鈍色(ニビイロ)のヘルメット -20歳の闘争- 公演情報 鈍色(ニビイロ)のヘルメット -20歳の闘争-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    熱い時代を感じた
    記者役の人の存在でストーリーの進行が分かりやすかった

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    激動の時代の中で生きた若者たち、そして いつの時代にも出会う恋愛。全体としては「全共闘運動」、しかしその意匠を借りた恋愛劇のようでもあった。物語は東大全共闘の誕生、安田講堂での(機動隊との)攻防戦で最高潮というダイナミックな展開。熱く激した時代があったことを、一少女の軌跡を通して描いており、時代と人間がしっかり立ち上がってきた力作。
    物語は、恋愛を「エーデルワイス」、闘争を「インターナショナル」、そして地続きの現在、そして未来へ向けての「友よ」という曲が端的に表している。
    (上演時間1時間50分)2021.12.20追記

    ネタバレBOX

    ほぼ素舞台だが、「完全勝利まで闘い続行‼」「東大全共闘!」といった文字が立て看板等に書かれている。さらに後々、安田講堂攻防戦で使用する木箱がいくつか積まれているのみ。壁には闘争幕といったもの。板は継ぎ接ぎした板目で、会場全体で荒廃と闘争感を表す。

    梗概…1965年高校2年生の時、主人公・小松原ミチコ(富川陽花サン)は友達の早川トモコ(守谷花梨サン)と映画『サウンド・オブ・ミュージック』を観た帰りにデモ隊と機動隊の衝突に巻き込まれ、投石でミチコは怪我を負う。その時、ミチコを介抱してくれたのが、東大生だった澤田カツトシ(小坂広夢サン)で、彼を慕い東大へ入学し、さらに東大全共闘へも加入するが…。

    時代背景や当時の状況を伝えるのは、カメラマン助手であった加藤ヒトミ(松本みなみサン)、後々の語り部のような存在。また澤田の元彼女で女性解放運動を高らかに唱えていたのが野川サナエ(野田香保里サン)。彼女の言葉を借りれば、いずれ女性の大統領も誕生と言っていたが、日本では未だ女性の首相は誕生していない。ちなみに直近の世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ報告(対象153カ国)では、ジェンダー格差が少ない国の中で 日本は120位で下位のほうだ(分析の是非は別)。

    演出の黒田瑞仁氏が、当日パンフの中で「地続きのはずが当時を生きていなければ決して知った顔もできないほどの距離を感じる時代」と書いており、確かに半世紀ほど前にあった事実は、歴史の中に埋没したかのようだ。物語では、ウーマン・リブといった台詞に象徴されるような、女性解放運動が(地続きの)今に続く。女性の社会進出は当時に比べれば進んだかもしれないが、それでも世界的に見ればお粗末なもの。

    物語は、当時の出来事ー全共闘運動を直截的に描いても、当時を知らない人が観たらピンとこないかもしれない。それを2つの視点ーいつの時代でもあり得る恋愛話と女学生の成長譚、そして学生と機動隊が衝突した歴史的事件ーそれも「東大全共闘結成~東大安田講堂(攻防)事件」に焦点を当て、どちらも熱く描かれる。もちろんフィクションとドキュメンタリーという要素を混在させており、今を生きる我々に演劇としての面白さの中で伝える。出来れば事件の発端となった東大医学部の問題をもう少し紹介し、時代背景や思想だけではなく具体的な問題(現代にも通じる)を示したほうが取っつきやすい。

    ラストは安田講堂攻防の苛烈さ…客席に向かい、キャストが横一列に広がりヘルメットを被りゲバルト棒を持ち戦う姿。それぞれが掛け合う言葉が戦況を表す。刻々と変化する状況、そこに緊迫感と悲壮感が漂う。冒頭流れていた「インターナショナル」から機動隊突入前に歌う「友よ」へ変わり、歌詞の中で繰り返される「夜明けは近い」は、安田講堂(城)が直ぐに陥落せず、学生の反体制への意地を見せたことに繋がる。そこに当時の熱き想いが込められている。見事。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    熱い、見応えのある良い舞台でした。全共闘と言えば、自分にとっては山本義隆先生。40年近く前の予備校生の頃、先生の物理の授業を受けていたのだ。独特のオーラのある方で、後に東大全共闘議長と知って驚いた。山本先生をモデルにした澤田カツトシとはかなりキャラが違うような・・・。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    主演の富川陽花(はるか)さんが顔は岡田奈々(AKBじゃない方)、空手は大会優勝経験もある腕前。大谷翔平といい最近の天は気前よく二物も三物も与えまくっているようだ。「ゲバルト・ローザ」こと柏崎千枝子がモデル。
    高校時代、『サウンド・オブ・ミュージック』を観た帰りにデモ隊と機動隊の衝突に巻き込まれ、投石で怪我。彼女を介抱してくれた東大生(小坂広夢氏)に恋をする。彼は後に東大全共闘の議長を務める存在に。モデルはカリスマ山本義隆。
    フリーのカメラマン役の松本みなみさんが時代背景の語り手となり、東大全共闘に参加した少女から見た安田講堂陥落までを綴る。議長の演説の説得力。「戦争に勝った国は学問に秀でた国である。国の根幹とも言える学問の発展を阻害するものと闘う事は学生達にとって自明の理である」。
    日大全共闘との抗争や共闘、田中美津をモデルにしたような女性解放運動家の登場。革命歌『インターナショナル』が轟くが政治思想は希薄で、一つの「青春グラフィティ」として仕上げてある。片桐健人氏と久原大知氏がコメディリリーフとして機能。小守航平氏のルックスがまさに当時の学生運動家顔で、山本直樹の描くキャラのような目付きに好感。
    東大の少女が正義の為にせっせと機動隊に投げる火炎瓶を作る現実。これが本当に日本の風景だった。その頃の空気感を味わいたかったら、是非観劇を。

