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【公演中止】天幕旅団の遊園地
天幕旅団(東京都)
公演に携わっているメンバー:4人
- 【団体紹介】
- 公演が終われば跡形もなく消え、後にはなにも残らない、
まるでサーカステントのような幻の芝居を目指して活動中。
その作風は、「いまどき、珍しい程ファンタジー」。
名作古典・童話などを、もしかしたらこうだったかもしれない物語へと
生まれ変わらせる本歌取りスタイル。
多面舞台を得意とし、美しく叙情的な台詞と想像力を掻き立てる身体表現で、
切なさとすれ違いと、あとほんの一握りの希望みたいなモノを描き出し、
客席を非現実の絵本のような物語世界へと誘います。
2017年には、新宿のSPACE 雑遊にて丸々1か月のロングランに挑戦。
また、近年では座付き作家:渡辺望のオリジナル脚本以外にも、別役実さんやケラリーノ・サンドロヴィッチさんの台本の上演も行い、巨匠たちのことば、も天幕色に染め上げている。
- 【応募公演への意気込み】
「天幕旅団の遊園地」は再演です。
初演は2017年、新宿のSPACE 雑遊にて上演いたしました。
今はもう廃園になった「ファンタズマゴリア」という架空の遊園地の創業から終焉、そしてその後。
そこを巡る人々の悲喜交々を、1940年から2040年までの100年間に亘ってスケッチします。
役者は、劇団員4人だけ。大掛かりな装置や小道具は使わず、4脚の椅子と4本の傘だけ。これだけで、遊園地が過ごしてきた100年間の全てを舞台上に描き出します。
初演時には、「夢を見ているみたいだった」「本当に遊園地に来ているようだった」と評価を頂きました。
観てきた、にご意見もたくさん書いて頂いています。
https://stage.corich.jp/stage/83038/
タイトルに劇団名を冠しているぐらい、気合いの入った作品です。
シンプルな空間にシンプルな道具立てで、夢のような場面を次々に立体化していく、という、我々の劇団らしさが最も詰まった演目です。舞台でしか出来ないこと、演劇の可能性、を是非体感してください。
- 【将来のビジョン】
- 自前のテントを持って旅をして、全国に私たちの作品を届けたいと思っています。
中島らもさんの「ベイビーさん」という戯曲に、旅するサーカス団が出てきます。
空地を見つけたらテントを張って興行を行い、終わるとその天幕が気球になって、次の興行の地を探して旅に出る、という幻のサーカス団です。
公演が終われば跡形もなく消え、後にはなにも残らない、けれど、公演を見た人には、確かにそこで夢のような時間を過ごした、という思い出だけは残る、という奇跡。そんな奇跡に憧れて、「天幕旅団」という劇団名にしました。
時間とお金をかけて劇場に足を運んでもらうより、もっと気軽に。
我々の方から公演をしに行けるようなスタイル。
東京以外の、小劇場が身近にない地域の人々の下へ。
近所の神社の境内や空き地にテントが建っていて、仕事帰りにふらっとお芝居を見に行けるような、そんな公演を打つことが理想です。
公演に携わっているメンバー(4)