括を命じられた、源頼光がラストにて、

    突然命を奪われた妻道子と、
    その胎内に存在しながら、生まれ出づることのかなわなかった、
    赤子(酒呑童子)の無念さに、狂うほど、哀しみ、
    それでも、愛する二人が、鬼となりゆく前に、
    自分の手で、その魂さえも、切り裂かねばならなかった、
    想像を絶する苦しみを、ともに知ることができる。

    辛かったです、耐えられない痛みでした。

    ただ、ひとつの救いは、
    その純粋さゆえに、自分がどんな存在か知らぬまま、
    人を喰い、命を奪う悪事を重ね、「鬼」へと変幻してゆく赤子、酒呑童子が、
    すんでのところで、
    長く苦しい旅の中で探し求め、何よりも知りたかった、
    自分の母と父を、その目で見ることができたこと・・・

    けれども、それもほんの一瞬のことで、幻のようでもあった。

    切ないです。ほんとに、悲しかった。心が、痛かった。

    でも、「キセキの人」を観た観客が、この心の痛みを持ち帰ることは、
    とっても、大事なことなのでしょうね。

    最近の、子どもや、お年寄りなど、社会的弱者が巻き込まれる事件の
    なんと、陰惨なこと・・・

    「こんな悲しい思いを、してもさせてもいけない!」
    そんな決意と、

    でも、やっぱり、どんなに苦しくても、力強く笑って生きる人間って、美しいよね!
    そんな、人間愛を胸に、これからを共に生きて行けたら、素晴らしいですね!

    「キセキの人」を創り上げた人々と、それを魅せていただいた人々が、そんな
    絆で結ばれたら、それも、ひとつの奇跡ですね。

  • 満足度★★★★

    エンターテインメント!!
    このホールで観るのは初めて。いわゆる小劇場とは違い、ゆったりした空間と間隔の広いシート。なにより新しい施設なので気持ちがいい。で、幕が開くと、パフォーマンスをしながら登場する出演者に合わせて、名前と顔のアップを映像でも紹介する。初めて見る人にもわかりやすく、これはいいアイデア。ちょっと残念だったのが、役者によってセリフが聞き取りにくいこと。多目的ホールの弱点なのか?でも役名=茨木(この方、結構美形)のように聞き取りやすい役者もいたから、単に発声の問題だろう。舞台の左右に置かれたスピーカーからは、地鳴りがするほど迫力満点の効果音が体の中まで響き渡る。こんな大きくて高そうなスピーカーをセットする舞台は、他では見たことがない。ダンスも練習の成果がでているようできれいに揃っている。ドリフの「8時だよ、全員集合!」的な細かい笑いのテイストがアチコチに盛り込まれており、「悪」をテーマにしているのに重くなく、時間を気にすることなく1時間50分を楽しめた。清潔できれいなハコに似合った上質な舞台。惜しいのが、セリフを噛むケースが多々見られたこと。まだ初日は出ていない!!きっと楽日には完璧な舞台になる、筈だ。

  • 満足度★★★★

    スベリギャグは控えめかな
    いつものスベリギャグ満載感的な感じは少し控えめでしたが、それでも随所にらしさは感じられ、また、楽しませようとの意気込みを意識せずに見れる仕上がりになってと感じました。衣装もなかなか綺麗でした。
    約2時間の上演時間でしたが、時間があっという間でした。面白かったです。

    ネタバレBOX

    今回のお話は、スパグラ版酒天童子の物語で、酒天童子がどうやって生まれたか、また酒天童子は何だったのかなどが描かれてました。
    後、原田さん歌う「オニのパンツ」が劇中でありました(笑)
  • 満足度★★★

    なるほどなタイトル
    小難しいことをしないで、オーソドックスに、かつ派手に作られたエンターテインメント作品でした。

    人間と鬼が戦っている時代の中、自分がなぜ存在するか分からない主人公「酒呑童子」が悪に染まって行く物語でした。
    「悪」といっても悲劇性を帯びたもので、単純な描き方になっていないのが良かったです。
    タイトルがカタカナである理由が終盤に明らかになり、なるほどと思いました。

    場面転換がめまぐるしく、BGMや効果音もふんだんに使われていて、飽きさせません。ダンスもこういうタイプの舞台に良くありがちな取って付けた感がありませんでした。また、衣装のクオリティが高くて良かったです。

    個人的にはこういうファンタジー物のエンターテインメント作品はあまり好みではないのですが、客を楽しませようとするサービス精神をとても感じる仕上がりでしたので、普段演劇を観ない人でも楽しめると思います。

  • 満足度★★★★

    初日
    初日を見させていただきました。
    個人的には衣装と照明がすごく好きでした。

    また、物語とは関係ない部分ですがダンスとキャスト紹介の映像がいいなぁと思いました。

    SEの関係なのか、ホールの作りなのかはわかりませんが台詞が聞き取りにくい部分がちょっと残念でした。

    面白くて、あっという間。
    もっと見たかったなと思いました。
    ありがとうございました。


    ネタバレBOX

    金ちゃんがつれている悪い感じのリラックマがツボでした。
    悪い顔してるのにいいやつ。
    熊は嫌がってましたが、首に縄笑ってしまいました。

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