夢見る乙女じゃいられない 公演情報 たすいち「夢見る乙女じゃいられない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    面白い!(^0^)
    上手いなぁー、物語の紡ぎ方が上手い。物語は二重にも三重にも構造が折り重なってすんごく楽しめた。登場人物のキャラクターの立て方も上手い。ってか面白いっ。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    主役は売れない漫画家の工藤優女。工藤は出版社から連載の打ち切りを宣言される。ちょっと内気な工藤は自分が作った物語の中に逃げてしまう。

    この物語が実に楽しい。ってか面白い。悪夢を食べるはずの獏が何故か人間の夢を食べて生きている。という設定。しかも、しかもだよ、妖怪はコレだけではない。妖怪枕返しやら、男性の生気を吸ってしまうムマとか、なんだか妖しい輩がわんさか!そこへ持ってきて、妖怪撲滅に人生を賭ける岩丸大志とかが登場するわけ。ワタクシ、実際、こいつも妖怪なんじゃね?と思ったくらい実に妖しいキャラ。

    そんなだから獏と大志が戦うシーンなんかは、まさにべラ、べムの世界!(失笑!)この二人のキャラクターは実に見もので、まんま、早く人間になりたい!なんつって4本指で叫びそうな勢いで、バックの音楽にはいつわ真弓の「恋人よ」を流せばいいのにってマジで思った!(^0^)

    で、物語の筋は人間に夢を叶えてやった獏がその夢を食べちゃうという不条理な内容を実に面白可笑しく表現しながらも、セリフの隠し味的に、「夢も漫画も全部、現実を頑張る為にある」とか「何かを犠牲にしないと何も手に入らない」とか青春真っ盛りみたいな、お前さっき青いりんご食ったばかりだろ?みたいなお茶目なセリフが出てくるわけよ。
    そりゃあ、あなた。そこのあなた!萌えるっしょ?萌えて萌えてワタクシだって「生物平等ーー!!!」って叫びたかった!(^0^)

    で、結局薬局、売れない漫画家は自ら作った物語の中から抜け出て現実に頑張ろうと決心して動き出す。コマは良い方に廻り始め、本丸にたどり着く夢も間近!

    めでたしめでたし。実に楽しい構成で、観ていてワクワクドキドキ。素晴らしい芝居でした。次回も期待大!

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    2010/01/09 16:33

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