満足度★★★
突拍子のなさが愉快
高校生のスミ子は、隣町にできた大手家電量販店に客をとられて開店休業状態の電器店に1人で暮らしていたが、ある日強盗が入り、しかしひょんなことからその強盗および強盗の彼女であるミドリも同居することになり…という状況から始まる物語。
親が出て行ってしまい1人で暮らす未成年少女という設定は3日前に観たもの、雑居系は1週間前に観たものと、それぞれカブっており(後者は軽くだが)、ホントに集中するなぁ、とオドロく。
以降は何度か訪れる転機によってひらける新たなフェーズの突拍子のなさが愉快で、たとえば「不思議の国のアリス」と通ずる面白さアリ。
また、冒頭でスミ子の語る将来設計を部分的に実践しているミドリの書いている小説の一部を伯爵が実践していて…なリレー式の展開や、強盗とミドリが交わすローレルに関する会話における一般的なケースとの男女の逆転(偏見?)、など、ディテールについても楽しむ。
さらに時々出てくるシロ美はスミ子の妹という設定ながら、実はスミ子の分身というか、別人格というか、心の中のもう1人のスミ子という解釈もできるような気がしたが、深読みあるいは誤読?
そう言えば白いドレスのシロ美と対比させる必要からスミ子が黒いドレスなのは十分理解するも、やはり女子高生役には「記号として」セーラー服を着用していただきたく…(爆)
満足度★★★★
サリngROCK
演劇雑誌にサリngROCKと渡辺えりの対談が載っていて、興味をひかれて観に行った。感動したりはしなかったけれど、面白い部分もあり、観てよかったと思う。頭を使って観るような演劇じゃない。アフタートークで柴幸男が言っていたように、サリngの夢を観ているような感じがある。自分の中の無意識に耳を澄まし、それを役者を使って演劇という手段で表現している。僕も、サリngの中の無意識に何らかの共感を抱けたから、最後までそれなりに退屈せずに観れたのだと思う。
衣裳、可愛すぎ♪
とくに、不思議生物たちのが。あと、スミ子(七味まゆ味)とアラタ(片岡百萬両)のシーン、舞台美術と照明でまるで糸杉の森のような美しさ。ちょっとゴッホ☆
満足度★★
ごめんなさい
まったくノレませんでした。
面白そうな雰囲気はあるんだけど、イマイチ面白くならず、音楽以外はまったく引っかかるところがなかった。
勝手な憶測だけど、関西の劇団だからもっと笑えるところがあるんじゃないかと思っていた・・・それはどうやら違っていた。
満足度★★★★
初見
面白いところあり、わからないところありで楽しめました。アフタートークの柴くん面白し。サリngROCKさんがかわいい。勿論七味さんもいい。
満足度★★★★
デフォルメされているのに瑞々しい
ストーリーを追うというよりは
個々のシーンから溢れる瑞々しさに
ぐいぐいと引っ張られました。
デフォルメが効いているのに、
不思議なことに、
とても率直な想いの描写に感じたことでした。
東京に初登場
初めて見る大阪の劇団の芝居で、客演の七味まゆ味のほかはみんな関西弁をしゃべっていた。作・演出のサリngROCKというのは若い女性で、カラフルな衣装をまとって不思議動物園の謎の生き物を演じていたが、なかなかカワイイ顔をしている。
この公演のチラシには、たしか渡辺えりがコメントを寄せていたが、この日の客席でも姿を見かけた。突劇金魚の芝居の印象をどう表現すればいいかと考えているうちに、そういえば、渡辺えりが主宰していた劇団3○○の作品に近いんじゃないかと思い至った。
ファンタジー調の展開が、同時にヒロインの心象風景でもあるような。そしてヒロインの心情には多分に作者の思いが含まれているような芝居。