満足度★★★★
ジム・スタインマン
吸血鬼伝説をモチーフとしたゴシック・ホラー・コメディ・ミュージカル。
山口祐一郎、大塚ちひろ、シルビア・グラブなどが出演。
しかし、なんと言っても楽しみはジム・スタインマンの楽曲。
ミートローフやボニー・タイラーへの楽曲提供・プロデュースで名を馳せ、
日本では「HERO」「今夜はANGEL」など大映ドラマの主題歌がヒット。
印象的なピアノの音色と、激しい転調が特徴のアメリカの作曲家。
本舞台でも期待通りのドラマティックな楽曲展開。
ストーリーはというと、ホラーとしてもコメディとしても中途半端だけど、
ひとり真剣な山口祐一郎がいい感じの滑稽さを醸しだしてておもろい。
エンディングはショーチューンで盛り上がり、
ジム・スタインマン好きにはたまらない展開で終了。
十分に楽しめた。
でも万人受けする内容じゃないね。あくまで"個人的"に楽しめた感じ。
満足度★★★★
ミュージカルフィジカル
なかなか面白かったです。最後はのりのりで踊ってしまいました。へぇ。ダンスチームがすごい。カッコイイ!!声って楽器だ!ってあらためて感じました。生オーケストラはやはりイイ!!たまにはミュージカルもイイ!
満足度★★★★
原作ロマン・ポランスキー,音楽「フットルース」のスタインマン!踊るヴァンパイア!
暑い夏には、ヴァンパイア。
原作は、1967年のロマン・ポランスキー監督映画
「ロマン・ポランスキーの吸血鬼」。
先日の「死霊のはらわたミュージカル」といい、
ゲゲゲの鬼太郎の主題歌といい、
ゾンビも妖怪もヴァンパイアも、時として、
恐怖の対象でありながらも、ルールに縛られない
自由の象徴として、歌ったり踊ったり…。
人は、ゾンビや妖怪の自由な生活にあこがれているようです。
第一幕はオーソドックスな古典ミュージカルの
雰囲気でしたが、第二幕の特に終わりにかけて
ヴァンパイアたちが踊り出すと、
ステージは一転して生き生きし出し、盛り上がります。
それにしてもどこかで聞いたメロディ、フレーズ。
「フットルース」か「フラッシュダンス」?
と思っていたら、まさか、ラストが
「Tonight! What I Mean To Be Young」とは!
「今夜は青春」とは!
知りませんでした。
後でパンフレットを見ると、音楽のジム・スタインマンは
「フットルース」の「ヒーロー」、
「ストリート・オブ・ファイア」の「今夜は青春」を
作った人。どおりで。
役者さんでは、
山口祐一郎さん歌声が好きですが意外と出番少なく、
知念里奈さんは安定した歌声でお風呂とスポンジが好きで
村の外の世界にあこがれるヒロインを好演。
この単純なキャラがかえって可愛らしい。
浦井健治さんはコミカルなヒーロー役、声が特長、
石川禅さんの教授は一番活躍しているのでは?
歌でも見せ場が多い得な役、
シルビア・グラブさんパンフレットを見るまで
気づきませんでした、ごめんなさい。
でももちろん歌とダンスの見せ場があります。
満足度★★★
キャッチコピーに偽りあり!
前回公演は3回見ましたが、決して完売なんかしてません。
ガラガラでした。全席完売って「SHOCK」じゃあるまいし。
夏はやっぱりホラーってことで、素直に楽しめます。
子持ちで離婚をしている知念が純潔の18歳の娘役とか、
市村正親が演じてナンボのプロフェサーを石川禅が地味に演じて
全然貫禄がなくなった、とか目に余る部分はあるにしても、
ポップコーン・ミュージカルとして肩の力抜いて、はしゃげます。
久しぶりの帝劇でした。クリエや銀河劇場で、
チンケや舞台装置や、簡素なオケばかりだったので、
「やっぱり豪華絢爛、厚みのある音楽で見れる劇場って、
贅沢だなぁ」と実感。
あれでこぞ、別世界、芝居の世界に浸ることができます。
残念なのは、キャストが似たりよったりなところ。
来年「レベッカ」を再演するみたいだけど、これなんか、今回と殆ど同じキャストだなぁ。
これじゃ、劇団東宝ぜよ。