満足度★★★★
血は立ったまま眠っている
そういえば、これも観たな。書き忘れ。
なにしろ灰男役の窪塚洋介氏がよかった!
この作品、寺山修司氏が23歳で初めて手掛けた戯曲なのですね。
観て良かった。
満足度★★★
「現代の渋谷の若者へ」寺山修二作品による蜷川幸雄からのアナーキーな挑戦状!
前にも一回やってましたが、開演前に舞台奥の扉を解放し、劇場真裏の搬入口?が舞台上に見えて、劇場内が同じ空気になる。
一般の通行人、普通に走っている車も見えて「渋谷の街」と一体になっている、つながっている感じがする。
その奥の駐車場から舞台上に、旗を振りながら若者たちが駆け込んできて、芝居が始まり、劇需要は一気に安保闘争当時の裏町の世界に。
蜷川さんがコクーンでやるときには、必ず「現代の渋谷の若者への挑戦」を意識しているよう。
しかも、演目が、安保闘争を舞台にした寺山修二の処女作というから強烈です。
舞台中央に公衆便所、首つり自殺、リンチで殺される男、登場してすぐに犯される女、苛立ちと行き場のないパワーがアナーキーにぶつけられます。
そして、俳優たちは、再び渋谷の空気に飛び出して行きました。
私の注目は、江口のりこ さんでしたが、さすがにこのメンバー
の中では普通に見えます。
出番は少なくて残念ですが、三谷昇さんの演技が楽しめたのも
良かったです。
寺山を今、コクーンでやる意味
が、果たしてあったのか。森田剛と窪塚と寺島しのぶでやる必要があったのか。すごく疑問です。
今日だけだったのか、スタンディングオベーションを多くの方がしていました。
それにも大きな疑問を感じました。
ちなみに、2階(中2階でなく)の前方立ち見はおすすめしません!見えない部分が多すぎます。
満足度★★
体感する舞台故に
昔も今も、どうも寺山作品は食わず嫌いで、敬遠しがちですが、今回は、森田剛さんと寺島しのぶさんに興味が湧き、観に行きました。
寺山作品は、頭で理解するより、体感する芝居だと、私は勝手に認識しているのですが、窪塚さんの演技には、まだ迷いが感じられ、寺山を感じさせるだけのパワーには欠けていた気がしました。
その意味で、寺山を、肌で感じさせるパワーが一番漲っていたのは、少年役の大橋一輝さんでした。
寺島しのぶさんは、独白の時の台詞が凛として、言葉の持つ意味が心にダイレクトに浸透し、さすがだと思いました。
でも、一番、私の心に響いたのは、森田さんの、演技者としての力量の確かさでした。核とした信念を持てないままに、兄のように慕うテロリストに、迷いつつ追随して行く17歳の青年の危うい生き様が見事に体現されていて、改めて良い役者さんだなあと感嘆しました。
キャスト陣は、皆さん個性的でしたが、演技者としての力量にバラツキがあったのが残念でした。
満足度★★★★
面白かった
奇人変人集団だ!
何言ってるのか解らないくらい騒いでたけど、雰囲気伝わりました。
もっと小さい空間で近くから観たかった。
詩的で不思議、そして勢いのある舞台でした。
最後の台詞カッコ良かったな~。
個人的には【少年】役が好きです。
満足度★★★★
挑発行為
セットが下品、登場人物が下品、セリフが下品、演出が下品。テロリストたちよりも巷の人(?)のほうが過激で危ないエネルギーを持っているように見えました。小劇場もこのくらい過激で下品なエネルギーあってもいいんじゃないかな。
満足度★★★★
寺山ワールド→蜷川ワールド
寺山修司の作品を、蜷川幸雄が思いを込めて作り込んでいる。蜷川幸雄の世界ができあがっていた。森田剛・遠藤ミチロウよかった。
満足度★★★★
凄いキャラの俳優陣
自分の席がコクーンシートであまりよく見えなかった部分もあり、
ちょっと後悔してるので、観にいく方はその点を気を付けた方がいいかも。
観想を一言で言えば、よくこんだけの個性的(一種異様な)
メンバーを集めた物だと、まずは関心。本当に開演とともにビックリ。
話の内容と展開はそんなに際立っているわけではないが、
コクーンの舞台空間をうまく使う手法は、やはり蜷川といった感じ。
飛び抜けてよかったのは、遠藤ミチロウ!彼が見られただけで充分。
満足度★★★★
刺激観劇!
"テラヤマワールド" と "ニナガワワールド" の融合は、恐ろしくて刺激が強すぎるけど、これがリアルな世界なのかもしれない・・・ 舞台から強烈な場面が、どんどん目に飛び込んでくる。
出演者全員のキャラを際立たせている蜷川さんは、やっぱり凄いな~