やわらかいヒビ 公演情報 やわらかいヒビ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 32件中
  • 満足度★★★★★

    引き込まれました
    念願のカムヰヤッセンを初観劇。印象的な舞台装置と舞台転換の巧みさもさることながら、緻密なシナリオ、そして心にしみ込むメッセージ性でグッときました。泣けたー。
    キャストも素晴らしい。客演陣が普段とはまったく違った印象で、役作りに苦労しただろうと想像。でもその大変さをも昇華しており、お見事の一言に尽きる。
    劇場が近かったら、絶対もう一度観るのになー。

  • 満足度★★★★★

    初 カムヰヤッセン
    初 カムヰヤッセン。
    近未来SF的な不思議な世界と夫婦間の愛…いい話だったな。
    号泣。ハンカチびしゃびしゃでした。
    壮大であり、緻密であり、ものすごく熱く、しかし冷酷。
    もの凄い勢いで話が展開。超絶。
    舞台美術もすばらしい。
    三鷹市芸術文化センターまで行った甲斐があった。
    次の作品も観たい!

    ネタバレBOX

    プロローグ…開演前からどんどん役者が舞台にあらわれ。
    教師(板倉チヒロ氏)が入ってきて授業がはじまる。
    まさか今後あんな展開がまっているなんて思えない楽しさ。
    スクリーンを見ながらの「 平成の重要な総理 」を
    あげていくのだが…かなりシニカル
    「小泉総理」→「鳩山総理」→ラストは「小沢総理」
    会場大爆笑ですっかりひきこまれた。

    エピローグ…ラストの舞台美術、演出が特に美しかった。
    忘れられない。

    被爆で不思議な力を持ち、決して歳をとらない少年のままの姿の
    タダシ。不思議でゆがんだ異様さを金沢啓太氏が怪演。
    彼が出てくるだけで緊張した。AKIRAを思い出した。

    夫婦の板倉チヒロ氏と奥田ワレタさんの熱演にもひきこまれた。
    どれだけ泣いただろうか。
    (おふたりともクロムモリブデン。
    まったく違う感じだと思いますがクロムの新作も観たい。)
  • 満足度★★★★★

    もう1回観たい
    初めてのカムヰヤッセンです。
    空間の使い方が素敵でした。

    役者さんたちの会話も場面転換もぽんぽん進んでいくので、
    ついてけない・・・と思ったけど、とんでもない!

    時代は今より少し先。聞き慣れない言葉もでてきますが、全然大丈夫。
    パンフレット(席に置かれているやつ)に「特殊用語集及び人物相関図」がありましたが、見なくてもお話は分かります。
    むしろ読まないほうが楽しめるかも。

    内容・結末が分かった上で、もう1度観てみたいです。

    「生きること」を描いた作品・・・他の人がどう感じたのか気になります。

    ネタバレBOX

    しばらく気になっていたのです。
    「やわらかいヒビ」…日々?罅?それ以外にも???と。
    やわらかい日々→チラシのイラストとギャップがあるような…。
    やわらかい罅→やわらかいのなら罅は入らないのでは…。
    観たら少し解った気がしました。たぶん気がするだけでしょうが。。。

    数学も物理もわからなくても北川さんの気持ちは伝わりました。

    個人的な感想ですが、生きることは残酷だなぁと感じました。

  • 満足度★★★★★

    ヒビ割れた世界を生きるヒビ
    これは泣けるわ。
    嗚咽もれそうだった。いや本当に。
    近未来が舞台だったり、特殊な設定があったり、あれやこれやあるんだけど、
    描かれているのはシンプルで力強いものだった。
    クロム勢が素晴らしい。
    まいった。いや~泣かされた。
    かぶりつきで観て欲しいな。

    ネタバレBOX

    今城文恵は難しい役にチャレンジしていた。
    ツンツン甘粕ちゃんも良かった。
    ラストシーン前の暗転は、もうちょい頑張って短くした方がいいと思う。
  • 満足度★★★★★

    期待以上!
    どの役者さんも本当に魅力的でした!
    おもしろかった!次も期待します!

