満足度★★★★★
2日にA、3日にB
一つずつの作品の完成度が高く、両日とも時間を忘れて見入ってしまいました。
それっぽくやっているというような妥協をまったく感じない、個々の作品のクオリティに瞠目しました。
満足度★★★★★
満足度は『エリクシールの味わい』限定です♪
『ショート7』の7作品を拝見しましたが、
個人的には、飲尿ミュージカル『エリクシールの味わい』が突出して好み、でした。
ミュージカルの王道たる「美女と野獣」ならぬ、「美女と変態」の物語があまりに切なすぎて…。
満足度★★★★
バラエティ豊富なステージ♪
A、B両方ともに濃密な時間が流れていました。
劇場空間も雰囲気があり、異空間に迷い込んだ感満載です。
特に堀越涼さんの「薮の中」はすごかった!
30分の上演時間がアッという間でした。あの鬼気迫る感じ、圧巻です。
ぎゅーぎゅーの満席で、すごく狭いのでお尻が痛くなりましたが、A、Bプログラム観ると割引なので1日で両方観てしまいました。
ちょっと辛かったけど、行って正解でした♪
20090502*S【Aプログラム】
拝見しました。
個人的には『ソヴァージュばあさん』が特に好きでした。
「古くさくない古典」というコンセプトだと、前衛の様式や、方法論にもってかれがちな演出家も多いけど、良い意味でまったくそんなことなく、かつ満足させてくれた。
原作にはないというエピソードの追加も、演出も、センスが光っている。
堀川炎さんという女優さんは初見でしたが、とても素晴らしかったです。
名刺を置いてきてしまったことを、後悔するほどでした。
満足度★★★★
こんなやり方もあるんだと感動!
BAの順番で7本を見させていただいた。最初は寸劇を寄せ集めてもまともな公演には勝てないのでは?と思っていたが、考え方を改めた。こういう見せ方はありである。ひと味違った芝居の楽しみ方が出来た。小説の短編集と雰囲気が似ている。それぞれの短編が独立していながら、全体として、その短編集の世界があると言えばわかってもらえるだろうか?
驚いたことは、7本それぞれがダルカラの色を持ちながらも、それぞれ全く違うタイプの芝居をあえて選んでいたこと。こんな芝居も出来るんですよとダルカラの実力を見せつけられた気がする。反省すべきことはやはりABの順序で観るべきではなかったか。演出家はそういう風に作っていたのではないかと後から思った。
【B】ショート×ショート×ショート
●息をひそめて
ダルカラにしては珍しい、現代の日本が舞台。男女の思惑の擦れ違いと交差。やっぱり感情的なのは男で、女のほうが現実的だよなー。
「15分しかないの」からあのギミックを省いて口語でやった感じ。あの空気感が好きだった人には合うだろうかと。
●エリクシールの味わい
贅沢な役者で全力の悪ふざけから始まって、しっかり物語として帰結。客の反応の区々さが愉快。飲尿やミュージカルに抵抗のある人は演技だけに集中して観ても良いと思います。完成度とかアプローチの変化をどうこうする演目ではないから、個人的には再演しないで欲しい。ある意味ボーナストラック。
●藪の中
やるべき人がやったな、と。このキャスティングを知った時点でお腹一杯だったのも事実。そして期待を裏切らない。見入るあまり緊張させられた。ABどちらのグループにも一人芝居があるけれど、共通して「何かを殺がれていく感」がある。寿命が縮んだかもしれない。でも悔いはない。
エリクシールとの間の休憩は貴重。しっかり気を休めてから観るべし。
満足度★★★★★
◎
とても面白かったです。
自分は一階の一番前の席で、役者さんの表情がとてもよく見える、ラッキーなポジション。
4本すべてぐぐっと迫るものがありましたが、
特に「ソヴァージュばあさん」が好きです。
Bもみてみたい!
1000円OFFになっちゃうらしいのでできれば足を運びたいと思います。
(ただ、座る場所の構造上、とてもおしりに負担がかかっていたのですが、途中の休憩で救われました。)
本当に面白かったです!
