夢見る乙女じゃいられない 公演情報 夢見る乙女じゃいられない」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★

    観劇
    観劇

  • 20100110
    20100110@王子小劇場

  • 満足度★★★★★

    アイデアが良く構成が鮮やか
    過去3度連載を打ち切られた女流マンガ家が、出版社の事情から「ストーリーキング」に輝いた女性を原作者に迎えて4度目の連載に背水の陣で取り組むことになり、滑り出しは好調だったが…という物語。

    まずはマンガ界内も芝居で演じ、しかも同人誌版(←コレがメチャ可笑しい)までアリというアイデアで見せ、中盤はそのマンガ界に現実界の人物が取り込まれてみんなで助けに行くという展開で引き込み、しかしすべては引っ込み思案のマンガ家の夢想という大どんでん返しを経てハッピーエンドに導く構造が鮮やかで、
    ・ヤンスタの『マンガ大戦』かっっ!!!
    ・昨年春に流行った「夢あるいは精神世界の中系」かっっ!!!
    ・『ラ・マンチャの男』かっっ!!!
    などとツッコミながら観るのもまた楽しからずや。(笑)

    で、各論的には以下の部分に感心。
    ・オープニングタイトルの前にマンガ家が連載している作品内容を思いっきりベタな芝居で演じて「マンガ界内も演じて見せる」ことを示す(そういえば装置の一部はマンガのコマにも見える)
    ・原作者とマンガ家が主人公のキャラについて相談している時に、その主人公が後方に現れて各キャラを演じる
    ・終盤の殺陣で肝心の部分を番傘で隠し、傘を下ろすと…な見せ方をする
    ・本編のクライマックスで主人公が目覚める(あるいは自覚する)シーンにマンガ界内のクライマックスも重ねて見せる
    ・タイトルにも付いている「夢」というコトバの二種類の意味を併せて使う

    ということで、前回公演から1ヶ月余という短期間での公演も個人的には気に入る。

  • 満足度★★★★★

    笑いを含みつつも濃い中身
    初めて観る劇団さんでしたがとても良かったです、各キャラクターの濃さ、ストーリー、殺陣&ダンス…自分の人生にも照らし合わせて考えてしまうようなシーンもあり、衝撃的でした。

  • 満足度★★

    ドリームイーター
    うん!この世界観は楽しい。夢と妄想と現実、ちょっとゴチャゴチャした感じを受けるけど面白かった。

    ネタバレBOX

    紺野タイキさんの衣装など見るとバナナ学園を思い出す。金澤舞さんも以前バナナ学園に出ていたような。
  • 満足度★★★★

    その世界を表す力
    単純に才能と生きていくことへの折り合いといった話なら
    別に驚きもしないのですが、
    主人公の内側の描き方がかなりすごい。

    しっかりと、やられました。

    ネタバレBOX

    とある漫画家、
    3度の連載打ち切りにもめげず
    再び作品を書き始めるところから物語がはじまります。

    青春群像劇かと思いきや・・・。

    彼女を対象にした同人誌の世界があって。
    就職活動をしながらそのパターンをなぞる
    女性がいる・・・。
    彼女のマンガの別の世界が動き出している。
    そのコミックの世界が凄くビビッドなのです。
    さわりの部分で、
    漫画家の紡ぎだすイメージに合わせて動き出す
    キャラクターの動きにがっつりと取り込まれて・・。
    次第に形をなしていく劇中の物語に、
    まさにコミックの連載を読んでいくようにはまっていく。

    ほんと、この劇中コミックの出来が抜群で。
    展開が
    それだけでご飯がお代わりできるのではないかと思うほど
    おもしろいのです。
    しかも、台詞も、コミックの世界ということででなんでもあり。全然臭くないし、殺陣の迫力も、夢や恋と言ったこっぱずかしいことも
    コミックの代紋を付けているだけで、あるがままに観る側に伝わってくる。

    観る側がコミックの世界に飼いならされてしまっているから
    彼らがコミックの作り手側の世界に浸食してきても、
    舞台に違和感を感じない・・。
    それどころか、コミック側のロジックでないと
    見えないような考え方が
    現実の色をすっと染めていく。

    やがて、同人誌コミックの物語は終息し、
    一番外側の現実が明かされ、
    さまざまな伏線から
    二人の女性の人生の一歩が浮かび上がってきます。
    コミックの世界の葛藤がしっかりと伝わっているから、
    自分のやりたいことを見つけた
    そのひとときの重さが、観る側にしっかりと伝わって。

    ちょいとうるっときてしまいました。

    満足度の星は、作り手の更なる伸びしろに対応するために、一つ減らしました・・・。でも5つ星に片手のかかった4つ星ということで。




  • 満足度★★★★★

    目崎ファンタジーの確かな歩み!
     若い作家&演出家の進歩を確認出来ることはとてもうれしい。前作の感想でも書いたが、目崎剛は作家としても演出家としても着実に階段を昇っている。昔の作品で感じた歯切れの悪い部分や未完成の部分がどんどん洗練されていっている。しかも短期間の間にだ。

