実演鑑賞
満足度★★★★★
天安門事件の真相をあまり知らない。子を亡くした母親の悲しみ。30年後も悲しみは消えず、事件のあつた6月を待たずに死ぬ。忘れない事が供養。
実演鑑賞
満足度★★★★★
今こんな時期にこの台本を舞台にかける意義の深さを想う。香港のことを思い出した。世界では、風化させてはならない出来事が、後から後から起こるものだな、と。
実演鑑賞
満足度★★★★
天安門事件のこういう描き方もあるのかと感心した
今回3人の25歳を伴ったのだが、その反応はなるほどそういうものかと思わされた
これまで事件も知らず(あの衝撃的なひとりの青年が戦車と向き合う写真すら観たことはなかった)、まして胡耀邦と鄧小平と趙紫陽の関係(その存在すら)知らない彼女らにとっては、自分にとっては当然のことと考えられるメッセージ性の強い政治劇という捉え方よりも、夫婦愛とか介護とかの家族劇としての性格が前面に出たようだ
演技もみな父親役の林次樹が心に残ったようだが、自分は芝居臭さが強くて好みではなかった
竹下景子はかなりの熱演だったし、松永拓野がいい味出していて、内田龍磨がテレビなどでも見せるバイプレーヤーとしての存在感があった
まあ彼女たちには想像もできない世界で、当時在米勤務の自分がその直後に北京でアメリカ人避難のための空港行きの最後のバスを運転した国務省職員と付き合いがあったことや、5年後に天安門広場を訪れた時も中国政府職員と一緒で事件のことなどとても口の端に乗せられなかったことなど、既に「歴史」になってしまっているな
ついでに中国の近現代史もちょっと勉強して、何がどうなって今の香港の状況が生まれているのか理解してほしい
実演鑑賞
満足度★★★★
北京の公営住宅のようなフラットで、日常茶飯の小事で老夫婦が睦まじく争っている。だが、夫(林次樹)は大腸がんの術後の人工肛門の装着者だし、妻(竹下景子)はコロナで受けられなかった定時検診のために脳腫瘍が手遅れになっている。導入部の、争いながらもこの状況でいたわりあっている老夫婦の日常の二人の演技でまず、惹きこまれる。テレビの知名度目当てのキャスティングかと思っていた竹下景子がなかなかいい。そんな老夫婦に残された願いは、天安門事件に巻き込まれて高校生の時に亡くなった息子を現場で弔いたいという願いである。天安門事件を歴史から消し去りたい独裁政権はそういう夫婦の願いを許さない。
独裁政権の嵐を直接受けている香港の作者の上演できない劇と言えば、政治色は鮮明で、以後は、昭和二十年代から三十年代にかけて、さんざん見てきたわが国の左翼シンゲキ風の展開になる。息子の遺品を若者に与えようとネットで募集してやってくる若者(小谷俊輔)とか、軍に就職して出世していく夫の弟(内田龍磨)とか。そういう中で妻の病は進み、夫は最後の決断をする。
あまり飾りもない単刀直入の政治劇だが、異国の日本で見ると、こういう事態はさけるべく自由と平和のために戦え!というスローガン・メッセージだけでなく、過酷な隣国に生きる庶民のまるで「東京物語」のような哀歓が伝わってくる。そこが面白かった。演出(松本祐子)が手練れで、プロバカンダ劇の力学を生かしながら、緊迫した家庭劇を作っていたことも大きいだろう。そっけない色調の部屋を組んだ美術(杉浦充)もうまい。
東京芸術劇場の地下。数日前に見たイーストの若者ばかりのロロの客席とは打って変わって、こちらウエストは平均年齢七十歳かと言う観客で9割がた埋まっていた。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/04/21 (木) 14:00
座席1階
5月35日とは、6月4日に起きた中国の天安門事件の隠語なのだそうだ。独裁的政府がいかに住民を蹂躙するか、ウクライナへの侵攻を続ける独裁国家ロシアのことが世界中の人の頭から離れない今、天安門事件の芝居は非常に胸を打つ舞台である。
国家は国民を守らない。守らないどころか抹殺もするし、殺害もする。民主国家になったはずの日本も関係ない話ではない。太平洋戦争当時は政府に都合の悪い情報は報道されなかったし、国家に逆らうものは非国民として断罪され、刑務所で非業の死を遂げた。戦後の日本も、政府を批判する人は排除されている。安倍元首相の演説にやじを飛ばして拘束された事件がいい例だ。
この舞台でも、ラストに近いところで天安門被害者の父に「(命日の6月4日が過ぎるまで)旅行に行ってもらう」と公安が言い放つ場面が出てくる。為政者に都合の悪い国民には消えてもらうという発想は日本だって無縁じゃないのだ。ゼロコロナ対策で強制的に封鎖された上海を日本国民は笑えない。今回の舞台は、そうした類似性を否応なく客席に突きつけてくる。
Pカンパニーの「罪と罰」シリーズは本当に面白い。今回、脳腫瘍で数か月の命と宣告されながら、国家に殺害された息子の命日に天安門で弔いたいという母親を演じた竹下景子、その妻に当初は振り回されながらも、最後は日付も理解できなくなった妻の代わりに決死の覚悟で天安門に向かう夫を演じた林次樹。二人の力のこもった姿は強く印象に残った。権力を振りかざす警察官で身内にいて、家族が引き裂かれていくという筋書きも非情な世界を際立たせた。
実演鑑賞
満足度★★★★