  • 満足度★★★★★

    迷った末に観にいきました
    非常にいい芝居でした。少し観念的な難しい作品かと思いましたが、そんなことなく近未来に起こるようなリアルな話でした、。舞台設定もシンプルでしたが、逆にこれが役者さんを引き立てていて立体的な作品となっていました。
    後、雨の中、三鷹駅駅からとぼとぼと歩いてこの劇場に行きましたが。実に立派なホールで、気持ちよく芝居を観ることが出来ました。ああよかったです。

  • 満足度★★★★

    ラストまで目が離せなかった
    初見です。チラシ絵とタイトルだけで観ましたが、観に行って良かったと思いました。
    いい意味で無駄がなく、空気感がとてもよかったです。
    序盤、誰が主軸か分からず少々混乱しましたが、中盤に物語が転び出してからはラストまでもう目が離せませんでした。

    ネタバレBOX

    帰納法の話やクモの巣のイメージがラストに鮮烈に残り、涙が止まりませんでした。

    夫婦の物語に焦点が定まってから物語の加速度が凄かったのですが、その分、後半の他の人物たちがあっさりな印象でした。
    他の人の苦悩や顛末や業ももっと観たかったかも。
  • 満足度★★★★

    板倉チヒロすげえ
    というしかない。 というのが、まずもっての感想。

    涙、鼻水垂れ流しで理不尽さへ憤り時には熱く、時には残酷なほど
    温かい、この主人公を熱演した板倉チヒロの役者精神は、出演者が多い、
    この舞台でも輝き過ぎてました。 お陰で主人公のシンクロ度マックスです。

    「Mと1」の話を語り出した時がこの作品のハイライトと勝手に思ってます。
    この舞台の成立は半分以上彼の貢献によるところが大きいと感じました。

    そして、ラスト。 幻想的で、ほんの少し、かけら位の希望が感じられる、
    美しい光景でした。 よく考えれば残酷でもあるけど、それも含めて
    「生きる」ことに少しだけ思いをはせました。

    ネタバレBOX

    事前の想像よりも、結構ダークで残酷な物語でした。

    他の方が気を悪くしたら申し訳ないけど。。
    6月に観たひょっとこ乱舞「水」を思い出していました。
    「生きる」ことが美しいだけでなく、時に暗くて残酷だ、というテーマ、
    構成や場面転換が複雑ながら巧みに練られていること、時々入る
    冷静だけど詩的で核心を突く長台詞。

    共通点を感じました。

    登場人物が多い作品だけど、何人共感出来るかで評価が決まりそう。
    私は牧、佐々木(弟)、ラミアは好きだけど、美津子、小原、上谷、タダシは
    ド真ん中で嫌いなタイプだなぁ。 

    上谷は牧、タダシは「化学が人を傷つけない世界」に反射させて
    結局自分しか映って無いのだもの。 結局は自分のエゴが透けて
    みえてくるというのか。。 だから、自分は良くても人がどう思うか
    想像の及ばない発言を繰り返しちゃうんだよね。。

    あの場面で、「私を殺して」って、理解はものすごく出来るけど
    絶対に言えない台詞だよ。。 牧の心情を考えたら。。
    ただ、自分が男なのでそう感じるだけで、また他の人は違うかも知れない。

    思うのだけど、「アカデミー」に選抜された人達。 ある分野に
    秀でたはずの、いわば「エリート」集団なのに、自己中心が過ぎて
    子供の集団のようなイメージを持ちました。

    佐々木(兄)をいびってた連中とか、上谷と共同研究チームを組んでた
    二人組とか。 でもああいうのってエリートに限らず純粋培養されて
    しまった人にはよくありがちな性格なのだけど。

    そのアカデミーを事実上支配するのが、「大人になれない、
    永遠に子供のまま」のタダシだなんて、皮肉にも程があるよ。

    そんな人間ばかりの「ノアの方舟」なんて「進むも地獄、戻るも
    地獄」だね、まさしく。意図しての設定だったら脚本家は凄過ぎだけど。

    あと、タダシが何故末期状態の上谷を連れて帰ろうとするのか
    よく分からなかった。 最初、故意にボロボロにして、その状態を
    研究して何かに役立てるつもりなのか??と思ったけど、どうも
    ブラックホールの開発に彼女が必要らしい。 じゃ、なんで
    ボロボロにする必要があるんだろ?

