実演鑑賞
満足度★★★★★
本日、初日。新型コロナウイルス感染症の世界的流行で、有観客での芝居やイベントがずっとできていなかったココ東京で、気合いをいれて観てまいりました。
実は仕事上お付き合いのある方々が学生運動最高潮のまっ最中に東大生だった方で、よく、あの頃はああだった、こうだった、というお話になるのだけれど、皆一様に東大安田講堂事件の当日の話はしたがらない。
今日、臨場感あふれる舞台を観て、皆が口を開きたがらない理由がわかった気がしました。
およそ100分の公演のなかで一本ど真ん中に通っている柱は主人公の初恋なのだけれど、学生運動だとか全共闘だとかいろんなことがあって、今や、それらはとても攻撃的な団体が起こした大事件と思われがちのことなのだけれど、あの頃も今も、20歳の青春や熱い思い、正義感、若い人たちにしかできないことというのは確かにあって、皆が自分の信念に忠実に行動していたということ。誰かや何かに、また、熱に浮かされていた、ということだけじゃ説明つかなくて、自分の頭と心と体でしっかりと考えて、自分の意思で行動したということは真実なんだと思った。
毎回舞台を見ると学びがあって、新しい自分になるプラスαがある。今回も学びがあった。
チャラっとした気楽に観られるストーリーではなくて、心にしっかり、ずっしりと来る内容でした。
初日に拝見出来て良かったです。ありがとうございました。