『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!! 公演情報 津田記念日「『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ダイレクトな内心のスケッチ
    心に移りゆくものがそのままスケッチされていくような感じに、
    そのまま乗っかって見てしまいました。

    ネタバレBOX

    舞台上に存在するものが
    何を具象化したものなのかについて、
    明確な紐づけはできませんでした。

    にもかかわらず、
    追い詰められていく感覚や、
    痛んでいく部分と、
    その痛みを客観視する部分や
    柔らかく落ちていくような慰安が
    不思議にリアルな感覚が存在する。

    互いに入れ込まれてく感じの二つの物語が
    異なる色で、
    特に仕付けられているわけではないのに
    ちゃんと見ていて共存する。

    女王様とその周辺の
    おとぎ話的な世界に潜んだ刃も
    壁と女性の世間話のような感覚も
    世界として役者たちに支えられていて
    観客がしっかりと掴まれているから。

    死のイメージが醸し出され、
    でも、その質感が生の中にあることが
    とても残る。

    なんなのでしょうね、
    見る側が抗えないなかで
    何かが淡々と収束していく感覚と
    その見えない先の存在感に
    しばらく呆然としておりました。




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    2010/05/15 07:10

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