凪のように穏やかに 公演情報 「凪のように穏やかに」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.3
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2022/02/18 (金) 14:00

    100分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    被災して亡くなった者、被災して生き残った者、被災者に寄り添う者、被災地から離れて暮らし、震災から最も遠い者。様々な視点から描くことによって、震災の全体像がリアルに浮かび上がってくる。そういう配役の中でも、ポイントだったのは斉藤こず恵さん演じるキヨコ婆さんだ。単なるにぎやかし(失礼)かと思いきや、さにあらず。織部治一の先輩、杉浦友蔵の妻、典子に向かって「被災した当事者のことなんて絶対わからないんだ、わかったふりをすればいいんだ(“思いやって寄り添う”という意味だろう)。」というセリフが我々が被災者に接するときの正に答えなのだ。ラストのファンタジックな展開には少々面食らったが、亡き夫(織部治一)から生き残った妻と娘に対する最後のメッセージと捉えると胸が熱くなる。妻と娘を両手に抱きしめながら「二人が生きていて本当に良かった。」というセリフは、東日本大震災で亡くなったすべての犠牲者から家族に宛てたメッセージのような気がしてならない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    最後までハルさんに生ききって欲しかったです。

    ネタバレBOX

    それはハルさんを見ていたらそう思うし、この10年の周りの人たちとの関わりがとても素敵なものだったから。たとえ彼の後悔が大きかったとしても、それを持ち続けながら生きることが大切なのではないでしょうか。
    途中まではとても良かったのです。泣きもしました。しかしあの結末は納得できません。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    観応え十分。
    東日本大震災から11年を迎えようとしている。癒えない傷を負った人々に寄り添うように紡いだ物語。表層的には明るく元気に思えるが、けっして上っ面だけを描いているわけではなく、人の心の奥底に溜まった澱を落とすような清々しさを覚える。

    物語としての展開はあるが、描かれているのは「人間」である。直接被災した人、直接被災はしないがその関係者、そして現地(東北地方)から遠く離れ、TV等の情報で惨状を知った人々。受け止め方の濃淡は違うが、それぞれの思いの中に辛さが残った。人が持つ感情は複雑、それを綺麗事ではなく、自分に向き合うことによって前進させる。そんな前向きで優しさに溢れた公演。最大の魅力は、被災した人、その人を見守る人、その建前と本音、もしくはどう接し対応すべきか分からないといった内面(心の襞)を撫でるように表現する。しかし、更に心の奥を見詰める自分自身。二律という難しい理屈ではなく、自問自答という苦悩する心を隠すような(日常の)健気な姿。感情の落差に心が揺さぶられる。その様子は全ての登場人物に負わせるのではなく、特定の人物にすることで深刻に追い詰めない上手さ。そして小学生の子供の目を通して敏感に察せられるという切っ掛け作りも巧みだ。
    舞台美術がシンプルなだけに演技による感情表現ーー役者の演技力は素晴らしい。
    そしてラストに明かされる衝撃の事実とは…ぜひ劇場で観ることをお薦めする。
    (上演時間1時間45分 途中休憩なし)追記予定

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/02/19 (土) 18:30

    座席1階1列

    東北を回って公演して欲しい、と強く思うほどの傑作。3/11を思いだし、冒頭から号泣。

    そういえば3/11の募金を街で求められた時に「私も被災者なんですよ」って伝えると、ほぼ100%微妙な反応が返ってくるんです。あ、そうなんですか…って。
    あれ、おかしくない?被災者を助ける為の募金じゃないの?っていつも思ってました。そりゃそうですよね、例えウクライナで戦争が起ころうが映像でしかわからないんですから。

    震災から10年、当事者にはけっし忘れることの出来ない時間を、笑いと涙で振り替えらせて頂きました。
    演者の皆さんの確かな演技に感謝!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    雀組ホエールズさんは(観客からの)愛され度がほんのり高い。
    その柔らかな空気感を共有できるのも生舞台ならでは。

    東日本大震災・被災者を真正面から描いた作品なので、てっきり重く暗い雰囲気になるかと思いきや、結構笑わせにかかってくる本作。
    何しろ主役(被災者役)である阪本浩之さんのキャラがめちゃ元気。
    (このギャップが悲しみの色合いを濃くしていくとも言えるのだけれど)
    凪のように穏やかな家族との暮らしを望んでいた男。
    ひとりの被災者(阪本さん)が今日まで歩んできた10年。
    阪本さんと共演者(家族や友人など)の色んな掛け合いからなる味わいが作品の大枠を形作っていると言っても良いくらい。
    中でも珍味なのが斉藤こず恵さん(キヨコ婆さん役)との掛け合い、その笑わかせ“力”たるや。
    お互い子役時代からの付き合いだそうで、そうでなきゃ絶対作り出せない掛け合いがもうスペシャルにエグくって素晴らしかった。

    被災者だけでなく他者からの視点にも胸が痛くなる、改めて途方もない悲劇がテーマであった中、物語としてはとても前向きになれる涙で見送ってもらえました。

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