欲望貴族 公演情報 欲望貴族」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-15件 / 15件中
  • 0911261930
    観劇

  • 満足度★★★

    初見であった『人間園』同様…
    …複数の場所が同居する装置が見事で、かつブラックなのに可笑しさも同居しているのがナンとも不思議な感覚。
    今回は2つの家族のリビングダイニングを共有させておりドアだけが違うのが特に面白く、両家とも朝食にテンプラが出るシーンなぞテンプラが盛られた大皿まで共通という…(@_@)
    他に三男が告発しようとリバース機構に出頭した時に兄たちの声が空間を飛び越えて聞こえる部分もこの装置ならではだし。
    それにしても復讐の機会を窺ってずっとストーカーまがいの行為をして「彼」を助けてからさらに10年以上も待っていた油沢家の母の執念深さには舌を巻く。女性作家が書いているだけにより説得力を感じたりもして(笑)。

  • 満足度★★

    本公演、初見。
    かなり親切なプログラムのお蔭で人物相関図に混乱をきたす事無く観られました。好きな柴田薫さんを見ていると胸と胃が妙に重くなった(笑) 私は良く最前列で観ることが多いのですが、セットを見て今回は最後列で見ました。首が疲れそうだったので。

    ネタバレBOX

    チケプレありがとうございました。
  • 満足度★★★

    役者と演出家の一体感を感じる
    多数同時シナリオを中心とした、難しい展開の作品だったように感じる。
    角角初観劇の身としては多少の混乱は避けられなかった。
    それでも最小限の混乱で作品を観れるのは、役者と演出家がテーマをはっきりと共有していたからだと思う。

    ネタバレBOX

    意欲的な演出が多々見られ、
    役者の感受性も素晴らしかったように思う。

    しかしながら、全ての役者が主役と呼べる程優れ、濃密であるが為に、
    全体のボリュームが大き過ぎ、詰め込み気味、胃もたれ気味になってしまったのは否めない。

    複数のシナリオを同時に進行するあたり、
    計算済みなのかもしれないが、
    租借が終る前に次の物語が入ってくる。

    まさに水と油を交互に呑まされている。

    この混乱はしかし、
    不可解なだけでは決してなく、作品に繋がっているとも感じられた。



    水槽やビニール壁等の舞台装置や、
    ディズニーのリトルマーメイドを客入れで流すなど、
    本当に細かい演出で微妙な違和感を感じた。

    よい、よいのだけど何か釈然としない。

    それが意図的な演出なのかは理解しかねてしまった。

    おそらく役者との信頼関係は強く築かれている。
    今後の演出の洗練次第で、さらに大きな活躍が期待される。
  • 満足度★★★★

    同時進行の妙
    未成年が犯した罪は、犯罪から15年間はその保護者が責任を取る、というNB法が成立した世界を描くSFストーリー。
    舞台セットのおもしろさと、最大6箇所で同時進行する物語の構造に驚かされた。
    さらに、それぞれの登場人物に背景があり、それを描き分けようとする作家の力量に脱帽。
    また、難しい舞台にもかかわらず、作家の意図を汲み取り演じた各役者にも拍手を送りたい。
    ストーリー自体は荒削りで、主題・メッセージ性を磨くなど、改善の余地はあるものの、それを上回る舞台構造の見事さがあった。
    次回は是非、鋭いメッセージ性のある作品を見たい。

  • 満足度★★★

    期待
    初めて観させて頂きました。
    良い意味で第10回公演くらいに観るととても面白いんじゃないかなぁ。
    志を感じるよい舞台でした。
    将来もう少し大きいハコでみるとかなり良いと思う。
    内容に関しては、全体的にもう少し整理したほうがいいかなぁ、
    スピード感も含めよい意味でのわかりにくさが売りだとは思いますが、
    モチーフも含めて詰め込み過ぎかなぁ。
    でもきっと次も楽しみに観に行きます。

    一度、原作ものとかやるといいのにね

  • 満足度★★★

    ふむふむ
    初観劇でした


    小劇場としてはセットの豪華さ

    構成の仕方

    かなりクオリティは高いのでは、と思いましたが


    うーむ


    いや私はこの手の話大好きなんですけど

    寺井さんとかw


    役者さんも
    イケメンやらきれいな人やら

    内心ドキドキしてたんですけど


    もっと深くいけると思うのに


    と思った役者さんが
    何人か見受けられて


    そこは残念



    でもどんどん次に期待していける
    いい劇団、というかユニット・・・ではないけど

    だな!と思いました。

  • 満足度★★★★

    やっぱり角角ワールド
    第1回公演からみさせていただいてると、その移り変わりとかスタイルの変化とかまで含めて楽しめて、こういった楽しみ方も演劇ならではかな。

    今回の角角はエログロを廃して「少年犯罪」をテーマに持ってきた作品ということで作風の変化に注目してみてました。

    演出手法や戯曲の構成とかは基本変わってないし、やはりスピーディーに同時多発かつ同時進行で進むフォーマットはそのままだし、劇場に大掛かりな具象美術を作るあたりもそのままに。

    でも、音楽の選び方とか使い方、映像の使い方、細かい照明の使い方等、確実に進歩を感じる作品でした。

    達者な役者さんたちの魅力を最大限に引き出してるところも素敵です!

