ショート7 公演情報 DULL-COLORED POP「ショート7」の観てきた!クチコミとコメント

  • 20090502*S【Aプログラム】
    拝見しました。
    個人的には『ソヴァージュばあさん』が特に好きでした。
    「古くさくない古典」というコンセプトだと、前衛の様式や、方法論にもってかれがちな演出家も多いけど、良い意味でまったくそんなことなく、かつ満足させてくれた。
    原作にはないというエピソードの追加も、演出も、センスが光っている。
    堀川炎さんという女優さんは初見でしたが、とても素晴らしかったです。
    名刺を置いてきてしまったことを、後悔するほどでした。

    ネタバレBOX

    『Bloody Sauce Sandwitch』は、感想が難しい。
    女子の自分にとって、堕胎の傷の表現が少し記号的に感じたからか?
    しかし、連なる言葉の美しさと、空間の色彩感覚などの強い美が印象的。
    佐々木なふみ嬢の好演する姉が、観客が不条理ワールドから零れ落ちないように接点になっていて、救われる。

    『15分しかないの』は15minmade版と違う空間演出により、コミュニケーションのもどかしさがさらに際立って、切なさがアップしていたと思いました。 
    シンプルなことだけど、男女の目が合う瞬間が追加されたことが、キチンと効果的なスパイスになったと思う。
    立ち位置ひとつでこんなに変わるんだよな、ということを再認識。

    『アムカと長い鳥』は、椎名林檎を思わせるような異次元感のある清水那保さんがチャーミングで、熱演にも引き込まれたが、このテキストを使って、あえて、ちょっぴりオバサン世代の生活感のある身体の女優でのバージョンも見てみたいという欲望を持った。
    ただ、これができる人は、なかなかいないかもしれないが。

    全ての作品を通して、独特の言葉の感性が心地よかった。

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    2009/05/03 22:43

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