満足度★★★
舞台と客席の境界線
劇中の会話や場所は、いたって「日常」なものだが、
その背景にある状況や世界は「非日常」なもので。
それを普通の会話の中で感じさせられる。
小さい劇場ということもあり、舞台と客席の境界線がほとんどないように感じた。
面白かった!また見たい。
素晴らしい青年団の俳優たちによって演じられる平田オリザさんの代表作であり、平田オリザさんの名前を広く世間に知らしめる傑作のひとつ。大変面白く今見ても全く古さを感じさせない時代超越の力を感じる作品だ。きっと、青年団の俳優はこの作品を演じられる悦び誇りを感じるのだろうなあ、と。
満足度★★★
アゴラ3階部分から観劇。
全体を俯瞰する感じで観るかたち。戦争の気配だったり、美術作品との向かい方だったり、時代に引っかかってくるからか見えすぎる感も。3階部分で、役者よりも情報が見えてしまうからかなぁと。
その他のエピソードは気持ちよく。現代の『東京物語』を満喫。
満足度★★★★
時代の変化にフィットしてる
初演から役者も歳を重ね、時も経っているというのに、それでも自然に今なお色褪せずみせる作品の深みを感じる。100分。
満足度★★★★
濃密な90分。
まず空間構成がいい。入ったときにはっとするほどによい。あとは役者さんと客席とで共有するだけ。
表面に現れるもの(目に見えるもの)が言葉であるならば、目に見えないものは「間」なのかな。「間」が雄弁に物語ってた。
21時前にアゴラ劇場の外に出ると、ちょうどジャスミンが満開で、近所の三毛猫が散歩してて、空気感も一緒に記憶に刻まれた。駅の途中の鉄線(クレマチス)も見事。
晴れた日の夜に観に行かれることをお勧めします。
満足度★★★★
外界の音が・・・
沈黙するという行為がこれほどまでに創造をかき立てるものだとは・・・戯曲を読んでから観劇したのだけれど、戯曲にはない「沈黙」に、観ている側はただただ想像するしかなくて、もう目が離せなくて。
唯一残念だったのは、観劇した日の天気が悪く、雷の音で集中力を裂かれてしまったこと。沈黙が饒舌に語る舞台なだけに、雷でそれが聞き取れないのはとても悔しかった。
満足度★★★★
息を詰めて見守った
娯楽性が強調されている平田の近作と比べるとかなりストイックなつくりの芝居。最後のシーンのイメージの豊かさは圧巻で、まさに息詰まる思いで役者を注視してしまった。