佐藤辰海演劇祭 公演情報 佐藤辰海演劇祭」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 満足度★★★★★

    日本のラジオ「市役所にて」
    いつもの屋代さんがコントを書く時の、初対面同士が敬語で話すスタイル
    今回はバックグラウンドにとんでもねえ、だけど作品世界には関わりない世界観ぶち込んでたのが面白かった
    まぁあと純粋にやることが汚い笑
    まぁあの最後しか落とし方ないよなと笑
    無駄にディストピアな世界観で不条理な会話と行動
    世界全体が狂っている雰囲気の中で笑いを取る台詞
    スタイルが完成されているだけに最後のアレをどう取るか…
    昔M-1予選では終了効果を利用しようとしたコンビに敢えて効果を出さなかった事もあったなと

    ハダカハレンチ「ゼラニウム先生」
    井本さんと美鳳さんの掛け合いの強さと奥行き感
    対比される進まない時間は、自分の中の時間と他人との時間の違い
    自分の意味の無い時間が誰かの世界を変える
    掌に納まるこの尺に上手く詰め込んだ良い作品
    審査目線だと
    作品全体の筋の通り方よりも、役者の演技が映えるような見せ方だなと感じた(俳優賞を取りに来た感じにも)
    パンチラインが少なかったので作品としての印象は薄く感じた
    その分、転換による場面の変化で見ている側を揺さぶっていた

    EgofiLter「ホノホシ海岸」
    これは長編の一部的な作り
    30分にはあまり合ってないかな。特に弟の動機というか物語が見えなかった
    ストーリーとしての作りは興味深いので色々付け加えられたバージョンを見てみたい作品

    ムシラセ「つやつやのやつ」
    一番好き
    漫才師というある程度みんなが知っている職業なので
    簡単に関係性とか意味合いを把握できるし強烈なキャラをどんどん出せるという30分の作品としての正解を持ってきた感じ
    王道ではあるんだけど変に捻らないほうが気持ちよく見られる

    サムゴー「お別れの挨拶にかえまして」
    ちょっと4人の関係性が掴みにくかった
    30分なのでやっと4兄妹だとわかったところでもう中盤だった
    ただ役者さんのレベルとしては今の所一番強い
    記憶というものを主題に細かく丁寧な演技で作りあげられていた
    イグロさんの効果が抜群

    架空畳「天使も踏むを恐れるエチカ」
    抽象的なタイプの作品
    所々役者の台詞がこもって聞こえづらいところがあり
    こういった作風では言葉が聞こえないと置いてきぼりになってしまう
    演出的な部分は見事で見応えがあった
    30分の賞レース向きではないかな

    劇団YAX直線「斉藤和巳演劇祭」
    ネタの鮮度が古く、弱いのを団体芸でカバー
    敢えてこぼしたり、マニアックすぎることで起きる笑いなど
    この団体を受け入れている客にはたまならく面白いと思う
    ただ振りの段階でオチが読めるパターンが多い
    なんにせよ勢いと一貫性があるのは良いところ

    人間嫌い「タバスコは快楽の味」
    30分では短かったかな、女子高生がいた意味が薄かった
    視覚的な色味とか、ドギツさとかぶっ飛んでるとか
    大きく振れている世界観が短編だと欲しい
    それぞれのキャラはとても良かったし、土橋さんのアニメキャラ的な異質っぷりも良く出来てた

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/12/30 (月) 18:00

    価格3,000円

    今年は(も)黄金のコメディフェスティバルないし、15MinuteMadeもないしで、ショーケース的なものがあんまり見れなかったな、ということで行ってきました。本当はサムゴーギャットモンテイプも見たかったんだけど、gdgdしてたらマチネが見れなくなりました。「人間嫌い」「劇団YAX直線」「日本のラジオ」の回。

