アワード 公演情報 アワード」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
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  • 満足度★★★★

    安定感のある仕上がり
    とある文学賞の選考が行われているホテルのロビーを舞台にしたコメディ、まずは当日パンフで登場人物の名前を見てニヤリ。作家役であるなしを問わず全員が新旧作家の名前をもじってあり、一様ではないもじり方も含めて感心。
    本編は受賞の最有力候補なのに会場に現れない覆面作家の替え玉を仕立てようとして嘘が嘘を呼ぶというコメディの定番スタイルに殺人事件をめぐるサスペンス風味も加えて好調。出演陣もそれぞれキャラにピタリとハマって、まさに「観たい!」コメントに書いた通り安定感のある仕上がり。
    なお、贔屓の宮本ゆるみ嬢はますます「飛び道具」化しつつあるようで…(爆)

  • 満足度★★★

    こじ付けと偶然も
    ここまでくれば芸術です!十数人の演技者で一応破綻のない偶然を考えただけでもすごい!文学は知らなくても笑えます。

  • 満足度★★★★

    笑い至上主義
    自分の持ち場では、ここぞとばかりに主張を強めるというのが、ここのやり方なのだろう。それがオーバーすぎるのだが。
    ま、簡単に言えば、ドタバタ色が強すぎるというところだろうか。
    そこが少々しつこく感じてしまったが、そういうものだと思ってしまえば、あとは楽で、最後まで飽きずに観られたのは確か。

    ネタバレBOX

    「ブンガク」とか「ブンガクの賞」というのは、ドタバタのための舞台であり、そこ対して何か思い入れとか、考えがあるようではなく、作家という存在そのものも、「普通の生活ができない人」のような、まるで大昔のイメージのまま。
    さらに賞取りレースのドタバタも、あくまでもコメディの範疇を出ず、リアル感には乏しい・・・そういったリアリティだの思想だのは、どうでもよく、まずは、笑えること、笑いが中心にあることが大切なのだろう。
    しかも、わかりやすい、ということも大切にしている。

    わかりやすさと言えば、各キャラクターがくっきりとしている。まるで、太いマジックで輪郭をなぞったぐらいにキャラがくっきりしていてとてもわかりやすいのだ。
    くっきりしたキャラが、そのキャラ通りに動くというわかりやすさ。

    ただし、ホテルのウエイターの夏目は優柔不断な、一歩前に出ないキャラなのだが、結局はどうなりたいのかが、本人は決断したと言うわりにはグラグラしすぎだし、同棲している恋人がいるのにもかかわらず、あっさりほかの女に心を奪われるのも、なんだかなぁと思うものの、それも笑いのためにそうしました、と思えば、ま、それでもいいかと思う。

    とにかく笑いが最優先になっていつつ、ストーリーもきちんとあるというところがここの特徴なのだろう。しかもほとんどの登場人物が、極端に戯画化され、かつハイテンション。

    ただ、殺人事件が絡むのはいいとしても、登場人物の中から犯人が出るというのは、コメディ(しかもドタバタコメディの)の楽しさを削いではいないだろうか。
    犯人探しの中で、疑わしい人が次々と変わりつつ、観客が「こいつは犯人か」と揺さぶられつつも、結局は、別にいた(登場人物以外にいた)、もしくは、単に小説の中の話だった、でもよかったように思える。
    結局犯人だった編集者が「犯罪をしても賞を取りたかった」という台詞だけで、犯人とせずにここの部分の要件は足りたと思うのだ。
  • 満足度★★★

    すごい直前にチケットを取ったのに
    最前列中央でびっくり。たまたま空いた席だったのか?ラッキー

    基礎がしっかり出来ている人達のお芝居って観やすいわあ、と
    そんなところに感心してしまいました。出演者どのかたも達者。

    お正月の三が日に、のんきに観たくなるような、平和なコメディ。
    ご年配の方が多いのもなんとなくうなずけます。
    いや、皮肉ではなく本当におもしろかったです。

    欲を云えば、完成しすぎてて観ている方が安心しちゃうと云う点?

  • 満足度★★★★★

    面白かった!!!
    小説の題名からしておかしく、これからのストーリー展開が面白くなると確信しました。

    太宰氏のキャラサイコー!

