鴨川ホルモー 公演情報 鴨川ホルモー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.6
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  • 実演鑑賞

    ある俳優の出演履歴を眺めていて目に止まった「アトリエ・ダンカン」、最近全く耳にしなくなった名前が懐かしく、唯一観たダンカン・プロデュースのこの芝居の事を思い出した。(この時期はこりっちなど全然知らなかったな..。)

    出演していた芦名星が亡くなった時期もつい調べたが・・もっと前かと思ったら三浦春馬の直後、コロナ期に自死した一人であった。
    芝居の方は、映画が良かったので(脚本・演出が鄭義信という事もあって)当時の自分には高いチケット代を払って吉祥寺シアターで観た。
    超常現象を扱うのに適した映画の方にはっきり軍配。この出来の「差」が、出演者の芸能人としての「売れ方」の差と重なって見え、同情と反発を感じてしまった舞台鑑賞でもあった。映像出演の機会が頭打ちなタレントが、舞台に流れるパターンであったとすれば、仕事に熱も入らぬだろうし観る者にとっても甚だ迷惑な話・・という反発と、見た目だけのタレントが売る芸もなく殻も破れず困惑する姿への同情。当時はそんな想像しかできない自分だった、て事かも知れぬなぁと思わないでもなかったが、しかし主演だった女優の死の報を(十余年を経て)耳にした瞬間、当時この舞台から思い描いた殺伐とした芸能界の風景が、蘇って来た。
    この「痛かった」舞台の風景は、芸能界に足を突っ込んだ一人の人生の断面として焼き付いた。ドキュメントである。それほどに、彼女は役ではなく本人の気分を発散していたように映った(不満の原因を探った記憶ははっきりとある。ただ純粋に演技上の混迷であった可能性も今は考えなくはないが)。演技者としての現在地から「あんな時代もあった」と振り返る道もあったのに・・とは、他人の無責任な願望であって、事実を飲み込むしかない。

  • 満足度

    見ました
    良かったのは、最初のお好みの匂いだけ
    役者は、きつい
    本で読んだほうがいい

  • 楽しめました。
    原作も読んでましたが別物になってました。若者達が元気。これだけでもういいじゃないか!な気持ちで。

  • 満足度★★★

    「一長二~三短」な仕上がり
    オニを出さずに操る人物の表情だけでホルモー場面を表現するなどの工夫もあるが、ムダや矛盾した部分などもあり、「二長一短」であった映画に対してこちらは「一長二~三短」な仕上がりなのが残念。主人公カルテットの一角を担う秋山奈々がせめてもの救い?

  • 満足度★★★★★

    京都を舞台にした爽やか青春群像+ホルモーとは?
    映画版での異様なTVCMを先に観ていたので、あの変なのは何なのだろうと思い、とっても期待(心配)してましたが…
    京都と京大を舞台にした、さわやかな青春群像でした。
    中心になる京大生の登場人物は、素直で普通の主人公男子、コメディイリリーフ男子、モテモテのイケメン男子、マドンナ女子、メガネ女子…と、よく考えると昔から変わらないステレオタイプの組み合わせ。
    これに京都の祭りと、オニを使った摩訶不思議な試合や儀式という「味付け」が強烈で、このため、普通の学園ものとは明らかに違う個性的な味わいの作品になってます。
    オニの存在が、”京都”のもつイメージによって、単なる恐怖ではなく、彼らと共存しているような雰囲気が独特で面白い。
    いがいなところで出てくる「レナウン娘」の歌とダンスが驚きで、思いっきりの良さも青春!
    (今の人には「レナウン娘」は変な存在なのね。)

    同じくアトリエ・ダンカンプロデュースの本屋大賞の舞台、「夜は短し歩けよ乙女」と似た雰囲気があって、若手俳優さんたちのこういう舞台で、単なる青春ものではない、個性的な雰囲気のあるお芝居は好きです。

    ネタバレBOX

    そう、裸踊りも、堂々としていて勢いがあって良かったですよ。
  • 満足度★★

    期待していただけに・・
    原作がすごく良かっただけに、この残念な気持ちはなんだろう。流れは同じでも全く別物と考えたほうがよい感じです。
    もし、原作をまだお読みになっていない、映画を見ていないなら、読まずに見たほうがよいです。

