「リサイクルショップ『KOBITO』」 公演情報 ハイバイ「「リサイクルショップ『KOBITO』」」の観てきた!クチコミとコメント

  • よくここまで踏み込んで・・・
    ハイバイ、本公演初見。

    冒頭の入り方からおばさんたち個々の背景にまで踏み込む物語の流れ、うまいなあと思います。

    終盤は、同じ喧騒を聴いていても、リサイクルショップに集うおばさまたちの言葉がずいぶんと入ってくるようになっていて・・・。

    表現力のすばらしさに心を奪われ、ほんと、気持ちよく拍手をさせていただきました。

    ネタバレBOX

    冒頭の演劇がらみのネタがすごく良い。

    おばさんたちの演劇という色をガッツリ残しながら、要所を役者の演技力で締める劇中劇のテイストが絶妙でした。マザーコンピューターの表現指導の部分にはものすごい説得力があって。
    しかも、前半を討ち死にさせることなく、観客の視座を「おばさんの観察」に固定するツールにもってくるところが実にしたたか。

    それぞれの若い頃を話すように作られていくシーンにも、演劇的な創意がてんこもりでふくまれていて・・・。
    伊勢湾台風のイメージや結婚に至る経緯の不思議な説得力。
    造花をつかったバブルの表現には息を呑んだ。
    回想の中の回想で
    おばさんが始めて銀座にいったシーンが心に染みたのは、
    ミラーボールの効果だけではなかったような・・・。
    有川さんの表現のゆたかさに瞠目。
    そして子供が独立したり心を病んだりするなかで
    孤独の表現にすごくナイーブに伝わってくるなにかがあって・・・。
    しかも、それらが透かし絵のようなリサイクルショップの喧騒の上に
    描かれているのがすごい・・・。

    結局、土曜日(6日)のマチネで目を奪われ、どうしてももう一度観たくて日曜日(7日)のソワレを観てしまいました。

    7日のソワレのトークショーでケラリーノ・サンドロヴィッチ氏も心配されていましたが、観ていてもひやっとするようなシーンがあることが少々気がかり。どうか無事に千秋楽を迎えていただきたいものだと思います。










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    2009/06/08 12:08

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