新雪之丞変化 公演情報 新雪之丞変化」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    コメント書いてなかったのが不思議。寺田さんがえらいかっこよかった。

  • 満足度★★★★★

    と言うわけでまだ3月の「観てきた!」
    受付に上る階段が混んでいたのは、登りきったところで非接触型の体温計で検温していたからでした。階段の登り口や受付に消毒液があったので、トイレにもおそらく置いてあっただろうと思われますが、スズナリのトイレは狭いので使いたくないので確認はしていません。座席はほぼ満席でした。平時ならとてもめでたいことですが、このご時世なのでいささか不安になったのは否めません。
    女歌舞伎と言う形態のお芝居は初めて見ましたが、女性なのに男性設定でさらに女性を演じると言うなんとも不思議な世界でした。原作も全然知りませんでしたが、おもしろく見ることができました。岡っ引きの親分の頭はせめて引っ詰めて欲しかったかな。幼い頃の雪之丞を演じた女の子のダンスが素晴らしい。終演後の舞台美術観覧ツアーに参加できたので、宇野さんの美術をまじかに見ることができました。

  • 満足度★★★★

    Pro-Nyxを昨年末に続いて観劇。今回は完全femaleで男役を月代かつら被ってでもやる。異形なはずだが普通に観れてしまった。上京した役者・雪之丞が実は素性を隠して亡き父母の仇を討ちに?と危険が匂えば序盤からもう目が離せない。非情そのものの敵(現奉行)、その娘に一目惚れされ・・。裏事情をかぎ取る鼻持つもう一人のやさぐれ女、そこまでの眼力はないが執念を燃やし続ける岡っ引、敵の娘を雪之丞に引き合わせた商人、またその商敵の何某と、役者に事欠かず。
    情念を煽るBGMはBUCK-TICKだそう(イカ天世代には懐かしいバンド名..)。
    金守珍得意の箱を使った美術では、歌舞伎並みの場面転換(具象を使った省略無しの)がスピーディに行われる。転換中は黒幕が引かれ、その前で芝居や踊りが出し物的に演じられる形だ。ちょうど中入りな時間では、客をいじったりと肩の力の抜けた佐藤梟の喋りがあり、雪之丞の一座が上演する劇中劇のこれも一つとして「やります」、と始めた一人芝居が物凄い。「女のどうしようもなさ」とでも名付けられよう挿話(出典「宇田川心中」)が、この「新雪之丞変化」の劇中人物(女)たちのみならず、これを演じる者(女優)たちの存在を包摂し、主役の女形(=男)の女性性(実際女)といった倒錯をも大づかみに包んでしまう。総員が目一杯演じるエネルギーに打たれる舞台であった。

    ネタバレBOX

    楽日の客席を埋めた観客を見て主宰が思わず言葉を飲んでいた。
    ・・コロナ禍は「病気」以上に「空気」という風評被害、さらには人災の側面が大きくなりそうだ。劇から離れるが、思う事を。
    経済は自己責任、感染も自己責任、ただし感染数増加と政府の落ち度の明白化に繋がることは許さない、という観点でのみ、「保護的な」政策が打たれている。初動の誤りは「誤り」と認めたくなさに正される事なく、説明もなく、つまりは「判断」の材料となる情報も出さず、ただ「大変だ」の空気だけが作られ、緊急事態体制に「違反する者」を非国民として取り締まる空気にやがて発展すれば、矛先は向けられるべき所には向かなくなる。

    政治の私物化の実態の露呈が目前だった安倍も、選挙を控えた小池も、現在それなりの地位にある者全て、「騒ぎが長引くこと」で得る利が大きいという事情がある。そして彼らは利を追求してやまない人たちであり、指弾されればその証拠を平然ともみ消したり改ざんしたり個人情報を理由に黒塗りにしたり他人に罪を押し付ける人たちである事は、もはや周知のはず。
    では、叩けば地位を失うだけの埃、否ごみを抱えているのが我が国のリーダーである事のメリットは何か。「それだけの負い目があるのだから肝心の時には国民のために働いてくれるだろう」ってか。根拠ゼロ。「感染の広がり」の長期化は彼らの瑕疵を看過させるメリットがある以上、終息させようと本心から思うわけがないではないか。「頑張ってる」「何かやってる」「悩んでいる」ポーズだけである。官僚は独自の倫理を捨て官邸の下部機関に成り下がり、「人命は地球より重い」と国家のリーダーが言った時代は遠い過去になった。
    「あなた方にはトップに座る資格がない」と、常識人なら皆思っていることを、そろそろ伝えなければ・・このままでは演劇界と演劇文化が相当なダメージを被るだろう。

