写楽コンプレックス 公演情報 写楽コンプレックス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-10件 / 10件中
  • 言葉遊び+運動量+テンション。
    2008年春のグリーン学生祭で存在を知った、桜美林発の劇団。
    こまごめさんと同じく、どらかと言えば野田っぽかった印象。言葉遊び+運動量+テンション。緩急がなくずっとMAX値を持続するせいで早々に飽きが来てしまったのが勿体無い。役者の負担と客への伝導率が見合ってなかったかな。非効率ではある。しかしやる気は買います。こういう状態の中だったら声に不調のある役者にも目を潰れるのです。
    別に中弛み防止とかじゃないんだろうけど、中盤以降に登場する役者に達者な人が多かった気がしました。若い事もあって今後何処かでまた観られる機会がありそうなので楽しみにしていようと思います。

    ネタバレBOX

    終演後に「体力使う芝居だね」って言ったら、副代表が『常に全力でやらないと客に失礼ですから』と返してきました。当然の事です。しかしそれを臆面なく言える誠意に関心。
  • おもしろいっ!
    歴史上の出来事を上手に組み入れてコミカルに作り上げられた、かわいくて素敵な作品だと思いました。

  • 満足度★★★

    佐野木臭?
    とっても楽しみにしていたからなのか
    銀石はもっとおもしろい!って事を知ってるからなのか
    ちょっぴり悔しかったです。

    佐野木臭が足りない、っていうのは
    とってもわかる感じがしました。


    もっともっと生きたからだと言葉が躍るのを見たい。

  • 満足度★★★

    反口語演劇は80年代の夢を見るか?
    躁状態での台詞回しに始まり、キャラクタ芝居の徹し方など、
    まるで中屋敷学校の模範的生徒のような作品だ。
    役者も元気元気を前面に押し出し面食らうくらい。
    後ろの席で見ても伝わるのだから、大したものである。
    だから、面白い!……とはいかないのである。

    前回公演、古典を題材に現代人を切り取ったのは痛快であった。
    そして何よりも、暗さが魅力であったと僕は思っている。
    今回はその暗さが躁状態の舞台に掻き消されてしまった。
    (衣装が明るかったのも要因としては小さくなさそうだ)

    佐野木雄太はどこに向かっているのだろう。
    もう少し注目してみたい。

    ネタバレBOX


    「桜美林に柿喰う客フォロワーの団体が増えるのは嫌なんだよ」
    そんな話をとある人から言われたことがある。
    「一時期の早稲田にポツドールフォロワーが蔓延ったようにね」
    そうですかふむむ、と僕は受け流したわけだけれど。
    ポツほどの影響があるかはともかく、柿フォロワーはいる。
    例えば、この銀石もそれに当たるだろう、と私は思っている。
    今回、それを確かめる思いもあったのは事実だ。
    そして、それがどんぴしゃりで当たり過ぎた感がある。

    写楽が3度、姥捨山に行くエピソードが中途半端である。
    物語を深刻にしたいがために、後から捨てることにした感さえある。
    逆に言えば、写楽コンプレックスの発生に主眼を置きすぎている。
    キャラクタが多いなりに、もう少し交通整理が必要だと思う。
    写楽コンプレックスという事件が面白いだけに残念。

    駄洒落の多用は野田秀樹を思わせる。なんてね。
    まあまあ、言ってしまえば80年代回帰で片付けることはできる。
    彼らにも言い分はあろうが、僕も歴史くらいは踏まえて言い分がある。
    柿喰う客にしてみても同じことが言えてしまったりするのだろうが、
    それよりもずっと、言葉遊びの感覚は先祖がえりしている。

    反口語演劇の地盤は、想像以上に軟らかそうだ。
    佐野木とか中屋敷とかが地盤を固めていくのかな。どうだろう
  • 満足度★★★

    面白かったですよ。
    面白かったです。
    でも、どうしても柿喰う客の姿がチラついてしまって・・・。
    いわゆる柿フォローワーといった位置づけになってしまうと、劇団としてもあまりメリットにはならないと思うけど。

    でも、その元気、勢い、迫力は伝わりました。
    役者さんは人数が多いから人によって結構レベルに差が出てしまうけど、でもこの演出方法って意外と個人の差を縮める効果もあるので、それは良い効果かもしれませんね。

    でも、目標の中屋敷さんはもっと先へ先へと行ってしまっているので、スタイルだけ持ってきただけじゃ物足りないです。
    「銀石メソッド」って、柿がやってることを定義しただけに思えてしまうのが勿体ないです。。。
    バナナ学園純情乙女組の方が、オリジナルティがあるように感じました。

    ネタバレBOX

    約90分の舞台。
    でも、何だか長く感じられてしまった。。。
    タイニイアリスのあの桟敷席のつらさのせいってのもあったけど。

    地球という題材まで拡大していって、大航海時代とリンクさせるあたりは面白かったです。
    時代はズレてるけど。
    そこはフィクションということで力づくでねじ伏せている感じ。

