イヨネスコ『授業』 公演情報 イヨネスコ『授業』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    名作を丁寧に作っておられる感じで、開場時にも10人近くが待っている状況。比較的若いキャストで充実の内容であり、ちょっと追いかけてみたい気がしました!頑張ってください!

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/01/23 (木)

    23日に15時半開演のBキャストと20時開演のAキャストを続けて観劇。

    長堀版「授業」は2012年の長堀博物館、2016年の楽園王に続き3度目になるが、プロローグ……というか「何が起こるのか」を先見せしたパートが付き、エンディングも長くなった今回は過去2回の「ノーマル版」に対して「ディレクターズカット」的なものか。(なんでもこちらが本来のものらしい)
    そして冒頭とラストが増えた分、「葉が痛い」で始まり「葉が痛い」で終わる「ドグラ・マグラ度」が薄れた感はあるが、これはこれで意義があるような。

    で、本作、不条理劇と言うよりはブラックコメディ……どころか、7~8ならいざ知らず39だの40だのの数字による無理さとか次の生徒を迎えるとそれまでがリセットされる教授とかで「んなワケねーだろ!」になるナンセンスコメディな気がする……(笑)

    また、「私の祖国は……」のロジックは、英語の直接話法と間接話法(You said “I love you”とYou said you love me.)あるいは否定疑問に対する答え方に近い感覚ではないか、と今回初めて気付いた。

    あと、ダブルキャストは「味変」というのは昨年思いついた比喩だが、本作は一部の音楽も異なるのでもはや唐揚げのタルタルソースとおろしポン酢的な、そしてそのどちらも「アリ」なのが美味い……もとい、上手いところ。「1+1が2以上になる」面白さだった。
    (そう言えば音楽も唐揚げのソースも「かける」のが共通(爆))

    ネタバレBOX

    サラリと言っているので聞き流してしまうが、39人分の死体が埋まっている庭ってどないやねん!
    また、1日に40人も殺しているって、1人あたりの所要時間は15分程度?そんなワケあるかーい!
    さらに、生徒を殺してしまって狼狽するが、次の生徒を迎える時は平然としている(そしてその生徒を殺してまた狼狽するであろう)教授って、1日経つと記憶を失う記憶障害の比ではない超重度の記憶障害かい!(笑)
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/01/22 (水) 20:00

     左右ほぼ対称の部屋、授業がそれぞれの部屋で行われる。
    開演と同時に、上手の部屋では長い手錠をした白い衣装の女性がうつぶせで倒れている。
    戸惑う教授、それを諫め落ち着かせながらも、手際よく死体処理の手はずを整える女中マリー。この舞台の主役は、マリーである。そうか、毎回、「授業」を観るたびに不思議に覚えていたマリーの所作。これをどう舞台上に位置付け、演技を構築するかが肝なのだと、今回初めて思った。だから、公演毎に毎回マリーは舞台の違うところにいるのだ。
     でも、こんな展開だったっけ?こんな話だっけ?
     その後、舞台の下手で、生徒と教授の授業が展開されるのだが、、、

    ネタバレBOX

    上演時間も半ばに差しかかると、上手の壁に、作品名と役者の名前が投影され、これから舞台が始まるのだというふうに、上手の部屋で新たな物語が始まる。生徒が訪ねてくる、迎え入れるマリー、教授の授業が始まる。数学から、禁断の言語学へ。生徒は、下手の部屋の生徒同様、歯が痛いと言い始める。
     そう、開演時の上手で死体となっていた生徒が40番目、次に下手で殺される生徒が39番目、その次に上手でどのような経緯で40番目の生徒が殺されたのかを描くといった構成。
     そう、教授はついさっき生徒を殺し、また次に生徒を殺し。彼を悩ませる(教授にとって不服従に思われる)生徒という存在を、ただただ自分の知識を披見させる目的で殺していく。
     なるほど、イヨネスコの「授業」を無限の連鎖として描いたのだな。ただ従順で、かつ愚かでありながら賞揚される生徒の存在は、教授のとめどもない狂気に飲み込まれていくというわけだ。繰り返され継続されていく独善の饗場が描かれる。演出に拍手。
     繭さん、もっともっと激しくエッジを効かせて狂わないと。もっと良い声音が出ると思うのだけれどねえ。少しもたつきが気になる。
  • 満足度★★★★