満足度★★★★
Aを観ました。
初めてのDULL-COLORED POPでした。
「アムカと長い鳥」は、下着姿が話題になったいますが、何より清水那保さんの熱演が光ってました。とはいえ私も男なので、ついつい聴覚より視覚に頼ってしまいました。「ソヴァージュばあさん」は堀川炎さんと堀越涼さんの競演がただただうれしい作品。おふたりともステキだ!「Broody Sauce Sandwitch」は座席位置が悪く、あまりハマカワフミエさんの表情が観れませんでした。残念。「15分しかないの」は面白かった。こんなの初めて。是非もう一回観たいと思いました。Bプログラムも是非観たいと思っています。
満足度★★★★★
最高
5月1日、A,B両プログラムを拝見。
いやはや、なんて贅沢な2時間弱×2。
7作品全て見ごたえ十分!
あまりにも個人的なお気に入りは以下。
A『Bloody Sauce Sandwitch』狂った世界とおっぱいにかんぱい☆
A 『アムカと長い鳥』 日常会話と独白の落差とパンチラにかんぱい☆
B『藪の中』は堀越涼さんに惚れた一品。
B『息をひそめて』は佐野功さんを惚れ直した一品。
そしてうわさの飲尿ミュージカル
B『エリクシールの味わい』 は生演奏に歌詞カード付き。
変態なんだが純愛でもあり、純愛なんだがやっぱり変態。
変態がなんだ!人間みんな何がしか変態だ!ばんざーいっ!
…と、勝手に開放されて気分爽快☆
笑いあり狂気あり理不尽あり変態あり(笑)
贅沢な短編小説を読んだ気分で劇場をあとにできました。
ああ、おもしろかったなぁ!
満足度★★★
★2と★4の狭間で。
私は物語がある話が好きです。
特に気に入った物は次の3つ。
・エリクシールの味わい
・ソヴァージュばあさん
・息をひそめて
AとB,どっちか片方を観るとしたらBを推します。
なんてったって、おしっこライブは必見です。
最後のPPPは、これも一つの短編みたいなものでした。
異様な光景が見れるので、もし参加できるなら是非どうぞ。
どうでもいいけど、観客席。よく見たら役者さんがいたりします。
2階の端に岡本あがささんが挙動不審な感じで座っているのを見て、
異様な雰囲気にちょっとなんとも言えない気持ちになりました。
ネタばれで一つずつ簡単に感想かいておきます。
満足度★★★★
知的にバカをやる脚本の、ギリギリ感が魅力
谷賢一さんの作品は豊かな知性と、パンクの精神を感じさせるテキストが大きな魅力だと思います。今公演でも、言葉に対する尋常ならぬこだわりが感じられ、充実の観劇になりました。
DULL-COLORED POPでは、役者さんは決して読みやすいとは言えない長いセリフ(詩情たっぷりの状況説明や、難しい専門用語が散りばめられた感情の吐露など)を、読みこなすことが求められます。作・演出家が当然のように役者に負荷をかけ、役者もそれに全力で応えるという、演劇に対するひたむきさが伝わってくる作品群でした。
ただ、その高くかかげた目標にたどりつけていたかというと、まだもう一歩足りなかったのではないか、というのが全体についての感想です。また、この3年間に上演された短編戯曲7本の中では、やはり最近書かれたものほど面白いことは否めず。時代の流れは早いですね。
あくまでも個別の短編を7つ集めた公演だということで、作品終了ごとに装置変更の休憩が挟まれていたのは潔いと思いました。観客も遠慮なく頭の切り替えができます。
装置を動かす舞台監督さん(?)が黒装束だけど金髪で、とても目立っていました。演出意図なのかしら(笑)。
終演後のトークイベントでは、演劇についてのディープな話が聞けて面白かったです。“キャバクラ”のぐだぐだ感は好みが分かれそう。様式は毎日変化していきそうですね。
Aプロは心の暗部を深くえぐるような題材が多く、休憩があったおかげで気持ちを楽にして拝見できました。Bプロの飲尿ミュージカル「エリクシールの味わい」は出色。バカ笑いしながら考えさせられました。生演奏が素晴らしいです。オススメです。これから予約される方は、A、Bの順番でご覧になるのが良いのでは、と思います。
満足度★★★★★
初日の迎え方
短編7本。しかも、3本、4本と2プログラム。
GW中なので、1日3ステージの日もある。
役者は14人。
と、稽古の様子や、楽屋の様子を想像するだけで、たいへんそうである。
もちろん、そんなことを微塵も感じさせない、クオリティを提出してくるのが、主宰谷のスゴイところ。
アゴラの「KR14」の演出家は82年生まれが基本集まっているわけだが、谷賢一も同年生まれ、その資質と志向の異なり、隔たりに
「後生畏るべし」と。
切実に思う。
演劇は爛熟しているのか、衰退しているのか?
