満足度★★
惜しい
とても真面目に作っていることには好感が持てたのですが、脚本と演出の方向性が合ってないように感じました。舞台より小説の方が向いている内容だったのかもしれません。舞台美術や衣装はもっと抽象的にした方が、独特な幻想的な世界観に入り込みやすいかと思います。
満足度★★★
悪くはないんだけど
1日おいてようやく腑に落ちた。抽象的であまり芝居中は響いてこなかったんですね。世界観の割りに構成が緩かったように思えます。次回作に期待しましょう。
満足度★★★★
だから、あなたは、そこにいて。
最初は頭のてっぺんにお花が一輪咲いているようなひとたちの現実味がなく、進展しない会話や難解な振る舞いに目が点になりつつ俯瞰しながら観劇していたけど、それがだんだんゴールを知らないロールプレイングゲームのなかで苦し紛れにロードとセーヴを繰り返しているような、真っ暗でそこには誰もいなくて、あぁきっとこれが世界の果てという場所なのかもしれないな。なんて、とにかく途方もないところへ来てしまったものだなぁというどうしようもない感覚に陥って、逃げ出したくなったりもした。
夜の音とか、風の音とか、哀しみの音とか、そういう音を聞いて、
終わる世界でこれからも生きていくことに、勇気もらいました。
満足度★★
難解でした
舞台がどういう世界なのか、登場人物がどういう人(壁のように人でないものもいたし)たちなのかがつかめないままでした。照明や音楽がきついところがあったりして観ているのが大変でした。
満足度★★★
終末がお好きなんでしょうか?(笑)
作家は違えど奇しくも前作『炭酸の空』と同じく終末を題材にしたストーリー。が、リアルな前作に対してこちらは思い切りシュールというその対比が面白い。
また、中心となる装置にM.C.エッシャーの「物見の塔」を連想したもんだから作中にどこか勘違いを誘う部分があるのでは?と深読み…(笑)
満足度★★★
世界の終わりと夜明け前
内容は全く異なるが、村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の「世界の終わり」部分の読後感や、市川春子『虫と歌』あたりの感性を想い起こさせる雰囲気があった。
だが全体的に舞台としての仕上がりはもったいないなという印象。脚本の世界観がわりと好みだったので余計。
満足度★★★★
抽象的なのに厚みのある世界
客側にこういう世界なんですよっていうのを一切説明しないので具体性がない。
もうさっぱり、何もかもが抽象的。
なんだけど、物語の存在感が凄まじい。
そこに無理なく矛盾なく存在することのできる役者陣の力量も凄いのだと思う。