    ネタバレBOX

    推理劇になっていたとは驚きました。

    ミスマープルもいたりして。
  • 満足度★★★★★

    思いっきり笑わせて下さいました
    配置された登場人物が、名前など実在の文豪をなぞり。解り易く性格付けられ、オーバーアクションも嫌味無く、笑わせてくれました。小ネタで使った話が、後半生きてきたり、各人の衣装や、小道具・ポスターなどもスキ無く作られており、話も上手にまとめており、観劇後を、爽快な気分にしてくれました。感謝です。

    ネタバレBOX

    漫画のように解り易い各登場人物達を皆さん上手に演じられていましたね。

    最初は、外したオヤジギャグと思っていた「ウルトラの力」の話が。
    後半あんなに上手に使われるとは思いませんでした。
    「誰でもウルトラアイを持っているんだ」の台詞は、印象に深く残りました。

    舞台に衣装、小道具・ポスターなど、スキ無く作られており。
    話も見事に収まり、少しづつ小出しにされる各人の人間関係などは、
    観ていて、とても楽しめました。

    役者さんの動きでは、孫に蹴られて飛び上がるお婆ちゃんと
    役者紹介で、フロントからピョンと飛び出すフロント嬢の動きが
    コミカルで、可愛かったです(^^)。

    謎の作家の正体は、すぐにわかったけれども。
    師弟関係や、お婆ちゃんの素性は、想像の範疇超えてました。
    脚本家に拍手!

    惜しむらくは、話の展開上(しかたないけど)登場が遅れた。
    与謝野先生は、もっと早く出してくれてもよかったかなーと思いました。

    ドタバタコメディと謳いながら。
    「人間見たいものしか見えない」など、参考例演じさせながら、
    (分かりやす過ぎです、フロントのお姉さん。)
    説明する件もあり。演出の手腕が楽しめた。

    EDやコンドーム出てくるから、中学生以上が観劇対象かな?
    シモネタもカラッとしていて、楽しく観れたし。
    充分に笑わせてもらいました、心から。
    ありがとうございます。
  • 満足度★★★★

    そつなくまとまって
    もっぱらサンモールスタジオの方での観劇が多く、シアターサンモール
    に入ったのは初めて。なかなか良い劇場ですね。本作の雰囲気とも
    合っていました。パンフレットの配役表に目を通すと、登場人物全員が
    小説家の苗字。文学賞物だからと言えばそうだけれど、作家の役以外は
    普通の苗字でもよかったのでは。文学にこだわりたいなら、作家以外は小説の題名にちなむ姓にすればよいのに、なんて考えていました。というのも、
    文学賞物の小説「大いなる助走」は、登場人物も実在作家をデフォルメしたような性格づけになっているから名前の酷似も面白かったが、この芝居は文壇をそこまで活写した作品ではないからだ。
    コメディーとしては大きな欠点もなく、いちおう文学についても語られているし、
    面白かったです。でも、あまり感情移入できなかったので☆4つ。

    ネタバレBOX

    まず、舞台美術が地方の安ホテルのロビーみたいで、栄えある文学賞の会場に見えなかったのが残念。予算というよりセンスの問題かと。「何事にも負けない犠牲的」なホテルのベルボーイ・宮沢寛治、「ニヒルな」編集者・芥川龍太郎、「無頼漢を気取る」坂口せいご(正誤の字を当てるのかしら)、「ベッドに関係ある」浜田詠美といったところが、小説家本人と共通点を匂わせる人物かも(小説家の役でない人物もいるが)。編集者の武者小路実光(長野耕士)は役としては面白いが、なぜ武者小路なんだろう、刑事の武島有雄(古川健)はなぜこの名前?本家の有島武郎は二枚目俳優森雅之の実父で森をしのぐ美男作家なのに、どこも共通点がない!なんてどうでもよいことが気になってしまった。坂口せいごは、ストーリー展開上、名前を明かせないので、配役には「流れ雲」になっていて、これはせいごの祖母林文江(林芙美子のもじり)の「浮雲」をパロッたのだろうか。
    宮沢のキム木村は田山涼成、坂口の新田正継は佐々木蔵之介、太宰勉の日澤雄介は陣内孝則みたいな演技だなーと思って観ていた。浜田詠美の宮本ゆるみはコントをやっていたころの山田邦子そっくりの声色を出していた。
    太宰勉の候補作品は「走れ!失格」というらしく、アメンボウのように細長い足を高く跳ね上げて始終走っていて、「こち亀」に出てくる白鳥麗次のようにプライドが高く軽薄な男。チョコレートケーキという劇団に以前から興味を持っていたが、役者としての日澤氏を観たのはこれが初めて。なかなか面白い役者なので、チョコレートケーキの公演を観てみたいと思う。
    夏目颯太(この読みは、「そうた」でなく「さった」では?)と与謝野秋菜の場面だけ、ピンクの照明になって新派みたいに古風な純情芝居になるのがあざといが可笑しかった。しかし、夏目という男が文学に対しても信念が感じられず、女性に対する態度も煮え切らなくて、主人公としてあまり共感できず、魅力が感じられなかった。坂口の候補作が「大いなる滑走」で受賞のための枕営業の話が出てくるあたり、やはり筒井康隆の「大いなる助走」も意識したふしがある。で、どうしても比べてしまうと、ストーリー展開が見劣りするのは否めない。どんでん返しもひねりも定石どおりで平凡な後味。自分の場合、思い出し笑いをするほどでないとコメディは満足したとは言いがたい。
    蛇足になるが、1枚の申し込みに対し、同じ席番号のチケットが2枚送られてきたので受付で申し出ると、3人に同じ話をさせられ、寒い入り口で長いこと待たされた。結局「ダブリなので1枚返してください」という答え。もう少し手際よく対応できないものか。
  • 満足度★★★★★