    役者さんは、沢山出てるけどキャラがしっかりしているので、どの人も印象的でした。
    特に良かったのが、大統領候補、ヨーコ、写楽の母・妻・娘、歌舞伎役者、マルコポーロ。
    特にヨーコの本当に楽しそうな笑顔と不思議なキレのある動きが場を和ませてくれてました。
    存在感は写楽の母・妻・娘が圧倒的でした。

    違う題材で、もう一度見てみたい劇団です。
  • 満足度★★★

    検索結果の集合
    絵画好きのワタクシとしてはひじょうに興味のあった作品。

    写楽、北斎、ダヴィンチ、ミケランジェロ、セザンヌ、ルノワール・・・そりゃあ、当時の豪画家が登場する訳よ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    しかしながら、登場する画家たちは、たぶん、きっとネットで検索した結果の登場の仕方。

    だから、それなりに調べてある。浮世絵を題材にした、あの世界観はとっても面白いし、北斎は自分の名前を30位変えてる、とか正確に調べ上げてる。

    当時の絵師は弟子になった時点で師匠の苗字を継ぐから、師匠が変わるたびに名前も変わるんだよねー。
    で、北斎と言う名は丁度半分くらい変わった時の名前だから、15番目くらいかなぁ?
    最終的には違う名前だったけれど、あの有名すぎる赤富士を書き上げたのが北斎の時・・・
    その後、北斎は師匠にも同僚にも恵まれず結構孤独だったから幸せではなかっただろうね。。 写楽も同様。

    浮世絵自体も、そもそも芸術作品ではなく、人気アイドルのブロマイドのような大量生産品だから、現在の貨幣価値に直すと、一枚せいぜい数百円から数千円で売られていたのではないかな^^?)

    そんな事を考えながら観劇。だから結構、楽しめた。

    だけれど、芝居の内容はミルクを温めた時に出来る上膜みたいな内容。
    アフタートークでも言ってたけれど、書いた本人は絵画があまり好きではないという。選んだ題材が悪いよね。

    自分の得意なもの。興味のあるものを題材にしないと、内容が活きない。

    何かと柿と比較されてるようだけれど、本人は中屋敷を目標に芝居を作ってるのだろうか・・?
    やめたほうがいいのに・・中屋敷を目標にするのは。どうしたって、作風が似てしまう。

    作・演出家の佐野木はひじょうに真面目で冗談が言えない、言った事がないタイプらしい。だから、今回の笑いの部分は役者たちが独自で考えたらしいけれど・・・いあいあ、浅利ねこ、素晴らしいじゃあないっすかっ!
    ファンキーな仕草はずば抜けてる。
    一人、パラダイスな島で洗濯してました!(^0^)

    次回は今回とは違ったソースの作品を観てみたい。
  • 感想メモ
    柿と比べられることが多いようだが確かに似ているスタイル。内実は柿・中屋敷のニヒリズムとは正反対のロマンチシズム。若いが鍛えられた役者が多く納得。特に樋口雅法、斉藤マッチュ、埜本幸良、浅利ねこ、寺田千晶さんなどが好印象。

    脚本的には野心に満ち自分の文体を貫いている点は◎だが、描こうとしている情緒に対してプロットがとっちらかった印象があるのが残念。しかし視野の広さと几帳面な真面目さが感じられ、次に期待と思わされる。

  • 満足度★★★

    世界中のありとあらゆる
    芸術家・学者が集まりてんやわんや(*^_^*)史実に忠実なところあり、フィクションあり。何よりも役者さんが楽しそうなのが観ていて何とも清々しかった。雨で寒い中のタイニイでしたが、「ああ、来てよかったな」と思える作品でした。皆様お疲れ様でした♪

  • 満足度★★★

    どかーん!て感じ。
    パワーあふれる作品でした。楽しかった!!
    役者さんがいーっぱいなのはいいですね。
    勢いが良い。衣装もツボでした。

  • 満足度★★★

    うん、楽しい人を写し出してる。
    なにしろパワーがすごい。これは学外へ出てきて劇団化初の本公演への気負いとかじゃなく、本当に楽しんでいる。楽しませようとしてくれてる。そのエネルギッシュな一定のテンションが、逆に緩急がないように感じさせちゃったのがもったいないけど。

    この勢いなら短編をぜひ観てみたいなって思いました。

    ネタバレBOX

    これ、席選びがかなり難しい。いつものタイニーアリスと違い、前から5~6列くらいほとんど段差なし。後ろ2列ほどでようやく椅子状になる。楽に座りたいけど椅子だと後ろ過ぎるし。と迷って結局人の頭のない最前列にしちゃった。特に観にくさは感じなかったけど(唾は飛んできたけど)、後ろから観たらちょっと違ったかなって気になりました。

    細かい部分でかなりおもしろかったんだけど、全体のノリにどうも柿喰う客の影を感じてしまって。。。それが悪いわけじゃないし、人が変われば作品は変わるわけだからいいんだけど。脚本の中での言葉の使い方、たとえば忍び耐えて忍耐、とか、そういう遣い方って私はわりと好きなんだけど、中屋敷さんがよくやってるなぁ、なんてね。そこまでくるとどうなのかな。

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