    ダンカン3部作『風〜』『夜は〜』が良かっただけに期待していたのですが。

  • 満足度★★★

    確実に、驚くほど、進化している
    繰り返しだけど、初日と中日と千秋楽で、著しく芝居のレベルが
    違っている場合、チケット代金は同じなんだから、
    不平等で、そういう姿勢は極めて失礼なカンパニーと思っている。
    本番を通じて稽古をして、公演後半にやっと出来上がるってね。
    じゃぁチケット代も、毎日100円づつ高くするとか、
    前半はパンフレットを付けるとか、誠意を示していただかないと。

    とは言うものの、そんなことで興行形態が変わるわけでもないので・・・
    素直に観劇してました。
    いやいやビックリ、確実に、驚くほど進化しているのだ。
    なんだか、テンポがいいなぁ、キレがいいなぁ、
    変わったなぁと思い、
    前半、脚本の一部が削られたか、演出が見直されたかと思っていたら、
    上演時間は変わらないし、見覚えのあるシーン。
    つまり役者の芝居が上手くなっている、
    体に染み入ってきているのだ。

    時間と共に役者さんの阿吽の呼吸で、時系列を表現できるってのは、
    やっぱり数こなさなきゃだめなんだろうな。

    話がわかっている視線での観劇なので、驚きや発見はないけど、
    やっぱりね、あらすじというか、映画なり本を読まずして
    この作品を見ても、半分くらいしか理解できないと思う。
    映画の公開は終わっちゃったけど、なにかしら情報を得てから
    観劇はしないといけないだろうな。
    そういうこと、チラシやサイトに正直に謳ってない部分は、
    潔くよくないというか、不親切というか・・・

    間口の広い作品なので、これからも
    役者を代え切り口を代え、いろんなバージョンで上演していって欲しい。
    青春作品の傑作なのだから。

    ネタバレBOX

    初日に比べ、1幕ラストのフルモンティショー、
    恥じらいもなくなり、大胆に楽しんでパンツ脱いで踊ってる。
    逆に見ているほうが、恥ずかしい。・・・
  • 満足度★★

    う〜ん、、、
    やっぱり舞台にするには、なかなか内容的に難しいですよね(^_^;)
    私は映画を観ていたので内容はわかっていたけど、本も読まず、映画も観ないで観劇だけだとちとつらそう、、、
    期待していたホルモーの試合は最小限って感じだったのが残念。
    出演者の方たちは若さあふれる感じでよかったです。
    舞台化では京都という舞台が活かせないのが大きいのかなぁ???

  • 満足度★★★

    青春成分増量中(当社比)
    ファンタジー系の原作ありの舞台というと、この舞台と同じチラシになっていた『夜は短し・・・』が思い起こされる。
    『夜は短し・・・』の舞台は、原作の主要なエピソードやシーンをほとんど盛り込んだ内容となっていたのだが、この『ホルモー』はそうではなく、元々原作も青春モノではあるのだが、舞台ではさらにその部分が広げられていたように感じた。

    「ホルモー」とはなんぞや? 原作を読んでない方はそう思うであろうが、舞台では簡単に説明するだけで、さらりとしたものである。
    それだけで、観客は理解できたのであろうか。
    原作を読んでいれば(あるいは映画を観ていれば)、その省略は脳内で補完できるのだが・・・。

    ネタバレBOX

    4つの大学のこともオニのことも、ホルモー自体の様子もさらりとしているのだ。

    その分、原作ではあまり語られることのない登場人物を含めて(設定まで変えて)、恋愛だったり、恋愛だったり、恋愛だったり、若者特有の悩み(アイデンティティ)だったり、恋愛だったりが、群像劇的に、やはりさらりと語られる。
    ただし、青春群像のそれぞれが、ぼんやり始まってぼんやりしたままの感じで、少々締まりがないように思えた。

    ホルモーというのは、日常の延長にあるのだから、さらりとしていいのだけど、やはり、オニを使って争うという、奇妙奇天烈なものであるのだから、ちょっとした非日常感というか、違和感を観ている側が感じるられるようにしてほしかった。

    それは、例えば、観客に向かって話かけるところで、脇にいる別の人が「誰に話しているの?」というギャグがあるのだが(もちろん苦笑)、その舞台と観客の関係をバラすような奇妙なことを仕掛けてくるのならば、そんな仕掛けでもいいから、ホルモーと日常との関係のほうに振り向けてほしかったのだ。「オニは、我々役者には見えるのですが、お客さんには見えないんですよ」とかね。

