【筆に覚えあり入選!】家族のこと、その他のたくさんのこと 公演情報 【筆に覚えあり入選!】家族のこと、その他のたくさんのこと」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.1
1-11件 / 11件中
  • 満足度

    作家のひとり笑い。
    ほとんどまったく笑うことができず、居心地の悪い80分間。
    おまけも観ずに飛び出ようと思ったが、そこは堪えてやはり居心地悪く。

    「ほら、シュールで面白いコメディーでしょう」と言われて笑えるか。
    そこまで私はお人好しにはなれないし、面白い時だけ笑いたい。できれば。
    さらに、作家自身が笑っているのだから、もっと興醒めである。

    王子小劇場は、こういった戯曲を推薦するのだな、と別の意味で感慨。
    劇場に対する信頼が揺らぐには十分な作品だったと思う。
    それくらいびっくりする作品だった、というのは逆に凄いかもしれない。

    教訓:水を使えば面白くなるわけじゃない。

  • 満足度★★★

    じょうろはいくつ用意した?
    水の意味はわかりかねたが、会話がおもしろいと思いました。

  • 満足度★★★

    面白い発想
     家族を拾ってくるという発想自体は面白かった。「舞台が水槽」というのも面白かった。舞台美術の出来も面白かった。笑える場面もいくつかあった。半面、作品としては「変わっているけど魅せられない」って感じ。アフタートークで「最初は演出家は違う人が担当する方向で進めていたが、いろいろ表現方法をめぐり、結局、自分がやるしかないかと」と三浦直之が語っていたが、私には耽美的な自慰的演出とでも言うのだろうか、「突飛だけど、感動しない」演出だった。
     もし、もしですよ。あの王子の玉山さんのあの前説がなかったら、これほど注目される芝居だろうかって……。それにしても、玉山さんって、すごいな、偉いな、って、そっちの方に感激しました。

  • 満足度★★★★

    笑った、楽しかった
    舞台は、水槽というか雨が降り続けてというか、一人の男にいつも雨という展開。その段階から引き込まれ,おかあさんと家族、雨のお姉さん(おばさん?)恋人らとのテンポの良い会話、ダンス、へんな歌等など笑いながら(時に悲しく)最後まで観た。実際は家族は拾ってはこれないだろうが、もしかしてあるかもと思えるようなほのぼのした気持ちにもなった。ただ、クライマックスと言ってから、終わりまで少し間延びしたと感じた。どうせ言うのなら、もっと後で、クライマックスを告げればよかったのでは。家族、身近であればあるほどありがとうと言えないかもしれない、そんなことも思った作品だった。ネタバレになる事も考え、配役を配布しなかったと思うが、帰りに配布して欲しかった。役者さんみんな素晴らしかったので、名前を知りたかったです。

  • 満足度★★★★

    だって これ 夢だから
    リアルな僕の言葉で語られる、シュールな僕のあたまの中。
    あっけらかんとした潔さと、涙がこぼれそうな繊細さ。

    若い頃にしか見られない、そんな景色がひろがっていました。

    ネタバレBOX

    初めこそ、感覚のズレというか、笑えず溶け込めず置いてきぼりにされている印象がありましたが、 万国旗がはためいて、「そうだ、これは夢なんだ」と吹っ切れてからは、あちらこちらに行き来する世界を素直に楽しむことができました。

    見せたいイメージや、伝えたいムードが、たくさんあちらこちらに散らばっていて、その散らばったカケラをぎゅっと集められる時が来るのなら、きっと素敵な世界が広がるのでしょう。
  • 満足度★★★

    これから始まる物語
    舞台は前説から始まる。
    当たり前の事なのだけど、この舞台では前説が物語の一部となっている。

    初戯曲・初演出という若手の作家、演出家さんの舞台を王子小劇場がバックアップしての上演。
    舞台装置もしっかりしていて、初舞台とはいえ力の入り方がうかがえるし、集めた役者さんも掘出者の板橋さんやひょっとこ乱舞の中村さんなど、期待できる面々で、ワクワクしながらの観劇となりました。

    ネタバレBOX

    不思議な生き物に常に雨を降らされている男や、拾ってきた人間が新たな家族として加わる等、話はファンタジー的な要素が強いです。
    途中母親が帰ってくるたびに姿を変えて、カエルになったりオランウータンになったり。オランウータンになって帰ってきたときの息子の「人間に近づいてきてる」には笑ってしまった。

    不思議な生き物は道路の一面に水をまき続けています。
    赤、青、白のカラフルなバスタオル(?)のようなもので頭から腰下まで身を包んだその生物が、アスファルトの下の草花(とおじいちゃん)よ生えてこい!と水を撒いているのですが、これが最後に「お花畑」という幻想的な演出へと結びついていきます。

    死んでしまう友人、お父さん、拾ってきた弟、家出してしまう母親、等などに囲まれながら生活する長男。
    でも、それが話の主軸を形成しているかといえばそうでもなくて、話がブレにぶれて、どこに軸を見出せば良いのか、困ってしまいます。

