『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!! 公演情報 『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.1
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★

    惜しい
    とても真面目に作っていることには好感が持てたのですが、脚本と演出の方向性が合ってないように感じました。舞台より小説の方が向いている内容だったのかもしれません。舞台美術や衣装はもっと抽象的にした方が、独特な幻想的な世界観に入り込みやすいかと思います。

  • 満足度★★★

    悪くはないんだけど
    1日おいてようやく腑に落ちた。抽象的であまり芝居中は響いてこなかったんですね。世界観の割りに構成が緩かったように思えます。次回作に期待しましょう。

  • 満足度★★★★

    ダイレクトな内心のスケッチ
    心に移りゆくものがそのままスケッチされていくような感じに、
    そのまま乗っかって見てしまいました。

    ネタバレBOX

    舞台上に存在するものが
    何を具象化したものなのかについて、
    明確な紐づけはできませんでした。

    にもかかわらず、
    追い詰められていく感覚や、
    痛んでいく部分と、
    その痛みを客観視する部分や
    柔らかく落ちていくような慰安が
    不思議にリアルな感覚が存在する。

    互いに入れ込まれてく感じの二つの物語が
    異なる色で、
    特に仕付けられているわけではないのに
    ちゃんと見ていて共存する。

    女王様とその周辺の
    おとぎ話的な世界に潜んだ刃も
    壁と女性の世間話のような感覚も
    世界として役者たちに支えられていて
    観客がしっかりと掴まれているから。

    死のイメージが醸し出され、
    でも、その質感が生の中にあることが
    とても残る。

    なんなのでしょうね、
    見る側が抗えないなかで
    何かが淡々と収束していく感覚と
    その見えない先の存在感に
    しばらく呆然としておりました。




  • 満足度★★★★

    あの役者がすき
    脚本に共感した点も多々あった

    書いた人間はいいやつかもしれないとも おもった

    うまい役者がいて それを ぜひみにいってほしい!

    ネタバレBOX

    ★ほかのひとはそうでもなかったみたいにみえたけれど
    わたしは音と光がどうしてもつらかった

    もう少し緩和されたら評価1.5倍に!


    ★親族が死んだばかりだったが 受け入れられた

    死の定義は  もうすこし 自由にきめさせてもらう とわたしは思った


    ★壁 の 静かさに同調していたが やがて壁の感情にひきこまれた
    わたしがみた回に限っては、彼が担ったこの舞台での責任がとてもおおきく思えた
    〔壁〕の演技をみれたことが とても感動的で ますます活躍をしてほしい

    ★オルゴールなどのように音を伝えるものは コンクリートよりも木製品・樹木などだろうなあと おもった  ←個人的好みなだけだけど

    ありがとう!! 
  • 満足度★★

    うーん
    ちょっと

  • 満足度★★★★

    だから、あなたは、そこにいて。
    最初は頭のてっぺんにお花が一輪咲いているようなひとたちの現実味がなく、進展しない会話や難解な振る舞いに目が点になりつつ俯瞰しながら観劇していたけど、それがだんだんゴールを知らないロールプレイングゲームのなかで苦し紛れにロードとセーヴを繰り返しているような、真っ暗でそこには誰もいなくて、あぁきっとこれが世界の果てという場所なのかもしれないな。なんて、とにかく途方もないところへ来てしまったものだなぁというどうしようもない感覚に陥って、逃げ出したくなったりもした。
    夜の音とか、風の音とか、哀しみの音とか、そういう音を聞いて、
    終わる世界でこれからも生きていくことに、勇気もらいました。

    ネタバレBOX

    迷宮の入口のような不自然なアーチ状の木枠。その後ろには、びっくりするほど平坦な黄土色の雑居ビル…。ここ、がどこなのかまるでわからない。なんならビルごと宙に浮いていてもいささか不思議ではない。隕石が衝突しあうような、轟音が鳴り響き、ものがたりははじまる。

