月並みなはなし[2010] 公演情報 月並みなはなし[2010]」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
21-34件 / 34件中
  • 満足度★★★★

    なるほど
    「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇」という感じがわからないでもない。物語はたんたんとあまりにもたんたんと進んでいくし、引っかかる点はあるのだけれど、ラストまで見事に引き込まれました。面白いし、うまく役者さんたちの魅力を引き出していると思う。おすすめします!初めてでしたが、座・高円寺って素晴らしい劇場ですね。物理的にちょっと遠いってことが問題です。

    ネタバレBOX

    コーラスラインを思わせるラストでしたが、もしかすると月に行く人を選ぶと見せて、地球に残す人を選ぶってことだったのかもしれないな・・・などと考えました。
  • 満足度★★★

    不思議な時間の流れ方
    劇場に入ってまず舞台美術と照明の美しさにうっとり。
    あの綺麗で幻想的な感じの雰囲気でずっといったらどうだっただろう・・・?

    めちゃくちゃ急がなきゃいけない切羽詰った設定なのに、ゆっくりとした不思議な時間の流れ方。超スロー。
    なんだろうこの感じ。不思議だ不思議だ・・・そんなことが頭をずっとぐるぐる。

    以下ネタバレBOX。

    ネタバレBOX

    王道的な演劇にあるように「あの部分に感動して泣いちゃった!」とか「面白すぎて爆笑しちゃった」という、どんなベクトルにせよ、強い感情が何も湧かずに淡々と過ぎていくのもある意味すごいなあと思った。
    何かが変わってる。
    例えると、HNK教育テレビをつけたら知らない劇が流れていて、よくわからないまま途中からそれを観ている自分。みたいな雰囲気。(なんだそれ^^;)

    「おもしろかったー!」とも「つまらなかったー!」とも言えない、ただただ不思議な時間だったという感覚。こんなのもあるんですね。
    かといって、「自己満足劇だから理解不能だった」という意味でも決してないんです。だからますます謎。なにかが、いっぱい、謎。
  • 満足度★★★★

    月の引力、あるいは魔力
    べつに月に憧れがあるわけでもないのに、全身にたゆたう七割の水分が激しく登場人物たちに惹かれていく。まるで月による潮の満ち引きのように、強引に。

    だからきっと、月に行きたい理由なんかはどうでもよくて、翻弄され揺らぎつづける彼ら、彼女たちとしばしおなじ時を過ごせるだけで心地良いのだろう。稀薄にみえて、じつは海のように深い繋がりを感じられるから。

  • 満足度★★★★

    観てきた
    以前にも観たし、今回も観たし、やるなら今後もたぶん観る。
    それは演劇の可能性を確認したいから。
    あと、JAXA後援ってのは素晴らしい事だと思う。

  • 満足度★★★

    うーん
    前の人が眠気と戦っていたらしく、頭がぐらぐら揺れるのが気になって気になって仕方がありませんでした。隣の人も軽くいびきをかいてました。
    座席運が悪かったんですね。お芝居に集中できませんでした。
    ただ、そういう部分を差し引いても、あまり面白くはなかったと思います。

  • 3月10日(水)PV
    洗練された美術。優しい空間を堪能。

  • 満足度★★★★

    満足しました
    プレビュー公演に行ってきました。人が集まって、誰かを選ぶ、あるいは何かを決めるというよくある設定なのですが、その経過が丹念に描かれていて、飽きることなく、楽しめました。最近観た芝居の中ではピカイチの出来です。また観に行きたいです。

  • 満足度★★★★

    プレビュー
    プレビュー見てきました。
    プレビューだから期待を込めて満点はつけないけど
    充分おもしろいです。
    とても力のある戯曲だなぁと改めて思います。

    ネタバレBOX

    最後が少し納得がいかない。
    いまのままだとどんでん返しされてそのまま投げ出されちゃってる感じ。
    もっとこうどうの心情を思い測って泣けるはずなのに
    ひとつたりないから☆4つ。
    でもおもしろいと思います。本当に。
  • 満足度★★★★★

    誰がなんと言おうと
    私は面白かった。

    ぎゅっとした世界で
    久しぶりに時計を気にしないで芝居を観た。
    役者陣素敵ですよ。

  • 満足度★★★

    好みは割れるかと。
    地球から月面都市に移住したい6人とこれに関わる3人の会話劇。正直申し上げて、誰にでも受け入れられる物語ではない。それぞれの心理描写が軸となって進むが、結局薬局、どうでもいいお話。ワタクシには軽すぎた。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    馴染みのキャストらはとても好きだ。しかし芝居の大半はやはり、本で決まる。と、思う。管理官が 「補欠がでたので、一名の代表者を選んでください。」と告知した時点から、移民候補者らの心の葛藤が始まる。1人を選ぶ為の全員の総意が得られなかったらこの話はなかったことに。なんて条件がついたものだから、ますます彼らは苦悩する事になる。

    彼らの提案で一人を選出するのに消去法が用いられる。この消去法というのが案外、過酷だ。自分自身が落とされるなんて誰も想定していないからだ。だから、一番最初に落とされたカンバラは見苦しいほどに落胆する。しかし、他にもカンバラと同様に4人は落とされる運命だ。

