ナノ クライシス ポルノグラフィティ 公演情報 ナノ クライシス ポルノグラフィティ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-10件 / 10件中
  • とっても戻りたくない過去を
    色々と思い出しました。これからは真面目に生きようと思いました。
    これを見るのが三丁目じゃなくて歌舞伎町にあったら良かったなぁ。鴬谷とかなぁ。

  • 満足度★★★★★

    芝居って総合芸術なんですねぇ
    「なるほどロンドだわ」な構造で、不条理でワケのワカラン恋愛やセックスを浮き彫りにする戯曲そのものの面白さに加えて、翻訳臭を全く感じさせない演出(翻案?)、黒い舞台と白い布を使っていろんなシーンを見せる装置、場転時に見せる本編に関する短い映像、臨場感あふれるS.E.などが相俟って時の経つのを忘れる。いやぁ、芝居って総合芸術なんですねぇ、などと今更ながらに再認識。

  • よい意味でも悪い意味でも、普遍的な輪舞
    つぎつぎと、格好いい男優さん、可愛い女優さんが現れるんだけど、みんな揃いも揃って“人間らしく”駄目駄目に描かれていて、ときおり混ざる抽象的な台詞を含めてもなお、その現実的な生々しさがしっかり伝わってきた分だけ、自分の演劇の好み的には、さらに反転しての“愛おしさ”も感じたかったなあ…。あるいは、シュニッツラーを現代に翻案するのなら、もっと尖った同時代的なタブーに向かってもよかっただろうし、繰り返しが基調のロンドとはいえ、10人もの役者が演じていた割には、案外と「幅」が狭かったのも残念。

  • 満足度★★★

    前回が
    初見でしたが


    今回もピンと張った緊張感が心地よく


    あっという間に終わった後に
    残る、なんていうのか、なにかしらの気持ち


    満足です。

  • その先に残る希望
    いつものスタンスなのであえて星はつけないけれど、最近ササクレテいた心に、今夜水分をもらって、「作品で心が救われる」という感覚を久々に体感しました。どんだけ打ちのめされるかと覚悟して観に行ったら、なんと・・・。

    ネタバレBOX

    原作がどんな話かそれなりに知ってたし、自分自身は、「性交に至る」という事に対して、けっこう潔癖な人間なので、どんだけ打ちのめされるかと覚悟して観に行ったら、なんと・・・。

    最初は、ああ・・うう・・と、確かにヒリヒリしてくるのですが、ラストシーンまで見終わると、ものすごく心が救われました。
    最後の教授と売春をしている女性のシーンの、男女の対比の描き方が良かった。
    私にはとても希望的に見えました。

    輪になってゆく肉体関係を、きちんと精神の側面で非常に多角的に描けていたのが作品に厚みを与えていたのだと思う。

    24歳のメンズで、男性と女性、両方の視野を男のエゴではなく描けるという手腕は相当だと思う。
    若年寄?早熟?今後に期待します。

    「林檎の匂いがする」という台詞を、実は自分も最近書いちゃってて・・という話で免責とりにいったら、私がつけてるロリータレンピカという香水の話になってびっくりした。

    同じセリフを書いたり、同じ香水に注目したり、桐朋だし、なんか今後一緒に面白いことやれたらいいなぁと思ったりした。
  • 満足度★★★★★


    今、東京で一番ヒリヒリしてる芝居。傷つきにいけ。 

  • 満足度★★★

    えー
    これが3500円かあ。

  • 難しい判断
    船岩裕太としては★3つ、ただし現代若手演劇の水準で言えば★5つ。これに比肩する演劇を作る若手演劇人を僕は不幸にして知らない。

    ふだんとは違う演劇体験をしてみたい方、魂の奥底をぐさぐさに切り裂かれたい方、是非観に行って下さい。

    重要なのは、内容よりも形式である。船岩形式は固まりつつある。だからこそ挑戦や冒険が欲しいと思うが、いや、彼のスタンス・美学を大事にして欲しいとも思う。どっちやねん。

    1つ言えるのは、絶対万人ウケしない作品だし、万人受けしたら演劇界の未来はハッピーで人間達の未来は不幸で、でも仮にも演劇が好きなんて言っちゃってる人たちにこそ是非観て欲しい。ひりひりしていて、こっちまで死にそうになる。ジャブもフックもないストレート、その連続。気持ちよかった。

    「女性器の、写真を撮らせて下さい!」と土下座する男の姿に痛々しさを感じた。観ろ。

  • 満足度★★★★

    生々しさこそアート
    なんともいえない高揚感で目が離せない。営みは日常であり非日常、当事者でもあり傍観者でもある。舞台を見下ろす形での客席だったが決して覗き見風ではなく、事例紹介されているような気分だった。

    ネタバレBOX

    セックスに対する考え方、心構え、人との関わり、関係の保ち方、など事例に沿って解説された感覚。次々と出てくる二人が、その二人なりのセックスを見せていくだけ。特に盛り上がりがあるわけでもなく、暗めの照明の中進んでいく。

    それだけなのになぜか眠くもならず、見入ってしまう。

    男も女も身勝手で、ひとごとと思って見るとかなりありえないのに、二人の間ではありだし、いとおしくさえ見えてしまうんだろう。なんだか濃い時間だった。

    四方囲みの客席。ソファが見える場所がお薦め。
  • 満足度★★★★

    観る側にがっつりと・・・
    物語がつながって輪になるというような
    単純な話ではなく・・・。

    繋がり自体よりも、つながりから浮かびあがる
    それぞれのキャラクターの相容れない存在感に、
    観る側を深く浸潤するような質感があって。

    見せ方のうまさとも相まって
    心地よい消耗を感じるほどに
    見応えがありました。

    ネタバレBOX

    舞台の使い方がとても秀逸。
    四方が客席の舞台を
    布や紐をうまく使って場所に作り上げていきます。

    一人の役者が順番に二人と交わる中で
    キャラクターの色が
    互いを補色とするように
    実感を持って浮かび上がっていく。

    二人のすべてが重なり合っていれば
    何も見えない時間がそこにあるだけなのかも。
    相容れないというか、ふたりが重なり合う部分の外側にこそ
    ぞくっとするようなリアリティがあって。

    キャラクターのすべてが、さらけ出されるのではなく、
    うまく言えないのですがセックスに照らされる範囲での
    それぞれの感覚が滲むように現れてくる。

    互いのすれ合う部分から見えるものが
    キャラクターの日常を広く俯瞰させたり
    そのコアにある想いを細密に表したりするわけではないのですが、
    にも関わらず舞台には
    二人の時間それぞれが
    鋭利な存在感に裏打ちされた
    揮発していかない感覚として強く残るのです。

    で、10のシーンが交わりで繋がれ重なっていく。
    与えるもの、求めるもの、抑制、解放・・・。
    欲望と理性の色やバランスの実存感に
    じわじわと見る側が侵食されていきます。

    役者はいずれも好演、
    ひとつの色に染まらない個々の力を感じました。
    ライティングや舞台上の映像が醸し出す
    交わりの時間の不思議な質量もとても秀逸。
    それと劇場入口のドアの扱いも
    うまいと思いました。

    最後のシーン、輪がつながったとき、
    原点にある欲望と概念を表裏にした
    メビウスの輪を一周したような感覚の
    膨らみの厚さに気がついて。

    初日の観劇で、
    シーンによっては若干もっと詰まっていく余白を
    感じたりもしましたが
    これがさらに煮込まれていくとどうなるか
    空恐ろしいような気もしたり。


このページのQRコードです。

拡大