    もう一点。再配分の考えを(ケインズすら)否定する新自由主義の本義は「自由」などではなく、富の偏在の体のよい正当化であって、それを言う主語は少なくとも我々ではない(演劇人は皆貧しいとの前提、失礼)。これを進める当人が、逆の立場になって同じ主義を主張する事は、ないだろう・・もしそうなら褒めていい。そしてなぜその主義に固執するのか改めて訊いてみたいものだ。
    ・・で、コロナによる経済的苦境に陥る者の事情を理解せず、彼らのためにまず動こうという発想がないのは、この2、30年で浸透した自己責任、再配分否定の思想のためだとしか思われない。病気による死も重大だが経済的な死に追いやられる者が「長期化」によって生じる事を憂える。金銭的補償が話題には上るが、根拠が薄く、手法もまずい。世帯ごとの給付の考え方(マスクも同様)は、「個人補償」を嫌う彼らがどうにか許せる単位なのだろう。個人には安倍の嫌いな部類の人間が混じるが、世帯ならまだ「家族主義」を復権させたい彼らの名分が立つ・・以上すべて想像だが憶測とは捨て切れまい。
    「自己申告」という方法も手続のハードル。「安倍様お願いします」と頭を下げるなら出してもよい・・という姿勢がうっすら見える。それ以前にそれこそ役所に全世帯が殺到すれば役所崩壊である。封筒が殺到してもそれらを処理して、お金が届くのはいつになるのか。
    そもそも掬い上げるという発想、つまりは思いやりが、安倍にはない・・多分そのあたりが根本の原因なのだろう。政府は、安倍の独りよがりの安い思いつきに振り回されていると見て間違いないのではないか。

    2月後半から米国帰りの日本人の感染者が出ていたが、米国はまだ楽観姿勢だった。3月後半からは東京からの帰省者に感染者が出始めた。米国は1か月先んじて感染拡大に見舞われ、都市封鎖に乗り出したが、日本はこれからという見方が大きい。これら全て、検査に制限をもうけて実態把握を放棄してきた必然とも言える。
    検査制限により無症状感染者や潜伏期間にある者を放置し、実態把握に努めないでいながら、一方で一律の制限を人々に要請し、不便を強い、そうして個人事業主の収入を取り上げている。
    問題は、検査がなされない構造悪もさりながら、そうした背景についての情報が出ないこと。判断の誤りを指摘されるような情報は出さない(厚労省のサイトを覗いても数値に関する情報に不備が多い。これが日本の官僚か・・)。「要請」という形で自己判断に委ねるような手法を取りながら、個々に判断するための有用情報が出てこないのはそのためなんだろう。・・としか合点が行かない。
    ウイルスは自然の脅威であり「天災」であるのは間違いない。従って人間の力が及ばない事もあるだろう。しかもこれを利用する奴らが人災による被害を生み出している。

    こんな時にマトモな神経を保つには何が必要か。今のところ私には演劇以外に考えつかない。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/03/27 (金) 19:00

    座席H列5番

     まずは、もったいない。ザ・スズナリの舞台間口が狭すぎる。やはり、東京芸術劇場シアターウエストの幅はどうしても欲しい。せっかくのレビューパートが、狭苦しくてかなわない。
    全員が、舞台前面に並ぶと、袖にはみ出してしまい、せっかくのゴージャス感がどうしても色あせてしまう。
    登場人物の独唱部分、特に障子にもたれての田上唯などは、むしろ舞台の狭さが、観客との距離を縮めて、その雪之丞への哀切がとてもよく伝わってくるという点で、とてもよいのだけれど。

    傾向は違うものの、同じアングラの系譜を継ぐ女性舞台「月蝕」や「廻天百目」が、最近どうも貧相で粗雑な感じがするのに、こちらは芸達者、歌上手、ダンス自慢が揃い、見得・セリフの切れと緻密な感情描写が、まさに「女歌舞伎」を掲げるだけの艶やか舞台。そして、アングラ王道の弾けっぷり。
    主演の寺田結美は、女性が女形を演じるという転倒に、なんの衒いも感じさせない圧倒の押出し振り。歌舞伎役者として屋号がないのがもったいないほどの、漂う色気と溢れる義侠心。そして、物語に貫かれている仇討の執念は、進行とともに雪之丞の身体に眩いばかりと燃え盛る。
    対峙する小谷佳加演ずる奉行の怪物ぶり、枠を固めるもりちえ、佐野美幸の悪党ぶり、雪之丞の子供時代を演じ舞う河辺珠怜の可憐さ、もはや言うことなし。
    舞台装置の細密、衣装の絢爛、照明の粋、役者一人ひとりの仕草のなんと折り目正しいこと。そして、観客に痺れを催させる太腿の跋扈がたまらない。
    2時間超を感じさせない極上のエンターティメントでした。だから、舞台の狭さが、、、、、もったいない。