    最終的にコスギが選ばれるが、恋人で妊娠中のモリの存在はどうするのか?って話になるが、恋人の妊娠を知らないコスギは行く事を決意する。コスギの喜びもつかの間、管理官は「コスギさん以外の移民候補者5人が移民選出されました。」と神のお告げのように報告する。何故???と誰でも思うが、コスギは地球に残り、恋人と幸せに暮らしたとさ・・。

    そんな物語。終わってみれば「なんじゃー、そりゃーーー!!」(名言!)ってな感じ。この物語を「3300円払ってでも是非に観に行きなさいよ。」とワタクシには言えないです。自分とユーザーを騙す事になるから・・。

  • 満足度★★★★

    夢を見させていただきました。
    静岡マンゴーが静岡の名産品になるほどの地球温暖化は困るけれども、普通の人が月に住むっていうこと自体に夢がありますね。自分だったら月で何をしたいかなー、とか考えたりして、楽しみました。パン屋さんの役は女性なのにスタトレのDr.スポックみたいでしたけど、特に意識はしてない?

  • 満足度★★★★★

    完成度の高い名作!
     プレビュー公演を観させていただいたが、プレビュー公演とは思えない完成度の高さ。十分練習を積んできたということがよくわかる役者たちがステージをていねいに楽しんでいる様子に好感が持てた。

     物語は近未来のちょっとSF的要素のある会話劇。設定がとても面白く、また登場人物一人一人の個性が魅力的だった。

     役者ではラストシーン、揺れ動く心を目線でしっかりと表現した鈴木浩司が光った。夫への確かな愛とその裏返しの不安を見事に表現した百花亜希も魅力的だった。また物語にスパイスを与える役として登場した大川翔子の明るい演技もいい味を出していた。

     3回目の再演だそうだが、よく練られた脚本をうまい役者が十分練習をして舞台にあげている。チラシ、ホームページ、豪華な当日パンフ、その全てから今回の公演に賭ける時間堂の熱い気持ちが伝わってくる。黒澤世莉の集大成がこの舞台にはある。

    ネタバレBOX

     レストランでありながら、その周りには宙に浮かぶ島のような緑色のオブジェがあり、宇宙的広がりを感じさせる素敵な舞台美術だった。

     舞台のスタートがゲームのような役者紹介でとても楽しそうな雰囲気が最初から伝わってきたのもよかった。
  • 満足度★★★★★

    月並みじゃなく、極め”月”!!
    知的で洗練されたお話。

    心理描写が素晴らしかったと思います。

    ネタバレBOX

    アッと言う展開に驚き、でも、そういう決め方もありだなとすぐ納得したり、素晴らしいお芝居でした。登場人物もそれぞれ個性豊かでした。

    オリンピックの開催地を選ぶような選抜方法、ドラマが生まれます。

    「私、誰にも何も言わなかったよ」と、ユリコのモリに対する恩着せがましい言い方。そりゃそうだよ、言えば確実にコウドウは落ちるでしょうから。

    誰にも話さないことで、赤ちゃんを身ごもった恋人たちを引き裂いてでも、自分の思いを通そうとするユリコの心理…。

    もし、ススム以外の人とコウドウとの選択だったら、ユリコはきっと話していたでしょうね。良い悪いではなく、その葛藤が分かります。

    最後、プロポーズもたもたで終わらずに、ロケットを見送る場面で終わったことで最終結果が理解でき、スマートでなラストシーンになったと思いました。

    ところで、タバコですが、そもそも応募時点で喫煙者は除外されるのではありませんか?!せめて訓練中に禁煙することが条件でしょう。

    2004年の初演のときと2010年の今では、近未来は変わります。公共施設での禁煙が義務付けられようとしている現在、そこのところは手直しが必要だと感じました。
  • 満足度★★★★★

    月並みでないはなし
    10日のプレビュー公演を観劇。
    地球温暖化などの影響により、今よりも若干地球環境が悪化した近未来が舞台。
    月への移住計画に応募した6人+部外者3人、計9名が繰り広げる悲喜こもごも。

    ネタバレBOX

    月への移住計画に応募しながら、落選した6人が「残念会」と称して、当局よりレストランに呼び出される。
    そこで当局より知らされる驚愕の事実。「当選者のなかに欠員が生じたため、6人のうち、1人だけが月移住を果たすことができる。60分で全員の総意として1人を選出してほしい」。
    そこから始まる、6人+部外者1人により選考会の様子をほぼリアルタイムで演じる。
    そこで示されるのは、恥も外聞も投げ捨てた欲望むき出しの人間性のぶつかりあい。
    夫婦1組、恋人ありの男性を軸に物語は展開する。果たして選出されるのは誰か?
    本音のぶつかり合いの末、最終的に、1名を無事に!?選出する。
    しかし、当局から告げられたのはまたしても彼らを出し抜くものであった。
    つまり、選出された1名を除く、5名を当選者とするという理不尽な結論だったのだ。

    6名の応募者が月を目指す理由はそれぞれ異なる。生まれも育ちも経歴も異なる人々の本音でのバトルに観客はいやおうなく引き込まれる。
    物語が進むにしたがって、目指す理由が明らかにされ、個々人への共感が広がる演出は出色。
    ありそうな物語でありながらも、丁寧なストーリーテリングで1級のエンターテイメントに仕上がっている。
    すべての演者が役を理解し、十分な演技を見せてくれたが、特にユリコを演じた百花亜希が、前作「掘出者」とは違った顔を見せ、素敵だった。

このページのQRコードです。

拡大