中屋敷、谷のPPTをきいて、思いました。
【A】ショート×ショート×ショート×ショート
AがDULL-COLOREDで、BがPOP。らしい。これまで気にして観に行けないでいた方々には演目的にAが人気なのかも。個人的にAは確認、Bは開拓って印象。
●ソヴァージュばあさん
過去に4回観ていたり。
冒頭の在り方からしてそれ以降はもっと重苦しい雰囲気になるかと予想したけど、そこまでじゃなかった。これまで異国・異文化の空気感があったのと比べると今回は身近。日本の山奥の田舎での風景を当てはめても観られたと思います。グッと来る箇所はいくつもあったし、以前と違うアプローチにニンマリしたりも。が、なんだろう。初日だからか?妙にスルッと流れた気も。役者同士が噛み合っていないという訳でもなく、どうも着地の度に足元が覚束ないというか。個人的には『あの役者のあの武器を封じて登用するなんて贅沢なのか、それとも勿体ないのか』なんて思案も。それを別にしてもこれはきっとまだ行けるだろう、多分。もっとブッチ切りの一演目になるはず。
●Bloody Sauce Sandwitch
ギリンギバージョンよりもカラフル。視覚的にも聴覚的にも感覚的にも。不条理ながらも意味不明でなく、混沌でないスッキリした気持ち悪さが残った。
姉の暴れ度合いは抑え目になっていて、理解し得ない姉妹の温度差を一定値で見せていた。ギリンギバージョンだと姉が勝手に近付いた気になっていたのが、こっちだとずっと一定で近付けない自覚があって根深くなっていた様に見える。単品だと『谷戯曲では際のほうに位置するかも』って思えたけど、「アムカ〜」と観れば実にスタンダード。
●15分しかないの
第一声「ただいま」が15mmの時より強かったのが印象的。これも初日だからか?最初に気の強さを見せておいて最後の虚無感を際立たせるとかそういう意図じゃなかったと思うんだよな。pit北ならではのポジション取りが効いて立体的になっていた。室内感もアップ。空間の使い方としてグッジョブなのはこの演目だったかもしれない。グリーンだと良い部屋に住んでる様に見えたんだよね、広いから。それで自由時間が少なくて持て余してるのもアリだけど、狭いほうが精神的な窮屈さも得られたり。
今更だけど髪型の経緯背景を想像。黒髪ロングだった子が色気付いて茶髪になり、やがては機能性の為にボブに落ち着く。長いと動く時に邪魔だし、入浴後に乾かすには短いほうが楽で時間短縮出来るし、みたいな。
●アムカと長い鳥
「小部屋の中のマリー」を最高傑作と称したのが分かった気が。源流を見た。
写真でしか見た事なくてもっと夢見がちな話かと思ってたけど、むしろ現実的だった。演劇ならではというか、舞台芸術ならではの見せ方。でもきっと活字で読んでも面白いと思う。肉体的よりも精神的な死への接近と到達。「生きる」に相対するのは「生きない」ではなく、「死ぬ」。死んだ様に生きる状態ってのはまだ生きてる。
満足度★★★
Aプログラムを見ました
「ソバージュばあさん」「Bloody Sauce Sandwitch」が
完成度が高かったように思います。
初めて見ましたが劇団のカラーが伝わってきました。
アフタートークも少々歪んでいておもしろかったです。