  • 満足度★★★★★

    女芝居ですけど、ちょっとドロドロとした感じで爽快感があれば、一段と好みかも?確かに座敷童子もちょっとドロドロしてるかも?
    もりちえさんって、ひげ太夫にも出られていることがわかりました。
    何だかひげが板についていたのはそういう事情?
    次回が楽しみです。

  • 満足度★★★★

    20日午後、下北沢ザ・スズナリで上演されたProject Nyxの『新雪之丞変化』を観てきた。これは、知人の役者・もりちえが出演していた関係からである。
    この作品は原作・三上於菟吉。作・白石征、構成・水嶋カンナ、演出・金守珍、美術。宇野亞喜良によるもので、かつて映画化もされていたらしいのだが、この手の和物の舞台はどちらかというと苦手で敬遠していた方だったので、原作がどんな物か一切予備知識無しでの鑑賞となった。

    ネタバレBOX


    話の筋は意外とあっさりしていて、長崎時代に商人をしていた両親が当時の奉行?の陰謀で心中した恨みを晴らすべく、その息子が女形の花形旅芸人・雪之丞となって江戸に上り、親の敵の元奉行を討ち果たす・・・・はずが、実は心中していた男が当の奉行で、敵と狙っていたのが実は元商人で奉行に成り代わっていた実の父親であったことが判明し、様々ないきさつから結局息子である雪之丞に殺されることになるというどんでん返しが用意されてる仇討ち悲劇のアングラ版。
    以前自分が分類した小劇場系舞台3系列の中でいうなら、大衆演劇的な要素を盛り込んだアングラ劇と言えるだろう。
    役者の演技では、まず雪之丞を演じた寺田結美が秀逸。狙った武士が父親だったことが判明した瞬間の心の衝撃の描写がいまいちではあったが、前編を通して男役として雪之丞を上手く演じていた。ほかにも、役者名で言えば高畑こと美、加藤忍、もりちえ、河辺珠伶の演技も素晴らしかった。出演者全体の演技の水準が高かったので、たの役者達の名前も数え上げたら全員素晴らしい!と言える舞台であった。
    また、宇野の美術と金の演出がこの舞台を盛り上げており、2時間を超える上演時間が短く感じられた。
    女性だけによるアングラ劇。ますますの発展を期待したい。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/03/25 (水) 14:00

    座席1階

    「アングラ女優トーク」と題するアフタートーク付きのマチネを見た。その中で、水嶋カンナともりちえが梁山泊の同期だと知った。梁山泊の舞台に出続け、ニクスを引っ張る水嶋はアングラ女優というイメージだが、桟敷童子で底力を発揮するもりちえはアングラ、という感じはしないなあ(笑)

    さて、そのもりちえと水嶋カンナの化学反応を楽しみに見に行ったスズナリ。新型コロナで劇場はどこもすいているのだが、この日のスズナリはほぼ満員だった。やはり、もりちえの存在感はすごい。結構な悪役で、しかも大店・広海屋という男性の役だが、超早口のせりふの切れもよく、もりちえここにあり、という感じだった。

    「女歌舞伎」と銘打って和ものに取り組むのはニクスでも珍しい。歌舞伎らしい演出もあったが、何よりラストシーンのどんでん返しがやっぱり梁山泊テイスト。今回も大いに期待に応えた。

    「長崎の仇を江戸でうつ」雪之丞役の寺田結美は、一昨年の「星の王子様」にも出演している。今回は大抜擢という感じだが、「日本髪のかつらは重い」(アフタートーク)と言いながら、迫力ある舞台に仕上げて見せた。水嶋は「私は顔でスカウトしました。背が高いのもいい」と語っていたが、これから大きく羽ばたいて次世代アングラを背負う「アングラ女優」になってほしい。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/03/24 (火) 19:00

     歌舞伎や映画で有名な『雪之丞変化』を小劇場に向けて戯曲化されたものを、女優だけで演じる女歌舞伎として上演する試みだが、独自性もある面白い作品になっていた。物語は、両親の仇を討つため芝居一座の女形として江戸に出て来た雪之丞が、仇の娘を籠絡して仇を討とうとするが、最後に…、というもの。基本的なストーリーは変えていないが、Nyxらしいアングラテイストもふんだんに交え、BUCK-TICK楽曲も折り混ぜてのエンターテイメントとして、しっかりした作品になっていた。女優陣も熱演だが、幼い頃の雪之丞を演じる河辺珠伶は、中学校の卒業式の翌日に本作の初日を迎えるという若さで、身体能力の高さを見せる等で驚かされてしまった。

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