    そこが腑に落ちなかったのが残念。

    それにしても、最後の場面のラミア含むセットの美しさと幻想性は
    今後ずっと覚えていそう。 でも、あれって上谷が死んで、ラミアが
    「解放」されたからこそ、のあの光景なんだよね、よく考えたら。

    「生きる」って、「生命」って残酷なものだな。
    でも、あのシーンだけでも観に行って良かった、と思えた。
  • 満足度★★★★

    ぬくもりのある冷徹さ
    物語の展開に観る側を離さない力があるうえに、ニュアンスをぼかさない表現の切れがあって。

    物語を裏打ちする冷徹な目と繊細でビターな感覚にしっかりと捉えられました。

    ネタバレBOX

    この劇団は客入れ時から
    舞台に雰囲気をつくるのが上手い。
    冒頭の教室のシーンに至る
    役者たちの舞台へのあがり方と
    客席のざわつきがそのままリンクして
    広い劇場をひとつの空間へと運んでいきます。

    教室の空気が
    すごくナチュラル・・・。
    数学コンクール優勝のヒーローが生まれた時の
    肌合いがとても自然で
    等身大を感じる。
    そこから広がっていく近未来の物語のエピソードたちが
    しなやかに置かれていきます。
    授業などをつかった時代の見せ方もウィットに富んでいて
    自然にその時間が肌になじんでくる感じ。

    ビターな物語だと思うのです。
    「アカデミー」内部の現実。
    外部の感覚と乖離した
    組織の価値観と
    内部や外部にある人々の姿が、
    したたかに
    人間臭く描かれていきます。
    せめぎ合う
    キャラクターたちに
    ぞくっとくるような心情の説得力があって
    物語をしっかりと下支えしていく。

    その中での教師と
    アカデミーへと招聘された
    妻の姿が幾重にも顕されていきます。
    関西弁の夫婦の会話が圧倒的。
    あるがままの「今」のなかでの
    それぞれの選択のずれが
    クロムモリブデン役者の底力を思い知るほどに
    解像度を操りながら観る側を取り込んでいく。
    繰り返して帰納法で表される「今」。
    最初はただの概念にすぎなかった「今」の存在が
    夫婦喧嘩のなかで
    鳥肌が立つような説得力を持っていく。
    「今」を見ることの安易さと
    そこから編み込まれ広がる
    邂逅に近い感覚が深く伝わってきて
    観る側を浸潤していきます。

    「今」を定める時間の掴みきれない軽さ、
    真摯に今を見つめようとする想いとすれ違い・・・。
    その原点から広がっていく過去の質感に
    帰れない時間におかれた帰納法の「1」との
    因果がすっと取り込まれて・・・。

    教師と会話を繰り返す
    白い服を着たキャラクターが
    やがて主人公の内心映し出し
    物語の姿を俯瞰し
    くっきりと照らし出していきます。
    時には雄弁に話し
    時には黙り込んでしまうそのキャラクターから
    今の質感にとどまらず
    作り手がもつ時間への冷厳さ、
    さらには言葉にできないような
    操りえなかった「今」が置かれた過去の質感までが染み入ってきて、
    その肌触りに深く掴まれてしまう。

    「アカデミー」という社会の構図にしても
    あるいは内なる想いにしても
    作り手の描き方に甘えや斟酌はない。
    でも、だからこそ、
    そのなかに芽生える世界が
    とてもクリアでピュアに感じられて。

    初日を拝見したのですが
    役者たちのお芝居が
    個々のニュアンスを鮮やかに伝えていて
    それにも瞠目。

    終演後に純粋でありながら複雑な感覚が
    ずっと残る。
    きっちりと焦点があっているのに
    柔らかく深く広がる感じ・・・。

    この作品、リピートができればとおもう。
    一度でたっぷり満たされながらも
    一度だけでは抱えきれない奥行きを感じたことでした。

    ☆☆☆★◎★△△
  • 満足度★★★★

    すべてを拾えなかった
    疑問点はあるのだが、トータルでおもしろいといえる。今城はいい感じだなと思う。

  • 満足度★★★★

    心に響く
    人間の本性を描きながら、重たさをあまり感じさせない、しかも心に響く作品。場面転換が小気味よく、最後まで飽きずに観ることができた。観なくてもまったく影響ないが、開演のちょっと前から役者が舞台に上がる。

