満足度★★★★★
日本のラジオ「市役所にて」
いつもの屋代さんがコントを書く時の、初対面同士が敬語で話すスタイル
今回はバックグラウンドにとんでもねえ、だけど作品世界には関わりない世界観ぶち込んでたのが面白かった
まぁあと純粋にやることが汚い笑
まぁあの最後しか落とし方ないよなと笑
無駄にディストピアな世界観で不条理な会話と行動
世界全体が狂っている雰囲気の中で笑いを取る台詞
スタイルが完成されているだけに最後のアレをどう取るか…
昔M-1予選では終了効果を利用しようとしたコンビに敢えて効果を出さなかった事もあったなと
ハダカハレンチ「ゼラニウム先生」
井本さんと美鳳さんの掛け合いの強さと奥行き感
対比される進まない時間は、自分の中の時間と他人との時間の違い
自分の意味の無い時間が誰かの世界を変える
掌に納まるこの尺に上手く詰め込んだ良い作品
審査目線だと
作品全体の筋の通り方よりも、役者の演技が映えるような見せ方だなと感じた(俳優賞を取りに来た感じにも)
パンチラインが少なかったので作品としての印象は薄く感じた
その分、転換による場面の変化で見ている側を揺さぶっていた
EgofiLter「ホノホシ海岸」
これは長編の一部的な作り
30分にはあまり合ってないかな。特に弟の動機というか物語が見えなかった
ストーリーとしての作りは興味深いので色々付け加えられたバージョンを見てみたい作品
ムシラセ「つやつやのやつ」
一番好き
漫才師というある程度みんなが知っている職業なので
簡単に関係性とか意味合いを把握できるし強烈なキャラをどんどん出せるという30分の作品としての正解を持ってきた感じ
王道ではあるんだけど変に捻らないほうが気持ちよく見られる
サムゴー「お別れの挨拶にかえまして」
ちょっと4人の関係性が掴みにくかった
30分なのでやっと4兄妹だとわかったところでもう中盤だった
ただ役者さんのレベルとしては今の所一番強い
記憶というものを主題に細かく丁寧な演技で作りあげられていた
イグロさんの効果が抜群
架空畳「天使も踏むを恐れるエチカ」
抽象的なタイプの作品
所々役者の台詞がこもって聞こえづらいところがあり
こういった作風では言葉が聞こえないと置いてきぼりになってしまう
演出的な部分は見事で見応えがあった
30分の賞レース向きではないかな
劇団YAX直線「斉藤和巳演劇祭」
ネタの鮮度が古く、弱いのを団体芸でカバー
敢えてこぼしたり、マニアックすぎることで起きる笑いなど
この団体を受け入れている客にはたまならく面白いと思う
ただ振りの段階でオチが読めるパターンが多い
なんにせよ勢いと一貫性があるのは良いところ
人間嫌い「タバスコは快楽の味」
30分では短かったかな、女子高生がいた意味が薄かった
視覚的な色味とか、ドギツさとかぶっ飛んでるとか
大きく振れている世界観が短編だと欲しい
それぞれのキャラはとても良かったし、土橋さんのアニメキャラ的な異質っぷりも良く出来てた