     しかし、前作が去年の11月末、それから2ヶ月もたたずに新作とは、その創作意欲に恐れ入るし、それでこれだけの作品を作るのだから、それだけでも凄い。油がのってきているのではないだろうか。

     役者では売れないけど前向きな漫画家工藤優女を元気いっぱい演じた矢鋪あいが素敵だった。夢を食う妖怪獏を演じた紺野タイキと枕返しを演じた石下ゆかも独特の魅力があって引きつけられた。

    ネタバレBOX

     物語は売れない漫画の作者と、同人誌の漫画家が、いつのまにか漫画の中の登場人物となって、現実と漫画とが交錯しながら、それぞれの夢に向かって戦っていくというお話。これだけ書くとありきたりだが、現実と漫画世界の行き来が実に見事なのだ。

     前から思っていたが、この演出家、場面転換の処理がうまい。今回も登場人物が交錯しながらストップモーションや照明で、次から次へとシーンが切り替わっていく。その流れがそれだけで劇的なのだ。

     物語全体としては題材が漫画や夢であるために青くさい部分がたくさんある。しかし、私はそれを含めてとても好きだ。目崎ファンタジーの世界で次第に確立されていくのを観るのは楽しい。
  • 満足度★★★★

    なかなかどうして!
    途中までは,なんかストーリーが読めそうだなぁ,役者さんも皆若いしなぁ,なんて思いながら観ていましたが,いやー,最後の展開は見事!感心させられました。本が良いのはもちろんだろうけど,芝居自体もかなりの完成度でしょう。こういう若い劇団が育っているってホント嬉しいなぁ。これからも期待しています。

  • 若さ故夢に悩むハナシ
    劇団初見。
    夢をモチーフにした
    若さが前面に出た公演。
    重層構造なプロットが面白いが
    盛り込み過ぎで少し雑多な感じもした。

  • 満足度★★★★

    夢と漫画家と現実と
    20100108観劇。以下ネタバレBOXにて。

    ネタバレBOX

    今回は漫画家のお話でした。常連の柴田ジュン&佐賀モトキがどちらもでていない+1は初めて。とても新鮮でした。あとチラシがかわいい(笑)


    何かを手に入れるために何かを犠牲にしなくてはいけない。就職活動の現実から逃れるため漫画にひたる。あなたはどうして漫画を描くの?・・・・ファンタジーなのに人事とは思えない、まったく先が読めない相変わらずの+1ストーリーがおもしろかった。


    途中誰の夢なのか、どの漫画の中なのか少しついて行けなくなってしまったのが残念でした。
  • 満足度★★★★★

    面白い!(^0^)
    上手いなぁー、物語の紡ぎ方が上手い。物語は二重にも三重にも構造が折り重なってすんごく楽しめた。登場人物のキャラクターの立て方も上手い。ってか面白いっ。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    主役は売れない漫画家の工藤優女。工藤は出版社から連載の打ち切りを宣言される。ちょっと内気な工藤は自分が作った物語の中に逃げてしまう。

    この物語が実に楽しい。ってか面白い。悪夢を食べるはずの獏が何故か人間の夢を食べて生きている。という設定。しかも、しかもだよ、妖怪はコレだけではない。妖怪枕返しやら、男性の生気を吸ってしまうムマとか、なんだか妖しい輩がわんさか!そこへ持ってきて、妖怪撲滅に人生を賭ける岩丸大志とかが登場するわけ。ワタクシ、実際、こいつも妖怪なんじゃね?と思ったくらい実に妖しいキャラ。

    そんなだから獏と大志が戦うシーンなんかは、まさにべラ、べムの世界!(失笑!)この二人のキャラクターは実に見もので、まんま、早く人間になりたい!なんつって4本指で叫びそうな勢いで、バックの音楽にはいつわ真弓の「恋人よ」を流せばいいのにってマジで思った!(^0^)

    で、物語の筋は人間に夢を叶えてやった獏がその夢を食べちゃうという不条理な内容を実に面白可笑しく表現しながらも、セリフの隠し味的に、「夢も漫画も全部、現実を頑張る為にある」とか「何かを犠牲にしないと何も手に入らない」とか青春真っ盛りみたいな、お前さっき青いりんご食ったばかりだろ?みたいなお茶目なセリフが出てくるわけよ。
    そりゃあ、あなた。そこのあなた!萌えるっしょ?萌えて萌えてワタクシだって「生物平等ーー!!!」って叫びたかった!(^0^)

    で、結局薬局、売れない漫画家は自ら作った物語の中から抜け出て現実に頑張ろうと決心して動き出す。コマは良い方に廻り始め、本丸にたどり着く夢も間近!

    めでたしめでたし。実に楽しい構成で、観ていてワクワクドキドキ。素晴らしい芝居でした。次回も期待大!

  • 面白かった
    楽しかった

    夢と現実に間に揺れる売れない漫画家の話しでした。
     夢も、「寝ているときに見る夢」と「起きているときに見る希望的観測の夢」の二つがあって…

    内容はそれなりに複雑でした。

    アクションも笑いもあって楽しかったです。

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