満足度★★★★★
圧巻。
話のテンポにあっという間にのまれてしまいました。
観終わった時はしばしの放心状態でした笑
野田秀樹は言葉遊びというイメージがあるけど、舞台上の、演劇としての遊び方も天才的だと思いました。
個人的にコンドルズの近藤さんの演技が見れて嬉しい♪
満足度★★★★
野田スタイルが良い意味で集約されている
シアタートラムで昨日から始まった野田地図の番外公演「THE BEE」を観てきた。
少ない役者、短い上演時間と、すっかり知力も体力も衰えてしまった僕には非常にありがたい芝居。
人間、小道具を次から次へとその役割を変えさせていく野田スタイルが良い意味で集約された感じで、安心して観ていられる。
満足度★★★★
もうちょっとお客が入っても良さそうなものなのに
日本バージョンを二回観たのだけれど、ロンドンバージョンも観てきた。
全体的なストーリーはほぼ一緒。使っている小道具が色々異なっていて、メインになるモノが日本バージョンでは紙だったのに対して、こちらはゴムひも。どちらが優れているのか、というのは微妙なところだと思うけれど、恐らく日本にフィットした、そして英国では英国にフィットした設定をしたのだろう。それは非常にわかりやすいレベルで成功していたと思う。
日本と英国でどこが違うのか。それは、日本がわび・さびの文化の延長というか、「沈黙は金なり」的な文化と言うか、「間」で演出できることに対して、英国では「表情」で演出して客に訴えるのが一般的、ということなのかもしれない。
満足度★★★★★
野田秀樹を小さい劇場の最前列で!
演者の汗が飛んでくる、息遣いが聞こえる。これぞまさしく小劇場演劇の醍醐味であるわけですが、それをNODA・MAPで経験できることの喜びたるや。シアタートラム最前列。いまにも手が届きそうな目の前で野田秀樹が汗だくになっていました。秋山奈津子があられもない姿で絶叫します。ええ応援します、しますとも。次はキル。なんて幸せな時代なんでしょう。眼福があふれてます。
満足度★★★★★
日本・ロンドンバージョン共に
基本的な演出は同じだけど、装置が違いました。
よくもここまで思いつけるなと感動。
脚本もよかったけど、野田秀樹の日本版演技が特にすごい。
そして秋山奈津子のセクシーさにやられた。
見てよかった。
俳優野田さんがすごい
すごくうまくいったときの歌舞伎や
マイルスデイビスのようだった
そう、ここまで、できる
負けてはいけないのであたまのなかであしががくがくする
ロンドンバージョン。
ロンドンバージョン観劇。
日本バージョンとはまた違ったメタリックな装置。日本版を観ていたので字幕は苦になりませんでした。個人的には日本版の演出の方が好きです。特にラスト。が、やはり溜息。凄。驚。怖。
満足度★★★★★
ロンドンバージョン
野田秀樹のお芝居はテンポが早いので、流れを追うだけで精一杯
になってしまう私です(^^;)
「BEE-ロンドンバージョン-」、
前半、野田とイギリスの俳優達とは、畳み込む様に
絶妙なアップテンポで笑いを取り、コミカルな登場人物を演じ、
後半は、じっくり、ジワジワと状況が変化し、
気が付くと、登場人物も観客も狂気の中にいる。
抜け出せない状況にはまっていく暴力性。
被害者も加害者も、繰り返されていく内に、麻痺してしまう。
最近、ニュースで耳にする犯罪や、泥沼化する戦争(世界情勢)など
も啓示するような作品でした。
怖い話です。。。だけど、再演があれば観るべし!
満足度★★★★★
私小説的な、あるいは批評的な
これはぶっちゃけレイプだ。
僕が・・・すなわち日本的な文化受容体が、独自の世界を言語的な差異で守ろうと言うのに、英国の役者たちは、その豊かな表現で、むりやりに僕らに意味を、物語を、肉体を、その体臭を伝えてくる。
それは客観視され、他人にどのように自分が映るかを知り尽くした計算高い表現だということで、それはそのまま演技を、私小説的なものと真逆にある批評的なものへと昇華する。男が女を演じ、女が男を演じると言うのも、批評的である。(それでは歌舞伎や宝塚が批評的なのかということは、ここでは置いておくとして)
日本版がリアル・・・私小説的・・・女が女を、男が男を演じ・・・肉体的表現が抑制されている・・・抑制されても意味を汲み取れる・・・その分、映像的な処理や理解できる日本語でたすけられてもいるから・・・僕らは日本人だから・・・ということと比較して、英国版は戯画化され、構造化され、客観化され、男女の表現は入れ替わり誇張され無理やり意味を観客の口に押し込める・・・レイプする。それは黒船だ。
しかし、日本人は・・・というか僕は、その客観化された物語を拒絶する。僕は日本人が好きだ。私小説が好きだ。客観性の無いblogの恥ずかしい日記が好きだ。という、なんとも肉体的なところに観客がもどっていかざるをえないというか、はっきり言って、僕は日本バージョンのほうが好きだし心に刺さる。というのは、単純に、世界的な事件で、英国人が死ぬより、日本人が死んだほうが、悲しいと言う、肉体的な親近感に通じる話だろうが、日本人は日本人だから・・・だから日本人なのだ。
満足度★★★★★
同じ内容からことなるニュアンス
日本版に続いてロンドン版をみました。
まったく同じ戯曲なのに、ニュアンスが若干ちがうのが興味深い。
まあ、観ていてただではすまない芝居でしたが、日本版とあわせてみていると同じ横顔も右からと左からではかなり違うように、観た感じがかなり違っていておもしろかった。
どちらにしてもありえないほど演劇的なレベルは高いとはおもいましたが、どちらがすきかといわれると日本語版のほうが若干好きかもしれません
満足度★★★
ロンドンver.
舞台美術が楽しめたロンドンバージョン。
もともとが短編の話だからか70分は短く感じました。
のめりこんだのは無言のシーン。
同じことが繰返されるかのようにみえて、
少しずつ何かが崩れていく。
でも6500円は高い。
良いのか悪いのか分からないけれど
見終わっても釈然としない何かがある。
満足度★★★★
日本版
前作「ロープ」が個人的に全く受け付けなかったので、クチコミが出始めてからの観劇。落ちて行く最初のきっかけさえ受け入れてしまえば、あとは劇的な遊び・仕掛けも楽しみつつ、内容へ。
久々のヒット。
満足度★★★★★
ハイビジョンで観るような
筒井康隆氏の原作を踏襲してはいるのですが、それを踏み越えた世界が舞台に展開してしてました。
ある意味シンプルな構成なのにそこからたちあがって来る狂気はまるでハイビジョンを観るように細密で…。
その衝撃はしばらくあとを引くような…。
ロンドンバージョンも楽しみになりました。