    ネタバレBOX

    「NB法」という、未成年者の犯罪は親が代わりに刑に処されるという世界での話。

    そうなると子供たちが悪い事をして親がその代わりに罰を受けて、というのがパターンかと思っていたら、むしろ子供たちの方が犯した罪の意識に苛まれて葛藤と共に生きていて、親の方が罪の意識が薄くて実はとんでもない親たちだった事がわかってゆく。

    その展開が複雑な同時多発で進んで行くので理解がなかなか難しいのですが、分かってくるとこの作品で描きたい事がすっきりと見えてきて、意外とスッと中に入ってくる感じ。

    父親の存在が舞台中も存在としても大きくて、役者さんがとても魅力的に演じられていたのが印象的でした。
    というか、どの役者さんも魅力的なんですよねー。

    小劇場であんな水槽を舞台に持ってくるだけでも大変だと思うけど、最後水槽に入った聖奈さんの存在と、それを一心不乱にデッサンする次男の姿の異様さが引き立って、面白い演出だなあと感じました。

    今回はエログロを廃したということで、見やすかったです。
    次回以降もこういった方向で行ってくれた方が、奇抜さよりも物語に集中できて良いと思います。
    ただ、演出的にわかりづらい部分も多々あって、宗教関係の描写と三男の話が良く理解できない部分が多かったのも事実で、三男が目をくりぬかれたというのはアフタートークを聞いて初めて理解できました。。。

    ルデコでやった短編は、時間的な制限と舞台装置的な制限から、無駄を排して、それでも角角の世界がしっかり作られていたので、あの方向性での本公演も見てみたいです。
  • 11月28日(土)S
    全力疾走に追い付けず。

  • 満足度★★★

    はじめは話に入り込めなかったのですが・・・
    水原家、油沢家の中からそれぞれ自家の家族と異質の行動をとる家族がでてくる辺りから、面白くなってきました。


    ちょっとクセ球の芝居を観たい人にはおすすめ。

    ネタバレBOX

    家族がバラバラになって壊れていく様は毒あります。人間の悪意がどんどん出てくる。

    NB法とか、油ばっかり取る家族とか設定も独特で面白く思いました。


    舞台上の2~3箇所で話が平行で進むのは楽しい趣向。
    ライブならではの楽しみ方でした。

    ただ、最初のうちは、初日の緊張からか、役者の声が小さかったり、声が重なって聞き取りにくかったりしたのが残念。


    水原家父役の寺井さんの声が某俳優兼気象予報士の声に似ていると思ったのは私だけ?
  • 200911271500
    200911271500@王子小劇場

  • 満足度★★★★

    荒っぽくリアル
    あまり見やすくとかよく伝わるようにとかいう配慮は感じられないのですが、伝わってくる物の生々しさはすごい。

    清濁まとめてどんどん流れこんできて・・・。

    作り手から溢れてくる感覚に押し流されてしまいました。

    ネタバレBOX

    観る側がけっこう大変で、
    いくつものエピソードが舞台のあちこちから三つ編のように織り合わされてていきます。
    常に視野を広く持っていないと・・・。

    たとえば下手側の物語に集中しているうちに上手側でしらっと別の物語が進んでいたりする・・・。

    でも、それは、時間軸ということからすると超リアル。時間軸がそんなに緻密に作られているわけではないのですが、同じ時間に起こっているという表現としては生々しい。

    で、ずっと見ているうちに、観ている側が注視していないようなもの、なんというかぼんやりと目にしていたものまでがボディブローのように効いてくるのです。

    実は15年目の時効という設定がすごくしたたかで、そのラインを超えるという意識が、キャラクターですらよく見えなかったものを浮かび上がらせる。一旦浮かび上がったその感覚を観る側に押しつける絵の描き方を、作り手側はがっつり熟知していて、物語の整理も荒っぽいままでばんばんとエピソードを重ねていく。これが、観る側を確実に押し込んで行きます。

    終盤に向かって観る側にやってくる水の感覚や油の感覚がどんどん生々しくなっていくのです。

    寺井と青山が舞台の屋台骨をしっかりと背負い切ったことで、他の役者のお芝居が観る側をしっかりと侵食してくる。
    女装や水槽、朝食の天ぷら・・・。それらのものが奇異に思えなくなってくる。
    いろんなものが飛び散る舞台ではありましたが、決して散漫ではなく、それどころか終わってみれば作者の思いががっつりと観る側を生き埋めにしておりました。

    正直いうと、前回公演ほどではないにせよ、なんともいえない嫌悪感がのこる・・・。残るのですが、次の公演があればほぼ間違いなく観に行く。
    なんなのでしょうね・・・。しいて言えば角田ルミだからこそ持ちうる視点に惹かれてしまっているのかもしれません。でも惹かれている自分がちょっぴり恐ろしくも思えてしまうのです。
  • 満足度★★★

    観た!
    観ました~。

  • 装置がすごい★
    場所、セットの使い方、人の動かし方がうまいなって感じましたっ☆
    最初は空間の見方というか、人物把握というか頭が追い付かず・・・・・・
    でも、逆にそれが見てやろって気にさせたというか☆


    ネタバレBOX

    1つ☆叫ばせなくてよかったのかも。。。と、みていて思いました。
    なんだか、役者さんの体が叫ぶ体制になりきってなかったせいかなっ?
    ちょっと見ていて現実に引き戻されるというか、おしいなって感じてしまいました。
    えらそうなこと言ってすみません。
    おちがよくわかんなかったけど
    でも面白かったです★

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