    戯曲でうならせた、という作品という事だけど、正直なところ戯曲としても飛び道具的な言葉や展開に頼っている感じなので、もっとワンシーンを丁寧に書いて良かったのではないかと思った。
    いきなりの戯曲で100分はやはり難しかったんじゃないかな。
    なので、次に出るという「15minites made」での挽回を期待します。

    演出は、やりたい事がたくさんあって、それをとにかく詰め込んでみましたという感じで、逆にひとつひとつが軽く扱われてもったいなかったです。
    演出ももっと丁寧である必要があるけど、どのような演出の方向を目指そうというのかも、この作品だとイマイチ掴みづらかったです。
    現代口語劇の中に、遊びを沢山入れるという方向性なのかな?
    ちょっとスタンスが中途半端に見えてしまいました。

    笑わせる演出を沢山入れていたのだと思うけどあまり笑いが起きなかったのが、その中途半端さの証じゃないかな。
    いまいちノれない感じ。

    役者さんは、学生の方とそれ以上の方で演技に大きく差があって、掘出者の板橋さん、ひっとこ中村さん、変な生き物の両角さんなどは深みがあって良かったです。
    ただ、拾ってきた弟等の学生さんの演技と差がありすぎて、学生さんは可愛そうと言う感じでした。


    今後どのような作品を作って、役者さんは誰を起用するのかによっていくらでも化けてゆくと思います。

    期待の若い演劇人のはじめの一歩を見届けられた事を今後自慢できるように、成長してください。
    可能性を多分に感じさせる作家さんでした。
  • 可愛い絵本。
    みたい。設定が「水槽」と聞いていて、水槽には感じないものの、真ん中に水が集まるようにそれぞれ違う角度の木、の床。美術さんの仕事っぷりにまず感動。
    アフタートークで映画や小説に多く触れてきたので演劇は知らなくて・・みたいな話をされてました。どの時代のどのジャンルの映画が好きなのか知りたかったです。
    「演劇」というくくり、が窮屈な感じがします。好きなようにやった方がいい作家の気がするなあ・・「演劇」の中でも種類分けをするのなら、あひるなんちゃら科 荒井良二属、みたいな・・な?(荒井良二さんは絵本作家でして、すこぶる可愛いイラストの方。ロロのチラシを見て最初に荒井さんが浮かびました)
    なので荒井良二さんのイメージるんるんで行った私はなかなか楽しくて。時間はぐぐっと削っても。物語はそれほど強く感じないけど現代人の言葉の出方が面白かったです。今日は電車を間違えて乗ってしまい、なんとか間に合い目撃できて良かった。次の池袋の15分祭り、行こうかしら★3.7

  • くちくちじゃなくて、ろろ。
    まずこの演目にこのタイトルを付けたのは尤も。確かにその辺りの事を描いています。が、あくまで「その辺り」。その中に主軸が見付けられなくて、各人物の在り方が不透明。どの人物にも思い入れが沸きませんでした。人間ではなく世界観を描きたい劇作家なのかもしれません。こゆび侍とか好きな人には合うかも…?
    笑い所が多々あるものの、ほとんどがその場限りの笑い。劇中での出来事にあまり結び付いていない気がしました。周りの客にはウケていましたが、自分としては演劇を観に行ったつもりだから「これならネタだけ抜粋してコントにしてしまえばいいじゃないか」と。不自然な世界観の作品だし、そのシチュエーションでしか使えない笑いならあっていいと思うんですけどね。
    脚本と演出のどちらかに説得力があればねじ伏せられる様な気もするのです。脚本はある程度まで書けているのだから、あとは演出が肝か。役者があまり活き活きしていなかった感じもある。うん、やはり精進を望むのは演出面ですね。

    ネタバレBOX

    舞台が水槽じゃなかった時点でテンションが下がったのもありました。期待したのになぁ。
    観ている時、花の名前を口にしながらお父さんが走り回る場面がラストシーンかと勘違い。それ以降が蛇足に思えてしまった。
  • 満足度★★

    タラタラと語られる家族のこと
    「舞台は水槽」に過剰に期待しすぎた!
    処女作・初演出として「がんばっていた」とは思うが
    作品としては難しかったかな

    個人的に疾走感のある舞台の方が好きなので
    タラタラした雰囲気にいまひとつ魅力を感じられなかった
    戯曲家と演出家と別の人を立てた方が
    もっともっと面白さが引き出せたのではないでしょうか
    所々にハッとする台詞がある分悔しい感じでした

    後2年後には、こんな構成の作品が演劇の中心になるのかも
    という可能性は感じました

  • 満足度★★★

    演劇として構成するとまた変わる
    初戯曲・初演出としては頑張ってたと思います。戯曲を演劇として構成するとまた変わりますね。

  • 満足度★★★★★

    ええじゃないか
    このお芝居は、今年一番の気合いを入れて観劇しました。
    既成の殻を破るお芝居で、年甲斐もなく興奮したし、
    鈍くて重~いものも同時に感じました。
    時代をブレークスルーするときは、「ええじゃないか」的なノリが
    突破力になることが多いけど、
    このお芝居では、緩々状態の「ええじゃないか~ン?」みたいな感じで
    いつの間にか擦り抜けていきそうな気配でしたね。
    見応えありました。

このページのQRコードです。

拡大