  • 満足度★★★★

    前作より面白かった
    個人的には前作より面白かった。やはりSFチックな設定が入ってくるほうが個人的には合うのかな。
    ただ、中盤あたりにもうひと息、世界観に引き込むエピソードが欲しかったかも。
    また、笠井里美が演じるキャラがサブキャラではちょっと勿体なかったかな。

  • 満足度★★★★

    愛情のかたち
    カムヰヤッセン、キャストにひかれ、初めてみた作品。

    とっても良かった!!
    夫婦のお互いを想いやる気持ちが、深い愛情だなぁと思いました。

    場面がころころ変わるんだけど、とってもわかりやすかったし
    ついていけた!!

    もう一回見に行ってもいいかもと思えた作品。

  • 満足度★★★★

    心が。
    ムズムズするような感覚。1ヶ月ほど前に観たが今だにムズムズ感を忘れられない。もちろんいい意味でだ。

  • 満足度★★★★

    面白い
    近未来のアカデミックなお話。反重力、ブラックホール、不老不死、ノアの箱舟、水子(?)といったエヴァ的な謎が多く、よくわからないですけど、これがかなり面白い。妙な浮遊感があって、時々発作的にキレる。惹き込まれます。夫婦役のふたりの役者さんがすごくいい。初見ですが、また観に行きたいです。

  • 満足度★★★★

    もう一度観たい
    いろんな構成要素を織り込みつつ、あのラストに至るべくして至らせるところが素晴らしい。安野と村松の最後のやりとりも印象的。

    ネタバレBOX

    ただ、正直、頭が付いていかないところがあって、なんで上谷は夫に研究内容を偽っていた(?)んだろう、とか、タダシがラミアにマリオネットを譲り渡した意味とか(最後に上手く蜘蛛の巣に引っかからせるため?)、結局、タダシはどういう目論見があって、そのとおりになったのかどうか、といった細かい点が気になってしまうのです。
  • 満足度★★★★

    難しいけども
    重厚深遠な脚本と、超絶演技に圧倒されました。観て来た皆さんが一様に言われている通り、自分も観て良かったと思う作品でした。

  • 満足度★★★★

    見応えたっぷり。
    面白い作品って見終わった後に
    「あっという間だったな」と思うことが多いんですが
    この作品は面白いんだけどお腹一杯になる感じでした。

  • 満足度★★★★

    ちょっと解りにくいところもありましたが
    板倉チヒロさんと 奥田ワレタさんの演技が群を抜いていて圧巻でした。劇場がもうちょっと駅に近いならいいのに・・。

  • 満足度★★★★

    雄弁な沈黙
    近未来の日本が舞台で、エリートが集まる研究所「アカデミー」に関わる人たちの物語でした。
    登場人物たちはそれぞれ愛する人のことを思って行動するのですが、その思いがすれ違って悲劇が生まれるという古典的な物語構造を、SF的要素を絡めながら感情をリアルに描いていました。

    舞台の手前と奥を仕切るように設置されたシンプルな舞台美術や効果的で、人物の配置や照明とうまく組み合わせて、次々と変わるシーンをスムーズに繋げていました。天井から吊り下げられた竹や日本庭園のような玉石の床などの和風な要素も意外に違和感がなく良い雰囲気を作っていたと思います。最後のシーンの美術もとても美しく、印象に残りました。

    激しい言い争いになるシーンが何回かあるのですが、その中に差し挟まれる沈黙の時間が登場人物の心情を強く感じさせて素晴らしかったです。解決されないままの中途半端なエピソードもいくつかありましたが、物語の主軸がしっかりしているので、観ている間は気になりませんでした。悲しい結末ですが、清々しさを感じました。

    このクオリティで2500円とは、コストパフォーマンスも素晴らしいと思います。当日パンフに挟まっている人物相関図はネタバレになるので先に見ない方が良いかもしれません。

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