満足度★★★
たっぷり!
古びた喫茶店を舞台に、そこに集う人々の悩みと絆、再生を描く物語。
「失われたご近所」を描く物語でもあり、そこでは「ここも!? あなたも!?」と驚いてしまうほど誰もが問題とドタバタの種を抱いています。
あまりにもてんこ盛りなので、そのぶん、せりふまわしや設定、モノの扱いなどに「素直(シンプル)すぎるな」「もうちょっと細部を見せてほしい」と感じる部分もありました。でも、大人になっても決して「オトナ」にはなれない人々の心情をこねくり回さずに描く筆致はむしろ気持ちのよいものとも言えますし、スピーディーで巧みな展開(これは脚本のセンスですよね)と俳優たちの熱演には飽きさせない魅力があり、素直に笑い、楽しめます。
てんこ盛りなだけにすべてのエピソードを着地させるのには多少時間もかかり……2時間をちょっと超える、その「ちょっと」ぶん、スマートでもよかったかもしれません。この芝居には合わなかったかもしれませんが、敢えて閉じない話があるのも個人的には好きです。
満足度★★★★★
感動しました
父子の葛藤を軸に夫婦、やくざ、店員などのさまざまな事情がからんだあげく最後にしっかりととぎほぐされていました。今年観た中で最高傑作です。
満足度★★★★★
心温まる物語
文月堂の芝居って暖かいですよね。日常の中で忘れかけている思いに気づかせてくれます。物語はちょっと人間模様を詰め込みすぎではとも思いますが,最後は見事に着地させてくれています。第4回公演とは思えないほどの安定感。脚本がいいのでしょうね。それにしても,三谷智子さんって,○○才には見えない素敵な方ですね。ファンになっちゃいます^^;
満足度★★★★
昭和の風景
懐かしかった。
喫茶店って、高校生のときは校則違反を知りながらドキドキして入店。
大学生、社会人になってからは生活のスケジュールに組み込まれたたまり場だったし、そこは社会の縮図だった。
今回の舞台はそんな懐かしい光景が甦るいいテーマの舞台だ。
ただ、一部演出過剰というか、不要だったのではと思える部分もあったと思う。でも全体を通じてよくできた本といえる。
今ではカフェばかりで、サテンと呼んでいたころの面影はない。劇中のピラフやスパゲッティはまさにサテンの定番中の定番といえるメニューだ。なんとも懐かしい光景。
そこで起きるドタバタも、じっさいに当時のサテンにはあったような・・・・。
三谷さんの本は毎回心温まるテーマが貫かれていて、観ていて安心できる内容だ。次回作にも期待したい。
満足度★★★★
「泣ける」の凝縮
心からしみじみしました。
日常感、現実感が胸にぐぐっときました。後でよくよく考えれば、あまり日常的ではない設定ばかりなんですが、でもこんなに真実味があるのはなんででしょう。
ポンポンと気持ちがいい会話のテンポ、一方で美しい間。
ストーリー全体にも、キャラクターにも、役者さんにもまったくブレがなくて、一本大きな筋が通っていたのでとても安心できたし、すがすがしかった。
(こりっちチケットプレゼントで当選して観させていただきました。ありがとうございました。心からお礼申し上げます。)
満足度★★★★
もっと大きな劇場で観てみたい、歌あり踊りありの家族ドラマ
年季の入った小さな喫茶店を舞台に大勢の登場人物が派手に動き回る、笑いあり涙あり、歌あり踊りありの人間ドラマでした。一見平凡そうな日常会話に13人もの登場人物の背景や、後からつながる伏線がしっかりと書き込まれており、ベタだけど思わず微笑んでしまう温かいエピソードもたくさん盛り込まれていました。決して幸福だとは言い切れない状況にいる、さまざまな夫婦、家族のカタチが示され、軽快な人情喜劇に終わらない深い味わいがありました。
文脈の通った戯曲を感情熱い目の演技でにぎやかに見せていくお芝居ですが、舞台に誰もいない無言の間(ま)も大切に演出されていました。ただ、そうやって成功している場面があるがゆえに、舞台からの出はけや移動の必然性などの細かい齟齬が気になったりも。
また、大勢の登場人物およびそこに生まれる関係性を、2時間におさめるのはもったいない気がしました。内容も規模もスケールアップさせての再演が期待できる戯曲だと思います。
役者さんの中では、自分の仕事もしながら母が残した喫茶店を切り盛りする息子役の川本裕之さんが良かったです。バンドマン(安東桂吾)の出戻りの妹を演じた眞賀里知乃さんも印象に残りました。
満足度★★★★★
おもしろかった!