    ネタバレBOX

    ・人間嫌い「タバスコは快楽の味」 ★★
    若い女子5人の座組。シェアハウスの悲喜こもごも。
    主人公は「つまらない人生」を送っている。アクティブに暮らしたり、未来に希望を持ったりの他の4人にコンプレックスを抱いている。
    食べ物にタバスコをまるごと1壜振りかけるくらいしか刺激がない……。
    それぞれにパラレルに、ときに交差しながら話す女子たちのセリフが入ってこないなー、と思いつつ、まぁ、そんなに必死に聞かなくていいんや、って思ってホッとし、続くお芝居をなんとなく心地良く眺めていたのに、最後、「他の4人」のうち2人に同時に悲劇が降り掛かったとき、そんな「悲劇」にすら羨望を抱くほど何もない主人公は、タバスコを衝動的に一壜丸呑みし、目覚めるとどうやら病院にいる……。「めっちゃ私の人生、ドラマチックやん」的なセリフの後、暗転して終わり、という。
    他の観客もリアクションがほとんどなかったように感じたし、あまりにもあっさり、ありきたりに終わった(ように感じた)のがちょっと残念だったかなー、と思いました。

    ・劇団YAX直線「斉藤和巳演劇祭」 ★★★★
    この演劇祭は「佐藤辰海演劇祭」で、演目名が「斉藤和巳演劇祭」。全力でフザけてますね。大好きです。
    主宰が「斉藤和巳演劇祭」を前に、まったく用意をしていない。何をすれば良いかも分からない。「過去問」を参考にしよう、ということで、過去2回の優勝作品をやってみよう、という構成。
    去年の優勝作品は、奇妙な民族に巻き込まれて刎頸されてしまう可哀想な少女の物語。的な?奇妙な仮面、奇妙な踊り、織り込まれる野球ネタ。(でも斉藤和巳は出てこなかったような気がする…)
    一昨年の優勝作品は、おかしな群像劇に迷い込んだ2人の青年。
    いずれも「お笑い」的にはすんごく面白くて、笑いを噛み殺しすぎて顎が疲れたんだけど、「これが演劇」って言われるとちょっとなー、という違和感が拭いきれませんでした。

    ・日本のラジオ「市役所にて」 ★★★★☆
    もっと社会が荒んだ近未来の市役所。入り口には問いに答えられないと来た人を食う(であろう)スフィンクスが居て、そこで整理番号をもらって、番号を呼ばれるのを待つ。職員は見当たらないけど、とりあえず灯りがあって、人が何人か居るところにいればいいのかな、みたいな……。
    間欠的に現れては番号で呼び出す職員。整理番号は連続していない。他にも待合場所があるのだろうか、そんな手探りな情報の欠片を集める、待つ人たち。静かな、間を贅沢に使う芝居。想像を超えるギミックも織り込まれていて。
    そして……個人的に「日本のラジオ」で好きになれない、終わりの部分が、演劇祭のルール「30分を過ぎたら『ギジレン』のメンバーが乱入して、お芝居を強制的に終わらせます」を逆用することによって上書きされたのがとても良かったです。
  • 満足度★★★★★

    【劇団YAX直線/EgofiLter/ムシラセの回】観劇

    ネタバレBOX

    劇団YAX直線 『斉藤和巳演劇祭』  とある演劇祭で優勝するために審査員の個性などを研究し傾向と対策を練る話。

    佐藤辰海をもじって斉藤和巳にしたのでしょうが、斉藤和巳にピンと来た若い人が何人いたことかと思いました。

    EgofiLter 『ホノホシ海岸』  亡くなったと思っていた父親になりすまし奄美大島の実家に居座った男と息子たちが対峙するミステリー。

    なるほどねってところはありました。

    ムシラセ 『つやつやのやつ』  若手お笑い芸人の通夜の喫煙所を舞台に、参列者の芸人らと絡み語らうことで売れない漫才師がボケとツッコミを入れ替えて再起を図る決意をする話。

    登場人物が個性的で面白く、いい話で、傾向と対策が行き届きダントツでした。

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