『ENGISYA短編戯曲集』VOL.2 公演情報 『ENGISYA短編戯曲集』VOL.2」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    鑑賞日2020/12/18 (金) 11:30

    〜色編〜
    『月光の娘』
     この公演の中心男優は、久留飛雄己と松田周だと思うのだけれど、この2人のコラボがとてもよくなじんだ作品。2人とも、たまに突出するエキセントリックな演技が魅力なのだけれど、相互の出番の使い分けもあって相殺することなく、魅せ切った秀作。その中心でダンサーたる中村なつ美が、過剰にならずにダンサーとして生きる姿が美しい。
     となると、『花の子供』の違和感が、何とももったいない気がする。

    『宇宙の友達』  
     つらい人生を女として終えてしまった2人の友情の物語。円盤(?)は魂の憑代か。
    再生の物語?なのかな。で、だから何?

    『蛍』
     観終わって、あれ親子じゃなかったの?と解説を読んで思った。幻想譚なのだけれど、入れないなあ。

    〜即編〜
    4回公演購入しましたけれど、お休みさせていただきました。
     初めての劇団で、いきなり4日連続は無謀だったかな。最後まで食指が動き続けなかった。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2020/12/18 (金) 15:30

    〜空編〜
    『いっそ、生きたい』
     1995年初演。初戯曲作品。とのこと。よくできている、話に無駄がない。
    おそらくは飲料工場で働く2人の出会い。足に障害を抱える男セイジが漂わせる孤独感は半端ないのだけれど、そこに餌を求めて集まる野良猫たち、そして心を求めて引き寄せられるケイコ。2人の悲劇的な生涯はありがちな設定だが(そして、ちと呆気なさすぎだが)、それを、大地葵 久留飛雄己2人の演技で終始話を引っ張りきって魅せ切る。
    ケイコの死後、猫とセイジの道行は、軽快なダンス風だけれど、そこにある喜びや苦難をしっかり感じさせ、軽い落涙。
    ただ、惜しむらくは大地葵、猫の演技は抜群に良いけれど、ストリッパーには見えないこと。まるで下手なバレーダンサー。だから、冒頭の部分で何か違和感が残り(ここどこ?)、物語に入りそびれる。

    『花の子供』  
     志や良し!という作品。ただ、もっともっと、演出も脚本も演技も練る必要はないか。解説を読まないと、何をしているかが全く見えてこない。その意味では、まさに分裂症劇。男女で強姦したり、国作ったり、性差を示すための表現は壮大(?)なのだけれど。
     頻繁に替わる舞台設定は、演者の力量が試されるところだと思うのだけれど、その切り替えがうまくいっていない。

    『歌で伝える人』
     世の中には2つの日本人しかいない。ロックを歌えと言われて、RCサクセションを歌う日本人と、ブルーハーツを歌う日本人。忌野は反抗を歌い、甲本は革命を歌う。
    そう、カミュかサルトルか、ということ。そう、大村未童はカミュな人なのだ、と思いながら観ました。

  • 満足度★★

    鑑賞日2020/12/17 (木) 15:30

    〜是編〜
    『MIROKU』
    ミニ・モーパッサン版「女の一生」うーん、だから?

    『神風吹く人』
    ちょっと唐突感が凄くて、ついて行けなかった。

    『文豪の人』
     『かつての文学青年、今は冴えない中年の男はリストラ・離婚と、人生の窮地に立たされ、芥川龍之介に救いを求める。』芥川龍之介という点を除けば、要はダメ男が幻想に助けられるといった定番プロット。ここでは、男のだめっぷりと芥川龍之介の弾けっぷり、その対象がカタルシスになると思う。金子辰一郎 奥田龍平お二方は、巧妙に演じてはいるのだけれど、どうも芥川の弾けっぷりが足りない。なので、男が舞台の上で、徹底して驚き、戸惑い、覚醒するという展開が弱い。これは役者の力量云々ではなく、演出側のふっきれなさではないか。小物や装飾を使わない劇団らしいけれど、芥川龍之介は芥川龍之介然としていなければならない、着物、小物、いかにも偏屈な彼の性格と容貌を一層、それに向かわせる装置が必要だ。それが大前提。もったいない作品。

    『エデンの園』
    ある意味、典型的なセリフ劇なのだけれど、入っていけない。今回の他の芝居でも見られたのだけれど、人を背負いながらのセリフ、それも背負う側と背負われる側との対話劇、というのは、肉体的にも物理的にも、演劇という生身の空間では無理があるように思われる。
    だから、何を喋っているかが聞きづらいし、演者の仕草より大変さに目が行ってしまう。

  • 満足度★★★★★

    「色 即 是 空」4編からなる13の物語。様々な演目の中で、日本人が失ってしまった本来の姿、人間の本質が描かれる。演目によっては1回では分かりづらい物もあるが、各回必ずハッとさせられるセリフや場面がある。特に子供の未来の為に何を残すか?という事を強く感じた。演劇がやりづらい環境の中で情熱溢れる魂の舞台。お客さんが少なく贅沢な時間だったが、もっと多くの人に見てもらいたい!

    ネタバレBOX

    どれも面白かったが、敢えて各回で良かった物語。色編「月光の娘」即編「幕末の人」是編「神風吹く人」空編「いっそ、生きたい」
    気になった役者「奥田龍平」
    清志郎の曲は心に沁みる。

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