     16年前に上演したものの再演とのことだが、

    ネタバレBOX


    教授を演じたのが女性ということで、
    男性が教授を演じるバージョンでは、男女の性を抉る演出になることが多いようだが、戦争が進行する世相や階級差などジェンダーに関する部分がより明確に浮き上がる作品になっていた。
     思えば2014年7月1日には、集団的自衛権が閣議決定され、完全に後戻り不可能にな
    ったわけで、ここから先日本は行きつく所まで行ってなお目覚めない、阿保そのものの坂道を地獄まで落ちてゆく。秘密保護法が強行採決され、共謀罪が成立した段階で終わっていた。というか天下分け目の選挙で自民が大勝した時点で終わっていたにゃ。それが、今作の主張であればより面白かったのだが、そこまでの掘り下げはなかった。
  • 満足度★★★★

    不条理劇とは、これといった結末もはっきり示さず、見る観客が考えるというような話を聞いたことがあるが、確かに正しさとかどうなればいい結末なのか?と考えながら拝見していた。役者さんの演技はとても迫力もあり、時おり見せるコミカルで、ダンス?もアクセントになっていたのかなと思う。自分には少し難しかったが、こういうのもあるのかと、新鮮に観劇しました。

  • 価格2,500円

    Aチームを観た。不条理劇とのことだが、劇というより音楽のようである。言葉自体に意味はなく、論理ではなく感覚で捉えるものなのであろう。主役の岩澤繭さんは大変な負荷を負ったと思う

    ネタバレBOX

    不条理劇とは一体何なのか考えさせられた
  • 満足度★★★★

    Aチームを観劇、休憩無し1時間15分、個人授業の先生と生徒との間の確執を描く内容(たぶん)、独特のセリフ回しに好き嫌いが分かれるかも(以下ネタバレにて)。

    ネタバレBOX

    舞台を半分に区切って左右に同じセットを配し、生徒を2名にすることで時系列を変えて提示する演出らしく、初めて「授業」に接する自分にはどこまでが原作のシュールでどこまでが演出のシュールなのか判別不能、この作品を観たことのある人向きか。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    未見の不条理劇…自分にとってこの公演が今後の同作品の基準になる。たぶん、本公演は文章でいう倒置法のような描き方になっているのではないか。つまり結論が先になり、その説明を順々に展開していく。そうすることで難解と思われそうな公演を解り易くする演出的な工夫である。確かにその面は良かったが、逆に不気味に逆転していく立場と言った不条理の醍醐味が弱くなったように思えたのが残念だ。
    (上演時間1時間20分)【Aチーム】

    ネタバレBOX

    舞台は一方向(2段)からの観劇。上手・下手側の中間に白線が引かれ、基本的に左右対称の配置。長テーブルを挟んで椅子2脚。壁には額縁と時計が掛けられている。そして部屋番号のような表示があったが、女中マリー(小林奈保子サン)の台詞から犠牲になった生徒の人数のようだ。
    冒頭は、上手側に生徒1(杉村誠子サン)が手錠をしたまま うつ伏せに倒れているところから始まる。犯人は個人授業を受け持っていた教授(岩澤繭サン)が激怒して刺殺した。

    本来「授業」の登場人物は教授と女子学生、そして女中の3人らしい(正確には解らない)。しかし本公演では生徒1・2と2人登場させ、物語に幅(1人の生徒に算数と言語学の授業をするところを生徒2人の場面に分割)を持たせ不条理を際立たせようと試みているようだ。そして教授は血気盛んな女性教師と設定している。そこに同性同士、年齢的に近い教える側と教わる側の微妙な立場を確立する。

    下手側スペース、生徒2(日野あかりサン)は手錠をしたまま、言語学的な講義を受けている。分かったような分からないような珍妙な台詞が威圧的に述べられ困惑している。生徒は教授の狂騒的な饒舌に辟易し歯痛?を訴え始める。
    次に上手側スペース、生徒1は博士号の試験に合格するため、教授の個人指導を受けている。授業は初歩の算数から始まり、生徒1は教授の出す足し算の問題には正答するが、引き算になるとその概念を理解していない。だんだん教授はイラつき女子学生に対して威圧的になる。教授・生徒「支配・被支配」の立場が際立ち、教授は生徒に対して攻撃的になり、生徒は意気消沈していく。こちらも歯痛を訴える。

    生徒の出来の悪さに逆上した教授は、生徒をナイフで刺し殺す。教授は打ちひしがれた様子だが、女中はもうんざりと言った雰囲気。なぜなら、この日、40人目の犠牲者だからだ。この生徒1がうつ伏せになっていた冒頭シーンへ回帰(実際は別の犠牲者。38人目と40人目)させているかのようだが…。本来の「授業」は教授と生徒の態度というか精神的立場が逆で、それが授業を通じて徐々に支配・被支配へ逆転していく展開、その不条理の構図が観えてくると…。本公演は冒頭から(女)教授の狂騒が描かれ、場景の変化という見せ場が弱かったという印象で勿体なく思う。
    次回公演も楽しみにしております。

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