    ネタバレBOX

    物足りないのは”敵“が描かれないこと。大学が警察(国家権力)を導入して、学生達をどんどん追い詰めていく様が必要。徹底した暴力に晒されてこそ、武力闘争に踏み切らざるを得ない空気感に共鳴出来る。自分達の意思を超えて、予め定められていたかのように物事は着実に進んでいく。選択肢など初めからなかったのだ。
    主人公の友達や家族も敵に回った方が良かった。特に高校時代からの親友(守谷花梨〈もりやかりん〉さん)に「変わったね」と決別を突きつけられて欲しかった。
    ラストの『エーデルワイス』は、機動隊突入の時に流れるべき。暴力で血塗れに打ち倒されていく面々の対位法として。ジョン・ウーならスローモーションで白い鳩を飛ばすだろう。

    日大全共闘を潰した日大の番犬、「関東軍」を率いていたのは今話題の田中英壽(ひでとし)前理事長。悪質タックル事件の指示で有名になった井ノ口忠男元理事もそこにいた。日大全共闘を潰した御褒美に日大の権力構造の恩恵に預かり、取り立てられていったのだ。非常に分かり易い、これぞ日本のシステム。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2021/12/17 (金) 14:00

    安田講堂ものの中でも、一番カワイイ部類の作品でした。といっても、あの頃の熱、過激さが失われていたわけではありません。フェミニズム視点から見たというのが新機軸です。最後の、全共闘の敗色が濃くなり、めちゃくちゃになった部屋に主人公がたたずむシーンは、昔の映画で薬師丸ひろ子が機関銃をぶっぱなした後の「カ・イ・カ・ン」と重なって見えました。冬休みに、自宅からは行きにくい会場まではるばる足を運んだ甲斐がありました。ブラボー。

  • 実演鑑賞

    楽しめました。

    ネタバレBOX

    約110分の中にイロイロ詰められているんですけどイロイロ薄味な感じがしました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    学生運動が激しかった時代を描いた観応えのある舞台でした。
    学生たちの思いや、その当時の様子がよく描かれていて、今の時代には考えられないという感じ・・とても興味深かったです。
    役者さん達は、それぞれのキャラクターを好演していて素晴らしかったです。
    主人公を演じた富川陽花さん、すごく可愛らしかったです(可愛いだけではなく演技も良いです)
    良い舞台を観る事が出来て満足でした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    本日、初日。新型コロナウイルス感染症の世界的流行で、有観客での芝居やイベントがずっとできていなかったココ東京で、気合いをいれて観てまいりました。
    実は仕事上お付き合いのある方々が学生運動最高潮のまっ最中に東大生だった方で、よく、あの頃はああだった、こうだった、というお話になるのだけれど、皆一様に東大安田講堂事件の当日の話はしたがらない。
    今日、臨場感あふれる舞台を観て、皆が口を開きたがらない理由がわかった気がしました。
    およそ100分の公演のなかで一本ど真ん中に通っている柱は主人公の初恋なのだけれど、学生運動だとか全共闘だとかいろんなことがあって、今や、それらはとても攻撃的な団体が起こした大事件と思われがちのことなのだけれど、あの頃も今も、20歳の青春や熱い思い、正義感、若い人たちにしかできないことというのは確かにあって、皆が自分の信念に忠実に行動していたということ。誰かや何かに、また、熱に浮かされていた、ということだけじゃ説明つかなくて、自分の頭と心と体でしっかりと考えて、自分の意思で行動したということは真実なんだと思った。
    毎回舞台を見ると学びがあって、新しい自分になるプラスαがある。今回も学びがあった。
    チャラっとした気楽に観られるストーリーではなくて、心にしっかり、ずっしりと来る内容でした。
    初日に拝見出来て良かったです。ありがとうございました。

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