    星がキレイな夜、ハミングバードのようにビルから飛び降りた女と女をずっとみていた壁との交流、女の意識下で繰り広げられる王女とサボテン&守衛らの寓話的な会話が夜が明けるまで交互に展開するのが主な流れ。

    劇中に何度も「終わる」「世界」ということばが繰り返されるけれども、それは女が存在しない世界は、女がいない人生は、女にとって全く意味のないことであるから世界は終わる、ということ…。

    あっけなく地上に落下した血まみれでぐっちゃぐちゃの女に壁は話しかける。
    女は最初は訝しむがだんだん心を開きはじめ、野良猫を追いかけたことや、おいしいお好み焼きの食べ方など、他愛のない会話を通じて失いかけていたアイデンティティを取り戻しはじめる。と同時に女は、生きる意味を見失ったことを思い出す。いっそのこと戦争に行ってしまえばよかったのかな、とも。
    壁は、女は本気で死のうとおもったようには見えないし、カミサマや運命も信じているのだし、世界を(=女)終わり(=死なせない)にしたくないとおもう。

    一方、守衛のひとりは身体がしびれると訴えていた。
    女王さまは「それは世界に対して敏感に生きていることなのよ。」というものの、世界の終わりは近づいていて、もう生きることはできないと知っていた。だから女王さまはオモシロイ話をするよう、守衛に言いつける。
    守衛のひとりは女装したり、もうひとりの守衛は唐突にレズビアンであることを告白したりするも空回り。王女さまはちっとも笑ってくれない。今度は、サボテンの番。サボテンは自虐的に誰かに触れると、きまって棘で傷つけてしまうことにジレンマを抱えていることを告白するがもちろんそれは聞き流されてしまう…。

    怒ったサボテンはある告白をする。それは、女王をはじめとしたこの4人は、よんぶんのいちになっていてもう生きられない、ということ。
    すると女王は、ココロとココロのスキマに入りこんでサボテンはひとりだけ生きようとしたのではないか?と罵倒する。

    そうこうしている間に時空は歪み、女王さま(=飛び降り自殺した女)の完全な死が迫っていた…。
    それを止める方法はただひとつ。4人一緒にソウルトレイン(魂の旅路)に乗らなければならない。しかし女王さまはもう動けない。サボテンは女王さまを見殺しに出来ず死(意識の停止)を選択。イチかバチかで残りの守衛2人が手を繋ぎ、列車に乗り込む。真っ暗なトンネルの先にあったのは、天国だった…。

    何のために生きているのか。
    わからなくなることは誰にでもあるものだとおもう。
    この物語は、壁と女の会話ではココロが、王女らの会話ではカラダがバラバラになってあの世で取り戻す、というとても哀しいはなしだった。
    大切なのは、あなたがいないと寂しいとおもうシンプルな気持ち。
    そしてちゃんと相手に伝えてあげること。それだけでいい。

    個人的には、世界が反転する話は大好きなので、世界観に異論はないです。ただ、体内から溢れる音楽がたとえば、タップダンスのステップや手拍子や足音などの音同士のコミュニケーションがもっと取れていれば、更に世界観が深まるようにおもいました。
  • 満足度★★★

    厚労省のキャンペーンか?!
    夢の覚めないアリス物ですね。

    ネタバレBOX

    飛び降り自殺を図った少女の死ぬ間際の夢と、飛び降りる前の少女の妄想を交互に表現した話。

    病院のベッドに横たわる姿を女王様に見立て、お付の者は医者と看護師か。緑のサボテンは点滴かと勝手に想像。

    生き返ることがないから、夢から覚めて現実に戻るでもなく、苦痛が増して死んでいくという悲惨な結末。

    死ぬ間際の夢といい、少女と飛び降りたビルの道路に面した壁との会話といい、幻想的な雰囲気に浸っていましたが、最後に壁が自殺防止を訴えた直接的な言い回しに急にテンションが下がり、現実に引き戻されました。
  • 満足度★★

