真夏の夜の夢 公演情報 真夏の夜の夢」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
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  • 満足度★★★★★

    基本はシェイクスピアですが舞台は創業130年の割烹料理屋「ハナキン」とのことで、え?みなさんこの格好で?と思ったらフジのお山を引き寄せた後は皆さん素敵に変身されて、それは美しい舞台でした。白塗りなので途中で誰が何役か分からなくなってしまったのは私の不覚です。とても楽しくて、そのせいか、もしくは芸術劇場の作りが立派なのか地震があったのにも気づきませんでした。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2020/10/24 (土) 19:00

     野田らしい言葉遊びに溢れたシェイクスピアの脚本を、ブルガリアのブルカルーテが演出。楽しい舞台だった。
     92年に野田がシェイクスピアの戯曲を潤色して演出したものが初演だが、80年以降の野田作品は全て観ている私が唯一見逃していたのが本作である。その意味で、演出は違えど期待して観に行ったのだが、それに違わぬ見事な舞台だった。野田の潤色は、物語の骨格は活かしつつも、舞台を日本の料亭と富士の森に移し、パックだけでなくメフィストも登場させ、劇中劇で不思議の国のアリスをも登場させて、3つの物語を巧く溶き混ぜた、祝祭的な楽しい脚本だった。それをブルカルーテは、映像も巧く使い、役者の肉体を通して見事な舞台にしていた。
     軸になる女優2人、鈴木杏は貫禄とも呼べる存在感で、北乃きいの舞台は初めて観たが、鈴木とは違った色をしっかり出していた。今井朋彦と手塚とおるという名優2人のシーンにはゾクゾクした。

  • 満足度★★★★★

    シルヴィウ・プルカレーテ演出というとちょうど3年前同じ東京芸術劇場プレイハウスで行われた「リチャード三世」を思い出す。奇抜な演出でそうすることの意味がさっぱり分からなかった。今回もああいうものなら嫌だなあと思っていたが全くそんなことはなかった。左右に移動する板に乗っての移動とか半透明のスクリーンに映し出されたリアルな映像とかの飛び道具は使われているがそれも含めて極めて分かりやすい。

    野田秀樹潤色とあって「潤色って何?」となるが原作の大まかな枠組みは保持しながらも場所を日本に移し、悪魔メフィストを登場させ、しかも主役級の大活躍をさせる。ここまで崩すとあとはやりたい放題で言葉遊びの洪水である。「妖精に要請する」とかのダジャレ連発も良いが「口に出さずに飲み込んだ言葉はどうなるのか」なんていう話も嬉しい。

    原作が何倍にも膨らんでいて理屈抜きに楽しい。どなたにもお勧め。

  • 満足度★★★★

    異才を組み合わせれば、傑作ができるというものでもないだろう。
    ルーマニアのブルカレーテは、「ルル」を見た時は偉いのがいる、と大いに感心したし、異色の感能性にも触れることができたが、野田とは肌合いも違う。さらにおおもとの原作がシェイクスピアの祝祭劇である。これにドイツ系のファウストや英語圏の「ピーターパン」まで組み込んである。舞台も、野田の場合はかなり手が込んでいても手づくり感がどこまでも残るが。今回は映像処理も大活躍で、言って見れば、ひっちゃかめっちゃかのごった煮「夏の夜の夢」である。野田流にふざければ「夏の世の夢」。夢だからいいじゃないかと言われれば、そうかもしれないが、自然破壊へのプロテストまであるところを見ると、結構まじめに現代批評も意図している。まぁこういうのもありカナ。国際的な才能激突のコロナ憂さ晴らし祝祭劇を期待していた小生はあてが外れた。

  •  定時開演。上演時間は約1時間55分(休憩無)。

     野田作品の持ち味である、小気味よい台詞のやり取り、
    疾走感、躍動感といったものはやや抑制気味にして、
    スケール感を操り舞台空間全体を活用する演出が特徴的。
    ただ、(白塗りも含め)演出者の好みなのか座り芝居が
    多用されており、石畳模様の座席配置とはいえ、
    特に傾斜のほとんどない前方席の方は観づらいシーンが
    多少あるかもしれない。

     知られざる森や妖精たちの衣装がビニール系素材?で
    作られているのもユニーク(SPAC版では確か新聞紙で
    作られていた)。

     今井さん扮する悪魔メフィストの存在感が際立つ。
    発することなく飲み込んだコトバにこそ、その人間の
    本心が隠れている。

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