満足度★★★★★
これぞ劇的世界
ナイロン100℃「世田谷カフカ」。不条理とは、演劇的世界とは、を存分に感じさせてくれる芝居でした。 とても面白かった。やはりケラはすごいし、ナイロンが劇団である意味もよくわかった。
満足度★★★
カフカの不条理な世界感を、断片的だが所々つながるエピソードとキャラクターで表現。
今度はカフカの世界です。
ナイロンやケラさんの最近の作品のようなストーリー性重視、感情移入に重心を置かない作風。
いくつものパートに分かれた構成は、ダンスあり、楽器演奏あり、バラエティに富んだ内容です。
これは、それぞれのシーンをただ楽しむ作品、率直に感じるための作品だと思いました。
冒頭、村岡さんら3名の俳優さんたちの、おそらく実体験を語るシーンから始まります。
その後場面は次々にかわり、短いエピソードが続きますが、先ほどの俳優さんたちの経験からでてきたエピソードや人物と、それに加えてカフカの小説の物語や登場人物たちが、
各パートにまたがって交錯して出て来たりしながら進行していきます。
それぞれは断片的に見えても、それまでに登場したキャラクターが出てきたり、部分的には話がつながっていたりする不思議な構成は、そのまま、カフカの不条理な世界感を表現しています。
特に【おっ!】と思ったのは、ハンディのビデオカメラを舞台上に持ち込んで、その場で撮影し客席に向けてスクリーンに投影する手法。
ペットボトルなどで作った人形でのテキトーな遊びを撮影し、その場でリアルタイムで、舞台上のスクリーンに映しだし、観客が観る。
その流れが、あらかじめ撮った映像に一瞬で切り替えて差し替えるのが面白かったです。
満足度★★★★
なるほどね
千秋楽に行きました。
事前説明にある一文。
「大切にする要素がいつもとはちょっと違うだけだ。」
こういうことだ、と具体的には表現出来ないけれど、
何となく言いたいことが分かる。
これも一つの形なのさと。
まァ、好き嫌いは出るでしょうね。
「今回の公演を観て、面食らい、戸惑う人も少なくないかもしれない。」
今回はDVD化されないんですよね。残念。
権利関係だけでなく、この好き嫌いの激しさによって
売り上げが期待できない、
という予測もあったのかも・・・
満足度★★★
正月気分
千秋楽に見てきた。ケラの芝居は劇団健康がナイロン100℃に変身してまもないころから見出したので、エチュードをやりながら作ったという今回の作品は、なんとなく昔のやり方にもどった感じがする。最近の作品から入った人は戸惑ったりするのでは?
レベルが高すぎ
面白かったし、3時間寝ることもなく夢中になって見たんだけど、
北九州でみたその他の変種と違う意味でわけわからず、
たぶん、カフカは『変身』?だっけ?(ムシになるやつね)しか読んだことが
ないのが一番のネック。つまり自分の勉強不足なのだろう。と
でも『審判』『城』『失踪者』ともに未完だというのが不思議。
普通1作づつ仕上げるのではないんだろうか。
三宅さんと村岡さんが印象に残った。
てか出演者多いっ
満足度★
バラバラ
カフカの未完成の遺稿を元に作り上げたというこの舞台。
ナイロンは「わが闇」以来全て見るようにしていてどれも極上の作品を提供してくれて「外さない劇団」だと思っていたけど、今回は大外れだったのが残念です。
満足度★★★★
わからなさがいい
カフカの残した長大なメモ。いろいろ考えることができる。そこもまた面白い。しかし、映像と舞台が一つになるとあーなるのか!と、やはりケラさん作・演出、ナイロン100℃ならではの楽しみがある。
満足度★★
スタイリッシュな感じはするけど…
原作がある作品は引っ張られる部分が強くて、オリジナル作品より弾け方が少ない分、求心力が弱い気がする。休憩15分込み188分。
満足度★★★★
へんちくりん
話がすすむにつて、小説の登場人物の世界と、現実の世田谷の世界が重なっていく。これが、脳みそをかき回されるようで、結構心地よかったりしました。
登場人物が迷うカフカの小説の世界と、迷路のような世田谷の街を重ねているのだろうけれど、地方出身者で東京23区外在住の身としては、世田谷がどれほどの迷宮なのかよくわからなかったりするのでした。
満足度★★★★
話の内容はおいといて
カフカって劇中の言葉通り「虫になるやつ」しか知らないけど
なかなか独特の世界観を持った方で薄幸な人生ということは理解。
「シャープさんフラットさん」「神様とその他の変種」を観て、
今回あまりに異なる演出に驚きながらも、演出家としてキャパシティの
広さにむしろ感動してしまいました。
ストーリーはカフカの三編の小説と、それになぞった現在を交差させ
余計に判りにくくなって(笑)いるんだけど、これはこれでおもしろい。
美術・映像・会場まど、ありとあらゆる手法を取りこんでしまうところ、
若い劇団がやると、狙いすぎて観客が一歩退いてしまいそうなだけど
さすがここはベテランの仕事を見せてもらったような気がしました。
これは「ストーリーが~」とか感想を理屈で述べる作品ではなくって
からっぽになるまで発信する劇団と観客が生み出す「空気」を楽しむ
そんな作品ととらえて観るといいかも。観れて良かったです。
しかし、冒頭の村岡希美さんが超重要な役所ですね。
ここで観客の反応と印象を上手にまとめておかないと、後半が活きて
こない。演技もさることながら、度胸にも感服しました。
満足度★★★★
凄い舞台だった
凄い舞台だった。
だが、「おもしろかった?」と聞かれると、「うーん」
少なくとも、舞台あんま見たことない人には絶対にすすめない。
今まで観た何本かのケラさんの舞台とだいぶ違う。
(チラシとかにもそう書いてはあったが)
はっきりとしたストーリーはない。
フランツ・カフカっていう人(よく知らない「変身」が有名?)の
未完の小説3つ「審判」「城」「失踪者」がごちゃごちゃに入り混じって、
正直よー分からん!
観終わったあとも、なにも残らない。
でも、そのわからん話を3時間超(休憩15分含む)!
集中力途切れさせず、見せられるのはさすがケラさん!!
もちろん、笑えるシーンはたくさんある。
行くなら、前の方(E列以降)のセンターブロックがいいかも。
映像使うし、あと一人の役者の人が何役もやるから顔がはっきり見えたほうがいい。
満足度★★★★
オモシロイ!!!
カフカのことは殆ど全く知らないけど、世田谷カフカは、おもしろいですよ!!!
でも長い。一幕、終了。1.5時間。15分休憩。
二幕、1.5時間。3時間15分。本多ではきつい~
とおもいつつ。今回の作品は面白かったです。
カフカを作品と共に張り合わせていったスタイルで、
これでDVD化がないなんて、惜しいことです。
ナイロン100℃で、こんなに面白と思ったのは初めて
満足度★★★
初見
でした。
ナイロン100℃の公演は。
カフカは残念ながら「変身」しか読んでないのでwww
ちゃんとケラさんの笑いもあり
カフカの、おそらくは「らしさ」があったのでしょう。
よくわかりませんが・・・。
でも私は楽しかったですよ!!