    難解でした
    舞台がどういう世界なのか、登場人物がどういう人(壁のように人でないものもいたし)たちなのかがつかめないままでした。照明や音楽がきついところがあったりして観ているのが大変でした。

  • 満足度★★★

    終末がお好きなんでしょうか?(笑)
    作家は違えど奇しくも前作『炭酸の空』と同じく終末を題材にしたストーリー。が、リアルな前作に対してこちらは思い切りシュールというその対比が面白い。
    また、中心となる装置にM.C.エッシャーの「物見の塔」を連想したもんだから作中にどこか勘違いを誘う部分があるのでは?と深読み…(笑)

  • 満足度★★★

    世界の終わりと夜明け前
    内容は全く異なるが、村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の「世界の終わり」部分の読後感や、市川春子『虫と歌』あたりの感性を想い起こさせる雰囲気があった。
    だが全体的に舞台としての仕上がりはもったいないなという印象。脚本の世界観がわりと好みだったので余計。

    ネタバレBOX

    非日常的な世界観を説明なく観せるのは好きな手段なのだが、後半指示代名詞での抽象的な会話が展開する所あたりから、観てる自分と観ているものの間に感覚のズレができて、クライマックスにはどうも白けてしまった。
    そういった演技に関して、あるいは場転や間など演出面が洗練されていなかったことなど諸処原因はあるだろう、体感時間が上演時間より長く感じた。

    「エレベーター音楽」の想像力は美しく魅力的だった。あの音響も好き。
    日本の音楽ってあまりこの感性を持っていないような(持っていても純粋な形で出来ていない)気がするのだけど、音楽って本当はこういうことだろうと思う。
  • 満足度★★★★

    抽象的なのに厚みのある世界
    客側にこういう世界なんですよっていうのを一切説明しないので具体性がない。
    もうさっぱり、何もかもが抽象的。

    なんだけど、物語の存在感が凄まじい。
    そこに無理なく矛盾なく存在することのできる役者陣の力量も凄いのだと思う。


    ネタバレBOX

    終わる世界の話と、
    飛び降りた女と壁の会話。
    その二つの物語が交互に進んでいく。


    女王がいて、メイドと守衛がいて。
    カップの声や机や椅子の会話が聞こえている。
    (そしてそいつらは花瓶になりたがっている)
    何もかも擬人化されている。そんな世界。
    でもそんな世界は今終わろうとしているらしい。
    身体が痒いのがその証拠。

    …というところからスタート。
    え?え?もうわけわからん(笑)。

    しかしクライマックスにむけての役者の感情の高ぶりが物凄くて、説明はないのに説得力があるの。なんだこの矛盾。
    世界というものの存在すら擬人化していたような気がする。


    もう一つは状況説明のないまま初対面の男女の会話がスタート。
    話していくうちに男は壁であり、女はそのビルから飛び降りた自殺者だということが判明する。
    でも判明するまではちんぷんかんぷん。
    美味しい広島風お好み焼きの話なんかしてるし。

    それこそお好み焼き食べたいだとか、会話をしたいとか、音楽を聞きたいだとか、そういった単純な欲望には忠実な女なのに、それでも生への執着や自分が死ぬことへの恐怖などはなくて、音楽を聞きながら死に行く様はあっさりさっぱりと切ない。
    死ぬこともなく残された壁の無力さが何とも言えず。



    どちらもとてもいい話なだけに、何故交互にくるのかと!
    場転を照明と音響とで効果的にしてはいるものの、何度も繰り返されるので飽きる。
    何より一方の物語に引き込まれ始めたところで、もう一方の話が再開するのでまたゼロからスタートになってしまう。
    相乗効果を生めればよかったのだろうけど、両者は最後の最後にしか交わらない。(交わったかどうかも不明瞭だけど)
    なので勿体無い…という印象。短編二本として見たかった…。


    でも思い返せば思い返すほどいい芝居だったような気がする。するめ芝居。

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