上海異人娼館-チャイナ・ドール - 公演情報 青蛾館「上海異人娼館-チャイナ・ドール -」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    異妖奇怪!
    青蛾館とは良く名づけたもので、青い誘蛾灯に張り付く毒蜘蛛のようなものだ(苦笑!)
    諸君!チャイナ・ドールに行った事はあるか?
    もしくは横浜ドール!(^0^)
    娼婦宿「春桃婁」には今宵も夜な夜な殿方が忍び寄る。娼婦宿の壁や階段には「黒蜥蜴」の紋様がっ!!!
    1925年、上海での物語り。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    異界も異界!妖しい奇怪な動きの、これまたこの世の者とは思えぬイデタチの男が後方から現れたかと思うとそこはもう「春桃婁」なのでした。

    その後から「ワタクシまだ生娘ですの!」みたいな女が現れ、今から娼婦になるという。何故?という質問に、「試したいのです、私の恋を。100人の男に抱かれても、あの人の事をいつも思っていられるかどうか、試したいのです。」と、女。

    遊女と客の交わりは、身体は自分のものではないように様々に動くのだが、心は天井にぴたりと張り付いてるかのよう・・なのだろうか・・?

    そうして、続々と登場する煌びやか、豪華絢爛の娼婦たち。
    いやはや・・・ワタクシ、顎が外れそうなほど愕然としました!仰け反った!
    その中に黒蜥蜴以上の、既に1286年は生きてます!っつー程の、エリマキ蜥蜴のようなナリの閣下がいるではないですかっ!(@@!)
    な、なんと、この閣下が宿の女主人だっ!ってから、またまたびっくり仰天!

    そんな仰天ついでにチャイナ・ドールが繰り広げる妖しいSMの世界。
    個々の娼婦の癖というか、客の癖というか、性癖というか、イッチャッテル世界。妖しいのは娼婦だけではなく、ドーベルマンのようなナリの犬人間が犬のカッコで這い蹲る奇怪な世界。世界広しと言えど、ここで繰る広げられる異界は桃源郷という言葉が好きな殿方の天国なのです。

    個性の強い娼婦の紅い唇から流れるセリフも妖しく幽玄な言葉で魅せられる。・・・赤い鳥、星の欠片、川に沈んでいったグランドピアノ・・・。
    そんなホーフツとした世界も、革命の流れ弾に当たって娼家の女主人が死んでしまう。
    一方で後目を継ぐのが「ワタクシまだ生娘ですの!」だった娼婦。
    そうして、物語は以前と同じように「ワタクシまだ生娘ですの!」みたいな女が現れ、今から娼婦になるという。

    衣装、音楽、舞台セット。それらは観客の視覚を楽しませ、一方で感覚も楽しませるという、異妖奇怪な物語をたんと堪能したのでありました!

    もう一回、観たいなぁ。時間が取れるか・・?




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    2009/07/09 15:20

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