満足度★★★★
涙なくして笑えない
リアルな人生に比べたら、演劇なんて所詮は茶番なんだという冷徹な認識からスタート。で、表面的にはその茶番を繰り返しながらも、気が付くと舞台にモノクロームでノスタルジックな、記録映画で見たような昔の日本の情景が浮かんでいて。まさにスペクタクル。どんな苦境も成り行きと図太さで凌いできたおばちゃんの生き様と、茶番だろうと亜流だろうとイジケること無くあらゆる手を尽くして雑多な舞台に大河ドラマを立ち上げるこの芝居の演劇構造がシンクロして。途中までは気楽に笑ってたんですけど、終盤は涙なしには笑えないですよ。それがこの芝居のすごみでもあり、おばちゃんのすごみでもあり。たかがおばちゃん、されどおばちゃん。そして、たかが茶番劇、されど茶番劇。すばらしすぎます。
満足度★★★★
面白い!(^0^)
とにかく面白い!の一言。笑いすぎて涙が出たほど。
たまにファミレスなんかに行くと、50代の女性のグループのハイパワーなおしゃべりの風景はまさに、このリサイクルショップさながら。
それはまるで・・
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
斬新、そしてとても面白い!
おばちゃんパワーによる言葉の洪水。その洪水の中から、色々なシーンが浮かび上がり、舞台が様々な場所に変化していく。
今までみたことのない芝居だ。新しいものに挑戦していくハイバイの姿勢に感動するし、またそれぞれがとても面白い。
0と1の間の音
を、誰も聞いたことのない音を、懸命に作りだそうとしていた印象。
それにくわえ、合体とか視点のこととか、マザーコンピューターの演出シーンがいろんなことを象徴していたんじゃないかなあ。
と、勝手な消化の仕方をしてみたら、もう一回観たくなってしまった。やっぱり、作・演出の岩井秀人もすごいわ。
よくここまで踏み込んで・・・
ハイバイ、本公演初見。
冒頭の入り方からおばさんたち個々の背景にまで踏み込む物語の流れ、うまいなあと思います。
終盤は、同じ喧騒を聴いていても、リサイクルショップに集うおばさまたちの言葉がずいぶんと入ってくるようになっていて・・・。
表現力のすばらしさに心を奪われ、ほんと、気持ちよく拍手をさせていただきました。
満足度★★★
賛否両論分かれそう?
前回の本公演「て」があまりにも素晴らしかったので
クオリティとしてそれを超えたとは思えませんでしたが、
これはこれでむしろハイバイっぽくて面白かったです。
「岩井の母が実際に営むリサイクル屋をモデルに」
ホントにこんなリサイクルショップだったらやだなーw
満足度★★★★
混乱の具合が
すごくそそります。おもしろいもの、作りたいもの、みたいもの、みせたいもの、そのあたりのバランスの取りかたに少し迷いっていうのか、振れ幅があるように思います。だからどう転がっていくのかがひどく気になる。
全体を通して引っ張れられるっていうよりは、あ、ここ、っていうポイントがいろいろなところに散りばめられていて、どれだけ拾えたか、気になっちゃう。
満足度★★★★★
…
…すごいんです。
しかし、疲れます。体力要ります。
実験作であると同時に、岩井さんが、何かを突き抜けようとしているのを、ひしひしと感じます。
賛否両論よりも、否が多かろうとは思う。
しかも、今この時期に、このような力業を、「あえて」ぶつけてくるところに、「男岩井」の骨太さを感じます。
すぐには無理だけど、もう一度はみたい。
「わからないもの」をどこが「わからない」か精密に腑分けする作業のつかれることったら、心底、男岩井を尊敬しますね。
満足度★★
これはハズレだった
問題作というよりも、作品としてこれはちょっと問題ありでしょ。貧弱な脚本を演出でカバーしようとして、しきれてない感じ。
こんだけいい役者を揃えておいて、脚本家はなんでもっといい台詞を書いてあげないのよ。
満足度★★★
劇団初見だし
岩井さんのブログのイメージのまんまだったので(100の質問の答えとか)何かにショックを受けるとかはなく最初の入りなんか好き。きっともっと面白い劇団なのだろうと感じた。前半と後半どちらかにって話が出たそうですが、選ぶとすれば私は前半。本日の愉快な時間は1時間45分。毎回変貌する予感がありますがどうでしょうか。9月後半から始まる「て」は観るつもり。ハイバイはいい役者さん揃ってるんですねえ。