満足度★★★
「殺人」という行為とその罪深さ
1930年代の話なのに当時は無かった銃器や当世若者言葉が出てくるのは気になるが、テーマについては全面的に肯定ってか、好きなテーマの1つである「憎しみ・恨みの連鎖を断ち切る」系なので評価が甘くなりがち…(笑)
主人公が妹のカタキとして復讐を遂げた(と思った)相手は手を下した前首領を殺した男で、その彼も主人公が自分を殺しに来るのを待っていた、などというのは「殺人」という行為とその罪深さを物語るのに適した設定。
さらに、敵方は「首領を殺した者がその後を継ぐ」のが習わしになっていて、これが「殺しの連鎖」というテーマや幕引きの台詞にうまくつながるんだな。
ただ、もう少しそのテーマを早めに提示して、もっと前面に出しても良かったんじゃないかな?な感あり。
ま、そのじれったさ(?)があるから終わり近くの「16代で終わりにしような」という力強い台詞(これ、イイよなぁ)がより活きるのかもしれないんだが…。
満足度★★★★
いいもの観ました。
ちょっと難しかったですが、
最終的にはパワーで押し切られて泣きました。
これがハマるということなんでしょうかね。
また行きます。
満足度★★★★★
泣いた
HPのトップページupされていたタイトルの意味や演出のポリシーなども拝見してより感動を深めました。
最後のパレンケとナスカの下りとハリマオが自分の過去をナスカに喋るシーンが好きでした♪
下手から見てたのでハリマオの背中を眺める事が多かったのが残念ですが背中で語ると言うのはこういう事なのかなと思いました。
次回も楽しみにしてます☆
満足度★★★★★
選曲いいです
劇中で使われる曲いいですね!!
各場面の雰囲気と合っていて、また曲により場面の雰囲気を作って、感じさせてるのかも。
躍動感感じられました。
満足度★★★★★
私も無口のほうだが
物言わぬ民というのはなんだかわからないが、なぜだが私に通じるものがあるみたいだな。私も役者を志す一人だが、演技のほうはからっきしだ。以前、殺陣指導にうかがった際、私にも出演を求めてきたが、この舞台にあるような情熱を私は出せん。しゃべるとかんでしまうので・・。
物言わぬというわりに、せりふが多かったが、なるほど、それはしゃべらないほかの人を引き立てるためのものだったのだな。しゃべらずに泣くあのシーン、武の一端を見た気がした。しばらくは日本にいるのでまた見に行こうと思う。なかなかの作品だった。
満足度★★★★
感想
個人的な感想として
好きだったところ、良かったところ
・棟熊さんの演技のすべて。すべての演技。すばらしかったです。あなたのファンです。
・童貞卒業のくだり。それに伴う「セックス」という孤高の響き。卒業おめでとうございます。
・「下ネタはコミュニケーションのツールだ」という旨の台詞に大きく頷きました。その通りだと思います。
・「一話一おっぱい」のくだり。「おっぱい」の単位化。すばらしいです。
・9.11以降、重要なテーマになっている「テロの正統性」。復讐される側が悪者でなくては困るというナスカの台詞に胸をうたれ、米国を思い浮かべました。しかし、食うか食われるかの国際政治、タリバンに同情の余地はないのか。単純な善悪2項対立の設定は可能なのか。和解は可能なのか。日本の過去はどうやったら清算されるのか。そんな思いがしみじみ胸に浸透していきました。
よくわからんかったところ、悪かったところ
・主役の存在感が感じられなかった。深いテーマなのに、それを体現できていなかった気がする。主役はone of themであるけれども、only oneでなければならないのでは。
・戦争が終わっていない(よね?)にもかかわらず、なぜ桜田さんが「自分は戦犯だ」と認識できたのかがわからなかった。「戦犯」という言葉があのときの日本人の意識にあったのか。あるのは「自分は人を殺した。」という罪悪感と「命令だった」という正当化の意識だったのでは?戦争に負けてようやっと、リアルな戦犯としての自分を認識するのではないのだろうか。1930年代の日本人の意識は桜田さんのようなものだったのか疑問に残った。
・主題がー、むずかしかったですー><。一言でいうとなにー??
私が思いつく限りでは、テーマは「テロや復讐の正統性」「憎しみの連鎖」「復習される側の姿勢(←悪者としてがやりやすい)」だったのかな。
だとしたらいくつか理解できなかった、設定や台詞の意味がわからなかったところがあって↓
「物言わぬ民」の設定ってどんな意味を持つの?
「太陽を飲み込んで生きよ」ってどういうこと?