悲しみと追悼の静かな芝居だろうと思ったら、抵抗と抗議の熱い舞台だった。脳腫瘍で余命3か月の母が、6月4日の息子ジッジの命日に、広場で弔いをしようと決意する。事件から30年後の2019年1-5月の出来事。チェロや本など、息子の遺品を「15分、話を聞くこと」を条件に譲るとフリマアプリに出し、やってきた青年に息子のことを語る。貰い手がいないと、夫が貰い手役を金で頼んだりする。
それだけかと思っていると、夫の弟は政府内で出世している。弟に対し政府・軍への直接の思いをぶつけるシーンもある。母役の竹下景子がはまり役で、知的で静かな気迫が素晴らしかった。当日の死体安置所に多数の死体がおかれていたという話など、取材に基づいたものだろうか。
ウイキペディアの天安門事件の項目は、だれが悪かったのか、学生にも暴力があったなどいろんな情報が書き込まれていて、何が何やらという感じである。政府擁護派の荒らしがあるのだろう。真実はどうだったのか、そして正確な犠牲者数を明らかにするのは歴史に対する責任だと思った。
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Pカンパニー第35回公演「5月35日」無事に初日開けました👏 本当にいろんな事を考えさせられる作品です。明日からも頑張る💪 まだまだチケット予約お待ちしております。今この時代にみて損はないはず。 情報は↓のリプ欄にて!
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【天安門】Pカンパニー『5月35日』今日が初日、当日券あるそうです。 身内の死を、言葉にすることさえ許されない国がある。自国で書かれた戯曲を上演することさえ許さない国がある。ほんの近くに。わたしが観てきた数々の芝居、そうね近いと… https://t.co/S1T0cYQbRB
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【文学座NEWS】 ✨小谷俊輔✨出演舞台 本日初日㊗ Pカンパニー『5月35日』 作:莊梅岩 演出:松本祐子 https://t.co/ZTfKZjgfCL 4月20日(水) ~ 4月24日(日) 会場:東京芸術劇場シアターウエスト
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Pカンパニー第35回公演『5月35日』 日付は変わって本日4/20(水) 初日を迎えます! 4/20(水)~4/24(日)まで、 東京芸術劇場シアターウエストにて上演します。 お席まだ承れますので、ご検討されている方はどうぞお… https://t.co/FaCh6UQzvI
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Pカンパニー公演 『5月35日』 いよいよ、明日初日です! 正義を求める痛切さが伝わる舞台になりました。ぜひご覧ください! https://t.co/gyNgprV18x https://t.co/dtEZGXrXmQ
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天安門事件を題材に Pカンパニー第35回公演『5月35日』上演決定 カンフェティでチケット発売|ロングランプランニング株式会社のプレスリリース https://t.co/Q6iQqCKLpA https://t.co/1yJO7YaA3C
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天安門事件を題材に Pカンパニー第35回公演『5月35日』上演決定 カンフェティでチケット発売 https://t.co/8Xt6VAYsw0 @PRTIMES_JPから これは凄い舞台演劇になりそう
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舞台『5月35日』東京芸術劇場シアターウエストにて、4月20日より開幕です。 参加させていただいています。 よろしくお願いします🙇♂️
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公演は4/20より、池袋・東京芸術劇場シアターウエストにて上演されます。 Pカンパニー公演 『5月35日』 作:莊梅岩 訳:マギー・チャン/石原燃 演出:松本祐子 出演:竹下景子、林次樹 ほか 2022年4月20日(水) ~ 2… https://t.co/9HPJMAVan5
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『5月35日』は、4/20より東京・池袋にて上演されます! Pカンパニー公演 『5月35日』 作:莊梅岩 訳:マギー・チャン/石原燃 演出:松本祐子 出演:竹下景子、林次樹 ほか 2022年4月20日(水) ~ 24日(日) 東… https://t.co/alpdKlZSZc
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