ボスがイエスマン 公演情報 ボスがイエスマン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-7件 / 7件中
  • 「ボスがイエスマン」を観て(柿原紗千子さんによる劇評・まどかぴあ代理投稿)
    ガラパゴスダイナモス公演「ボスがイエスマン」の案内があった。劇評を書くためだ。

    内容は「ガラパゴスという劇団の5周年記念公演だそうだ」くらいしか分からない。会場もぽんプラザとのこと。久留米に住んでいる私には、名前にあまりなじみがない。劇団のことをネットで調べ、会場の場所は劇団の橋本さんというひとが親切に応答してくれた。
     調べているうちに、若いひと向けの出し物かもしれないと思った。第一、劇団名も“万能グローブ・ガラパゴスダイナモス”と中高年の私には長すぎて覚えにくい。ひょっとすると劇は、理屈っぽく小難しいものではないか。劇評が書けるほど「理解」して観ることができるかと、少々不安になった。
     さて、話は舞台に。

    ネタバレBOX

     場面はビルの半地下。所属していた事務所からの独立パーティー準備中。仲間たちがそれぞれの事情を抱えながらも、集まってくる。セリフのやりとりも動きも自然だ。わざとらしさがなく観ていて気分がいい。話の筋にすんなり入ることができた。
     参加は7人。未華子(横山祐香里)・宮崎(多田香織)・大倉(石橋整)・小出(椎木樹人)・濱田(どん太郎)・比留間(松野尾亮)+マネージャーだ。そこに仲間のひとりが新人・木部(阿部周平)を連れてくる。誘っていない事務所の売れっ子・水川(眞島左妃)もやって来る。ところが、独立をリードしてきた肝心のマネージャーが来ない。携帯も繋がらない。
     なぜマネージャーは来ないのか。独立参加を誘わなかった水川とボスにパーティーを知らせたのは誰か。ミステリータッチで議論が始まり、舞台は熱を帯びてくる。裏切り者は誰だ。観客としては、この仲間から裏切り者は出したくない。ブレヒトの言葉で「異化効果」というのがある。この場合そんなものどうでもいい。劇の中に自分がいる。
     グッピーを気にかける優しさを隠し、ワルぶっている比留間。木部とのやり取りの場面では泣いてしまった。尾崎豊ファンを演じる未華子がほほえましい。どの役者もひとり一人取り上げて書きたい出来だ。ていねいな作りの劇だ。裏切ったのは誰か。水木はなぜ来たのか。マネージャーはどうなったか。最後まで緊張の連続だ。
     劇評を書けるかと心配したことは杞憂に終った。この劇団の脚本・演出・役者が、もろもろの不安を見事に覆してくれ、素晴らしい感動を与えてくれた。
     “万能グローブ・ガラパゴスダイナモス”・・・もう、すっかり覚えた。
  • 満足度★★★★

    丁寧な脚本
    今までのガラパとはちょっと変わって、丁寧に練られた脚本に好感が持てました。
    あのクライマックスのために舞台をイチから作ったと思うと、その勢いはガラパっぽい。

  • 満足度★★★★

    きれいに
    まとまった作品、という感じ。
    導入があって、事件があって、という運びとか。
    安心して楽しんでみることができました。

    ネタバレBOX

    この作品でこの料金はお得だと思う。
  • 満足度★★★★★

    凄く楽しみにしてました。
    やっと今日観れました!
    よかったです!
    ラストは、彼らのこれかの意気込みも同時に感じさせる終わり方で、いい意味で羨ましいなって思いました~。
    いいですね、刺激になります!
    どんどんやってほしい。

  • ますますすごいことに
    ぽんプラザホールに入ってびっくり!見慣れたいつものぽんとは違う舞台のつくりに、これから始まるお話への期待が高まってわくわく。いくつか土田さんちっくだな~と思える場面やせりふもあり、ちょっときゅんとする。

  • 満足度★★★★

    確かに、変わってきている
    5周年記念公演に向けてのターニングポイントの公演になったと思います。
    確かに話の筋も、役者も、これまでのガラパと多くが重なりながらもさらに新しいものを出してきたと思うし、演出などの精密さも増してきたように思います。
    やはりDDの効果はあったのではないでしょうか。
    「(これまでの)ガラパを観たい」気持ちも「新しいガラパを観たい」気持ちも充足させてもらいました。
    今後はこの公演の方向性を礎にやっていくのかなと感じています。
    今後もガラパは観たいと思っているので、この公演に行ったのは本当によかったと思っています。
    今回の公演を踏み台に次回の5周年記念公演で大ジャンプがある予感がするので、☆4つ。

    ネタバレBOX

    地上から降りてくる半地下の(ケータイのつながらない)旧アトリエという空間設定も、やっぱりあの空間だから表現できるものが多くあり、やっぱり最初はケータイが使えないとかいう設定のためなのかなあと勘ぐったりしてしまったけど、最終的にはさすがというところに落ち着きました。
    さすがですね、本当に。

    序盤にあった様々な伏線が終盤にちゃんとそれぞれの登場人物のウエークポイントになって現れて回収されるのが非常にきれいでした。

    これまでに僕が見たガラパのイメージでは「観客は全部知っている」ことによる笑いというのがあったけれど、今回は「観客も読めない」展開によるスリル・サスペンスが中心だったというのが新しいと思った点の1つです。
  • 満足度★★★★

    楽しい!
    どの部分に土田色が出ていたのかはよくわからなかったのだが、
    ガラパはどんなに眠くても寝ないし、時計を気にしない劇団。
    芝居が始まるとガラパワールドへまっしぐら。
    役者の魅力を十分に引き出せていた脚本だと思った。

    ネタバレBOX

    話しの内容がありえんだろ、とか
    甘いよ、とかのつ込みは満載なんだけど、
    それらはわかったうえでのオハナシ


    だよねー?

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