登場人物のキャラクターやその人の背景がイキイキと描かれている。喫茶店という小さな空間で2~3組の話が同時進行。そして人間関係が交差し、広がり、コミカルにシリアスに物語は進行する。え?知り合い? あれ?そんな関係に?(笑) 根底に流れる人間的な温かさ。素敵なお芝居でした。
満足度★★★★
家族の絆をていねいに描く!
どこか懐かしい感じでいっぱいの喫茶久瀬、そこで巻き起こる様々な人間ドラマを若干ノスタルジックに描いている。
人には歴史がある。登場人物はそれぞれいい人ばかりだが、それぞれが悩み事を抱え、もがきながら生きている。そんな辛いどうしようもない人生だけど、もう少しがんばってみればいいことだってあるさ、とすべてのことを前向きにとらえる気持ちを与えてくれるドラマ。
作演の三谷智子の人を見る目が温かく、登場するエピソードのひとつひとつがそれぞれ素敵だ。
役者陣では店長を演じた川本裕之とその友達役の安東桂吾に魅力を感じた。
満足度★★★★
雨でしたが
ちょっと雨模様の天気でしたが、観て来ました。
登場人物のキャラがよく出ていて、ああこんな人いるよなぁとか、ふと昔の知り合いとか思い出したりしました。
演出も細やかな部分がいろいろあって、好印象でした。
親子・家族・夫婦の絆って、深いのか浅いのかわかんなくなったりもしたけど、いいものなのかもって思えたり・・。
最後には落ち着くところへ落ち着く感じ。楽しめました。
満足度★★★★★
ファンキー
劇団名や作品のタイトル、チラシの色具合から和風かと思ったら、BGMや音楽ネタはファンキーだったりして。チンピラ2人がいい味出してました。丸くおさまって心がほんわかする作品。
満足度★★★★
幸せ
最初は出てくる登場人物が、自暴自棄の人ばっかりで救われませんでしたが、最後はみんな幸せになって良かった。出てる役者は安東さんが良かった。少しつか芝居、少し昼ドラ、でも最後まで引き込まれて観れて演出家の力を感じた。
満足度★★★★
すれ違い
自分は愛されてないんじゃないか?相手を想えばこその心の機微だ。だから、久瀬道明と長澤晴海のとった行動もなんとなく解る。そんなだから、当初、「きゃー、結婚てメンドクサイな」なんて思ったけれど、観終わってみると「結婚もいいもんだ。」って思った!笑
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
どこかで見たような雰囲気があるなー
と思ったら、「天使の涙」だった。あれは骨董品屋さんだったけど。キーワードは「昭和」ですか、やはり。芝居中の時間の経過がわかりにくいところがありました。子分はどのくらい監禁されてたんだろうとか、怪我が完治するほどの時間が経ってたの?とか。。。芝居の後のミニコンサートも聞きたかったんですが、さすがに勤め人には2時間の芝居の後のコンサートはきつい。残念でした。せめて7時開演にしてくれれば。。。
よかったです
ハイテンションできれまくるシーンが多いのですが、ちゃんと人情劇になってました。多少疲れましたが、2時間飽きずに楽しめました。個人的には、amazing graceのエピソードが一番印象に残っています。
満足度★★
初見
結果的に不要と思えてしまうエピソードが幾つか。
それらのエピソードも全て丁寧に着地させようとするので、冗長な印象を受けました。
ラストは好きです。