耽美ではあるけれど
開演前の雰囲気作りから
物語に至るまで
独特の雰囲気に惹きこまれたのは事実
ただ、どこか古風な感覚から抜けきれませんでした。
人間の本質に潜む「何か」の表現が
追い越してしまった時代への「追憶」の範囲を
凌駕できていなかったように思います
デカダン
寺山修司が亡くなったのが1983年。その2年前に作られた映画「上海異人娼館」をもとに、岸田理生が今から20年ほど前に構成・脚本を担当した舞台劇。
私が芝居を見始めたのは寺山の没後だし、岸田理生が関わった芝居を見るのもこれが初めて。古典を見るときのように、予備知識ゼロで見るのはなかなかむずかしい作品で、見ているうちにもその時代背景が気になってくる。
映画はポーリーヌ・レアージュの「O嬢の物語」の続編を寺山が上海を舞台に置き換えたものだという。城館で繰りひろげられる退廃的でエロチックな世界というのは、ジャンルとはいわないまでも、映画や文学作品の系譜としてはそれなりにある。王侯貴族による酒池肉林の宴なんてのがそもそもの始まりではないだろうか。
満足度★★
初見です!
「田園に死す」 「星の王子さま」 で観た人たちが出演していたので初見の印象が無いのですが、寺山さん、岸田さん、野口さんだと自然に集まる顔ぶれになるのでしょうか・・・・。
さすがの様式美☆
原作・寺山修司、脚本・岸田理生による舞台は、もはや歌舞伎のよう。偉大なる先人の芸を、しっかりと残そうとする試みにはつねに好感を抱く。とはいえ、それはもちろん全面肯定ではなく、とても懐かしくもあるけれど、もっと新しい風も感じたかった、ということでもある。もちろん、元・唐組の丸山厚人が客入れ、には激しくこころ踊ったのだけれど、頽廃という鈍色の輝きを欠いたようにも思えてしまった。少なくとも、いろいろな意味で、客席前方の桟敷席に直前までほとんどだれも座らなかった事実には疑問符が、灯る。
満足度★★★★★
異妖奇怪!
青蛾館とは良く名づけたもので、青い誘蛾灯に張り付く毒蜘蛛のようなものだ(苦笑!)
諸君!チャイナ・ドールに行った事はあるか?
もしくは横浜ドール!(^0^)
娼婦宿「春桃婁」には今宵も夜な夜な殿方が忍び寄る。娼婦宿の壁や階段には「黒蜥蜴」の紋様がっ!!!
1925年、上海での物語り。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
初日観劇
満員でした。1時間40分。
耽美なアングラを堪能しました。ベテランの女優さんたちは見応えあるなあ。
芝居とは直接関係ないですが丸山さんの入場案内はさすが。彼の「役者紹介」が無いのがちょっぴり残念でした。
最前列は何かが飛んでくるかもなのでご注意を。(初日は水と血糊がとんできました(笑))