お茶の間戦争　令和二年度版【全公演中止】

かーんず企画（東京都）

公演に携わっているメンバー：12人

【団体紹介】

２０１１年に、『誰もが楽しめるけど、観てみたら意外と奥深い演劇』を目指して、金井寛によって旗揚げされた劇団です。劇団員は現在５人。演目により、客演を招いての公演をしています。
一見、『毒』がなさそうで、実は『強烈な毒』が隠された、どこにもなかったコメディ作品（自称）を作り続け、今回の公演で１１回目の公演となります。
・死刑を待つ殺人鬼が記憶を失い、みんなに愛されるようになる「生まれ変わった男」2014年
・人間に近づくための学校に通いながら人間になりきれないロボットたちの悲哀を描いた「Ｒは決して爪を噛まない」2017年
・住めなくなった地球を脱出した巨大宇宙船で生涯を終える人々を描いた「２０９９年宇宙の足袋」2019年
など、わくわくする設定の中で、人間の本質に迫るような作品を作って来ました。
『自己満足』の作品を嫌い、観に来てくれた方、全員に「面白かった」と思っていただくため、数ヶ月かけて推敲に推敲を重ねた脚本と、徹底した稽古により、誠実に舞台作りに取り組んでいます。（自称）
演劇賞に応募するのはこれが初めて。ぜひ、客観的な評価をしていただきたいです。
今回は東京公演の他、長野県へのツアー公演を実施します。

【応募公演への意気込み】

今回は、かーんず企画の代表作「お茶の間戦争」の再演を上演します。
７年間続いた戦争によって、人々が普通の生活、つまり「日常」がどんなものか忘れてしまう。
彼らがどうやって「ありきたりで退屈な日常」を取り戻すのか。「ありきたりで退屈な日常」に戻ることが、本当に「生きている実感を得られる戦争状態」よりも幸せなことなのか。
そんなありそうでなかった「日常を取り戻すことの是非」をテーマとして、コメディたっぷりに描く物語です
《初演のときに寄せられた感想の数々》
◎舞台『お茶の間戦争』を観る。中盤から後半にかけて、たたみかける笑いに巻き込まれる。役者陣が魅力的で、その熱がとても心地よかった。
◎最後のシーンは心に残る名シーン。きっと沢庵が出てくるだろうなと思ったんだけど、あのシーンがここで現実になるとは
演出の金井さん、素晴らしいです。またひとり好きな演出家さんが増えました
◎たくさん笑った～！でもやっぱり泣いてしまうのは、舞台に、とてつもない力を感じるから。役者さんが、ひとが、目の前で何かを伝えようとしているというのは、ものすごいことなのだと思う。
◎つまらないと思えるフツーの日常にもドキドキやワクワクはたくさんあるよ、気づかないと損だよ！と教えてくれる作品

日常と非日常を逆転させるという発想から生まれたこの作品は、すべての登場人物が主人公であるような作品でもあり、俳優たちの体を張ったど迫力の演技が見られるはずです。

初演から非常に好評でしたが、今回はその決定版として、『台本を全面的に改訂』し、持てる力を全て発揮した作品にしたいと意気込んでいます。

【将来のビジョン】

年二回の公演ペースを守り、少なくとも今後10年はかーんず企画を続けていきたい。
10年頑張れば、少しは人々に認知され、『人知れず面白い演劇をやっている劇団』として、地味な人気を博すようになりたい。
その一環として、一度、観に来てくれたお客様に、メールや郵送で公演の案内等、徹底したフォローをし、次にまた観に来て頂けるような活動を開始した。
質の良いコメディを届けるためには、質の良い脚本と、徹底した稽古以外ないと考え、脚本作りと稽古に長い時間と集中力を注ぎ込む努力をしている。
この地味な努力以外に、観る人々に感動を与えることなどできないと信じる。