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- 応募作品
【公演中止】錆色の木馬
人生旅行(東京都)
公演に携わっているメンバー:6人
- 【団体紹介】
- 人生旅行。2016年結成。山崎・秋庭・伊藤が主宰する劇団で、現在劇団員は8名です。
年に2回の頻度で、番外公演含め全10公演を上演してきました。
主宰である山崎元晴の戯曲を起点に、本番までの創作工程を重要視した作品作りで、活動を続けてきました。特に視覚的な美術、照明などに関するスタッフワークは、毎公演、力を入れております。
上演作品は作演出家だけの構想に留らず、稽古やスタッフ会議を入念に行い、座組み全体からアイデアを出し合う独創的な現場を目指し活動しています。
そうすることで、より多面的に、層の深い演劇作品になることを志しています。
2016年「冷たい微熱」上演。2017年「ライオンの仔」上演。2017年「汽車からの眺望」上演。2017年「霜月の非常」上演。2018年「冷たい微熱/溺死する女神」再演。2018年「赤い水槽」上演。2018年「目を閉じると醒める夢」上演。2019年「In The Nightfall」上演。
- 【応募公演への意気込み】
- 審査対象作品は『錆色の木馬』です。
SNSを代表とするネットコミュニケーションで繋がるデジタルネイティブ世代。
人々の中には、リアルなコミュニティを避け極端に偏った情報に頼っているため、その危機的状況に気づけずに、自分だけが真意を知っていると勘違いする若者が増えています。
一見個人の自由意志に見えても、情報提供者の思惑によって操作されうるのです。
例えば、有名人が摘発されたことで知られる合成麻薬。
その見た目は、駄菓子屋で売られているラムネと変わりません。
MDMAに至っては、精神安定剤として認められている国もあります。
これを売ることは一部の人にとって救いなのだ、と偏った情報だけを見せられることで、善行と信じて協力する若者も実際にいるのです。
本作では、魅惑的なお菓子に吸い寄せられたあのヘンゼルとグレーテルのように、
童話作家を目指す青年が合成麻薬の転売を行う玩具屋で、今後の人生と向き合っていく物語を紡ぎます。
- 【将来のビジョン】
- 人生旅行が目指すビジョンは、主に2つあります。
1つは、作品をチームディスカッションによって発展させていくことです。
演劇を作りたいという根本には、誰かに話を聞いて欲しいという願望が含まれていると感じています。我々はチームとして結束し、一つの物語を昔話や神話のように発展させ、舞台上に創り上げていくことを理想としています。
何かを物語ること、それを相手に伝えるためには、まず内部から伝え合っていくという稽古場を作ることが大切です。そのためには環境を整える必要があります。
2つ目に、チームで作り上げた物語をより多くの観客に観て貰いたいです。
そしてより多くの観客に物語が伝わっていくこと、これを実現させるために、1つ目のビジョンを成功させ、より多面的な作品を作ることが重要なのです。
この2つのビジョンを成功させるためには、我々がどのようなことを志しているか、よりたくさんの人に発信していくことが必要不可欠と考えています。
我々が反映した現代の物語を観ることで、観客の方がまた誰かに語り継ぐことを願いますし、物語を発信することで得る喜びを多くの人と共有していきたいです。
公演に携わっているメンバー(6)