公演情報
「おわれる」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★
■65分弱■
最小限の美術でそれらしく表現された、金持ちっぽい家が舞台。そこで男と女がやり取りを繰り広げるうち、「鉄の女」という役名の女が絡んできて…という、会話劇。
家主である高貴そうな女に、男はどうやら匿われているらしい、ということがわかるのみで、2人の関係性はおろかそれぞれの素姓もよく分からないが、男が女に打ち明けるある“不安”が謎めいていて、なぜそんな不安に苦しめられているのか、それを憶測する面白さがある。
また、随所で唐突に鳴り出すクラシック音楽の異化効果にも惹きつけられる。
ただ、いかんせん、笑いが乏しい。もう少し強く押せば笑いが取れたのに…と思われるくだりがいくつかあって、勿体なく思われた。笑いがくると全てが台無しになってしまう、そんな類の劇作品もこの世には存在するが、本作については、笑いが起きても劇世界は瓦解しないと感じられた。
というか、私の観ていない回では笑いが起きていた可能性もある。
実演鑑賞
満足度★★★★
#毛利悟巳 さん
#新田佑梨 さん
#矢部祥太 さん
#小野晃太朗 さん
観客は観たもの聴いたものを、何にでも当てはめて考えることができる。演劇とはそういうモノなのだろう。だから、コレでイイのだろう。
メタファーに次ぐメタファー。何かを意味しているのだろうし、かもしれないし、ではないのかもしれないけれど、そうでないとすると、理解しようとすることを脇に置いてしまったことや、理解が追いつかないいたたまれなさを棚に上げてしまったことは、ココアが無い以上に行き場が無い。
話をすることを目的とした話すための話は、話したいことではなく義務であり労働でもあるのかもしれない。そこから派生していく不自然な会話は不自然な過去の行動を導き、フゥ〜ンと納得できるほどに彼等は誰で何者なのか何を議論しているのかを掴むことができず袋小路。会話の不自然さはまるでアンドロイド。
人はこれまでもこれからも、目に見えないものを恐れて畏れて、大切にする。いつだって自分のことを言葉にするのは難しい。人生は辛く苦しい旅であるのかもしれないけれど、そうでないかもしれないし、そうでないと願い、そうではないと信じたい。
わが人生は何に追いかけられているだろうか。何を負い生きているのだろうか。
毛利さんは今作でも違わず眩しかった。
新田さんがこれまでとは別人のようで、ミステリアスな新しい魅力を纏った。