    こうなると、ホルモーである意味がイマイチないような気がしてくる。別に卓球部の話であっても違和感がなかっただろう。ホルモーを行っているシーンもそれほど盛り上がらないし。
    例えば、原作にはないのだが、青春群像を軸にするのならば、せめてホルモーを何かの象徴にするとか、というテはなかったのだろうか。

    観る前に一番気になっていたのは、小さな無数のオニをどうやって登場させるのか、ということだったのだが、一番簡単な方法、つまり、そこにいるように演技する、で切り抜けていた。
    しょうがないと言えばしょうがないのだが、であれば、オニの容姿(サイズとか数)について、丁寧な説明がなされていないので、観ている側としては、具体的にイメージできず、「今そこににいる」ようには感じとれなかった。確かに原作を読んでいれば、わかるのだけど。

    とりあえず、退屈しなかったことだけは確かであり、高村役の存在が全体の救いだった。
  • 満足度

    期待はずれ
    原作が本屋大賞をとったとのこと期待していましたが…う~ん。

    役者さん達は何を言ってるか分からない。
    舞台の上をドスドス、ガンガン。客席まで響いてきて
    それがまた効果的でなくて。

    役者さんのファンの方が多かったのでしょうか。
    内輪受け的な笑いがチラホラ。

    間延びしていたシーンや、くど過ぎる演出も多く
    前半は辛かったです。

    楽しみにしていただけに残念。

  • 満足度★★★

    似て非なる作品
    原作、そして映画は、近年まれにみる傑作だった。
    映画なんて20年ぶりと言ってもいいでしょう、2回連続で
    見たほど面白かった。
    「これ、どうやって舞台にするのだろう?」と疑問に感じてはいた。
    「文章でも映像でもない形で、表現できるのだろうか」と
    少々の懸念はあったけども、
    その予想は的中し、
    「鴨川ホルモー」の世界とは似て非なるもの、
    登場人物や設定を利用した、別の作品となっている。
    青春群像劇にフォーカスしているだけとなり、
    この作品を期待している僕には、とっても物足らない内容だった。

    しかも、やっかいなことに、この特殊な世界が背景にあるので、
    事前に予備知識がある程度なければ、しんどいだろう。

    初日であり、初舞台の出演者が多いとはいえ、
    台詞は拙いし、芝居は下手なんだけど、
    「春のめざめ」に比べれば、とっても好感の持てる、
    爽やかさと、すがすがしさは伝わった。
    これは手垢のついていない若手ならではの、
    武器というか特権でしょう。

    主役の石田は、映画では、とってもオーラの強いスター感のある、
    存在感ある役者だなぁと思っていたけど、
    舞台では、びっくりするほど背が低く(!)、
    普通の若者で、それほど目立っている感じではなかったなぁ。
    初舞台だから、これから良くなっていくのかな。

    舞台は暗転が多く、上演時間2時間40分。
    間延びしているシーンも多く、きっちり詰めれば2時間以内に
    なるのじゃないかなぁ。
    メインのホルモーの試合のシーンは殆どないし。
    ダラダラ感が惜しい。

    客席に、映画に出ていた、双子の斉藤慶太(祥太かなぁ)が
    いましたが、白い大きいな帽子を被ったまま観劇。
    (夜なのにサングラスしていて、そんなスターか、お前は!)
    大きなポニーテールをした女性の方も含め、
    こういうのって後ろの方への配慮がなさ過ぎると思います。
    前のめりにならないでくれって注意を時々劇場の方はしていますが、
    そういうことも場内アナウンスでしなきゃいけなくなっているのでしょうか。
    特に舞台に出ている人の、こういう観劇マナーって、
    よくないですよねぇ。

    ネタバレBOX

    映画を見ている方はご存知の、
    レナウン娘、裸踊りのシーン。
    しっかり脱いでましたね、これはビックリ。
    パンツも脱いで、前張りもつけずに、腰をフリフリ!
    これはフルモンティを超えました!
    みな、顔を真っ赤にして恥ずかしがっていましたが、
    これはこれで可愛い。

    双子の設定を男性から女性に変更し、
    その彼女達の奔放さは楽しい。
    また原作の双子のポジションをゲイテイストっぽい
    男性2人にしていますが、
    それも嫌味がなく、流行のボーイズラブ路線を
    押さえており、演じている2人も
    爽やかに演じていて、これも微笑ましい。

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