日本人(桜田さんと記者)の存在の必要性。
タイトルの意味。(←これわからないのって、いいのかな・・)
首をひねったまま幕が下りてしまいました。「わからんでいい」ともいわれたのですが、わかりたいのが人間なのよ。人間だもの。(実は込み入ったストーリーって超苦手なんです。バニラスカイとかマトリックスとか絶対無理やし・・解釈能力不足です。ごめんなさい。)
その他
・内容の濃い舞台だったと思います。「物言わぬ民」という設定や、最後のナスカの台詞、戦争で人を殺した日本兵。それぞれの設定がそれだけでひとつの話になりそうな重い設定であるにもかかわらず、2時間という時間はあまりに短い。欲を言えば3,4時間に膨らませて、じっくり噛み砕きながら見たかったです。
姉の感想
・「最後、声枯れてたのが残念やった。」とのことでした。
満足度★★★★★
やられました
黙っていると言う事は何かを言うよりも考えているものなんだな。
↑うる覚えだけどこんな台詞がありました。
心打たれました。
期待を裏切らない海賊らしい航演。
次回も絶対観に行きます☆
満足度★★
一瞬の気の緩みが命取り。
設定や脚本はかなり力強く、おもしろいものでした。戦前、1930年代の海外での生きる道、自分の信念を貫く姿勢、熱かったり、クールだったり。ただ、そういう人生や生きる根源をテーマにしてる芝居だから、観客の気持ちを冷ましちゃったら終わり。後半のとても大切な台詞を言っているときに、相手の聞いている俳優さんの視線が一瞬、素で段取り確認のような動きをしちゃったのですわ。ここはしゃべってる人から目を離しちゃダメでしょ、っていうものすごい大事な場面だったから。私はすーっと心が離れました。どうも視線の動かし方が、うっかり客席を見そうになって戻るって感じが何度かあり、気になりました。見ちゃったら見ちゃったでいいじゃん。あわてて逸らすほうが不自然。
満足度★★★★★
キーはペイゲロという名のワイン
南洋に浮かぶ孤島ナンマドールでの出来事。
まず、照明が素晴らしいです。灯かりというのは使い方によっては幻想的でかつ、埃っぽさも出せるんですね。
今回の照明は赤を基調とした、ぼんやりと漂う照明の下、南の孤島の熱気、錆びた赤茶けた鉄の臭い、灼熱の太陽の温度までもが感じられると言う照明の凄さもさることながら、素晴らしかったのはキャスト全員が優秀な実力派だったことでした。
この芝居、観たのが日曜日だったこともあってUPが遅くなってしまいましたが、この作品は他の劇団の方たちに観て貰いたい作品です。
本も、良く練りこまれ、人生の縮図を観ているようでした。
第7回公演という事でしたが、若い劇団には稀にこんな秀作に出会う事もあります。
長くなりそうなので、以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
キラー作でしたね。
海賊ハイジャックの定番とも言える作品形式でした。
でもスタートはゆったりとしていました。
後半はといえば、パワーにかさむパワー。騙されました。
言葉っていうのは、多く語りすぎると聞こえなくなるんですね。
最後のいくつかのシーンてそういうことですかね?
役者の顔が、はちきれる血管が、心を打ってくれました。
ありがとうございます。
満足度★★★★
鳥肌がたちました
舞台を見ていて久々に鳥肌が立ちました。
難解な言い回しや聞き取りづらい台詞なども多々ありましたが、それらが気になる以上に引き込まれました。
「罪の意識」、「贖罪の欲求」というものを「恨みの連鎖を断ち切る」という切り口から描く部分に脚本家の方の意地を観た気がします。
残念な部分としては、役者の方の声が枯れ気味だったところでしょうか。大きな声を出す演技が多いので大変そうですが、頑張って下さい。
ちなみにこの公演以前の作品の映像や脚本は劇場で販売したりしないのでしょうか?
次回も楽しみにさせていただきます。
頑張って下さい。
満足度★★★★★
何なんでしょう?
この感動は。
多少設定やセリフが難しく、すべてを理解することはできなかったのですが、
何かとてもいいものを観た気がします。
荒削りな部分もあった気がするんですが、逆にそれが役者さんの人間味をビシバシ引き立てている気がして、
舞台ならではの体温の伴う感情の伝わり具合というか、言葉以外のいろいろな人間臭いものに、
とにかく感動しました。
多少不快な「意味が分からない」ではなく、
きっと何かあるんだろうなと考えたくなるような心地よい「すべては語らない」感に、
よけいに心を持って行かれました。
今まで観た作品の中で一番理解しきれなかったのに、一番好きでした。
きっとそれでいいんだと思います。