    えーーーっ!!
    うそ~~
    想像以上のドタバタに、心の中で叫んでました。

    それぞれのキャラクターも強烈で、いっぱい笑いました。ホント楽しかったので、ぜひ再演してほしいな~と思いました。

  • 満足度★★★★

    小説のような・・。
    ここの劇団の芝居って、毎回、ベタで解り易い。そういう意味では観客の年齢を問わない、誰にでも受け入れられる舞台なのかと。。

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX

    文学賞アワード賞の受賞をめぐって、作家とそれぞれの作家の担当編集者が自分の利益の為に仕組むさまを、その会場場所となったホテルに勤めるホテルマンらの大げさなほどの芝居がかった芝居でもって迎え撃つ。笑

    賞の有力候補の作家・坂口が会場に来ないため、苦肉の策を考えた坂口の編集担当者はホテルマンの夏目にその代役をやらせることを考え付く。夏目は自ら、小説家になりたかったこともあり、しぶしぶ引き受けることになるが、坂口には殺人容疑がかけられていた。

    坂口の作家としての小説を、同じ小説家の与謝野が賞賛していることもあり、犯人探しが始まる。その間の外野のどーでもいいようなコメディを織り込みながら、やがて、与謝野の為に彼女の担当編集者・芥川が仕組んだことがバレル。
    結局薬局、夏目は坂口ではない。ということもバレテしまうが、坂口の弟子になり、将来の作品の題材として、同じホテルマンの宮沢をネタに小説を描くことを決意する。

    物語は大爆笑こそなかったが、安心してゆる~~く観られる芝居。太宰役の日澤雄介って、物凄いキャラだよね、そのまま突っ走ってほしい!(^0^)

  • 満足度★★★★

    はじめまして。
    素敵なポスターだけに舞台とのギャップが心配だったけれど結構満足しました。劇場もジパングもはじめまして、です。
    文学の世界にありそうな話をそれぞれのキャラを十二分に生かして、パワフルにそしてコミカルに、なおかつ現代に欠落している人とのつながりが温かく余韻として残る・・・・・拍手。

  • 満足度★★★★

    新田節!!!
    面白かった。
    主要メンバーの方々がいつ観ても似たポジションを演じているのに
    本当に毎回面白いのですごいと思う。
    個人的には滝沢さんと新田さんが大好き。
    新田さんのしゃべり方を聞くと、「ジパングステージを観に来た!」って思う。
    ゆるみさんの爆裂キャラも毎回楽しみにしてます☆

    ネタバレBOX

    6月にアチション!にスーパーマン役で出た長野さんがウルトラマンで
    最後に「ジュワ」ってやった滝沢さん扮するおばあちゃんがむちゃくちゃ可愛かったです。
    滝沢さんのおばあちゃんは本物だと思うw
    孫に抱きつくおばあちゃん・・・思い出しただけで萌える。
  • 満足度★★★★

    安心感^^
    楽しく安心して観ていられる芝居でした。ドタバタコメディに人情も加味され,ほのぼのとした観劇感です。おみやげの茎わかめも嬉しいです。

  • 満足度★★★★

    あたたかい。
    はらはら、ドキドキ。でもあたたかい心地よさ。それぞれの関係性がとても面白くわかり易く書けていて面白かった。

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