欲望貴族 公演情報 角角ストロガのフ「欲望貴族」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    役者と演出家の一体感を感じる
    多数同時シナリオを中心とした、難しい展開の作品だったように感じる。
    角角初観劇の身としては多少の混乱は避けられなかった。
    それでも最小限の混乱で作品を観れるのは、役者と演出家がテーマをはっきりと共有していたからだと思う。

    ネタバレBOX

    意欲的な演出が多々見られ、
    役者の感受性も素晴らしかったように思う。

    しかしながら、全ての役者が主役と呼べる程優れ、濃密であるが為に、
    全体のボリュームが大き過ぎ、詰め込み気味、胃もたれ気味になってしまったのは否めない。

    複数のシナリオを同時に進行するあたり、
    計算済みなのかもしれないが、
    租借が終る前に次の物語が入ってくる。

    まさに水と油を交互に呑まされている。

    この混乱はしかし、
    不可解なだけでは決してなく、作品に繋がっているとも感じられた。



    水槽やビニール壁等の舞台装置や、
    ディズニーのリトルマーメイドを客入れで流すなど、
    本当に細かい演出で微妙な違和感を感じた。

    よい、よいのだけど何か釈然としない。

    それが意図的な演出なのかは理解しかねてしまった。

    おそらく役者との信頼関係は強く築かれている。
    今後の演出の洗練次第で、さらに大きな活躍が期待される。

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    2009/12/01 12:45

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