満足度★★★★
だから、あなたは、そこにいて。
最初は頭のてっぺんにお花が一輪咲いているようなひとたちの現実味がなく、進展しない会話や難解な振る舞いに目が点になりつつ俯瞰しながら観劇していたけど、それがだんだんゴールを知らないロールプレイングゲームのなかで苦し紛れにロードとセーヴを繰り返しているような、真っ暗でそこには誰もいなくて、あぁきっとこれが世界の果てという場所なのかもしれないな。なんて、とにかく途方もないところへ来てしまったものだなぁというどうしようもない感覚に陥って、逃げ出したくなったりもした。
夜の音とか、風の音とか、哀しみの音とか、そういう音を聞いて、
終わる世界でこれからも生きていくことに、勇気もらいました。