血は立ったまま眠っている 公演情報 Bunkamura「血は立ったまま眠っている」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    「現代の渋谷の若者へ」寺山修二作品による蜷川幸雄からのアナーキーな挑戦状!
    前にも一回やってましたが、開演前に舞台奥の扉を解放し、劇場真裏の搬入口?が舞台上に見えて、劇場内が同じ空気になる。
    一般の通行人、普通に走っている車も見えて「渋谷の街」と一体になっている、つながっている感じがする。
    その奥の駐車場から舞台上に、旗を振りながら若者たちが駆け込んできて、芝居が始まり、劇需要は一気に安保闘争当時の裏町の世界に。

    蜷川さんがコクーンでやるときには、必ず「現代の渋谷の若者への挑戦」を意識しているよう。
    しかも、演目が、安保闘争を舞台にした寺山修二の処女作というから強烈です。
    舞台中央に公衆便所、首つり自殺、リンチで殺される男、登場してすぐに犯される女、苛立ちと行き場のないパワーがアナーキーにぶつけられます。

    そして、俳優たちは、再び渋谷の空気に飛び出して行きました。

    私の注目は、江口のりこ さんでしたが、さすがにこのメンバー
    の中では普通に見えます。
    出番は少なくて残念ですが、三谷昇さんの演技が楽しめたのも
    良かったです。

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    2010/02/21 11:51

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