BOMB AI YEAH !

無名劇団（大阪府）

公演に携わっているメンバー：8人

【団体紹介】

2002年旗揚げ。2009年に一時休団後、2014年に再始動。劇団員10名。20代後半の若い女性が大半を占める。
劇団には2つの作風がある。ひとつは、川端康成、太宰治、横光利一、倉田百三、梅崎春生などの近代文学をテーマに現代社会を投影させて翻案する中條岳青作「無名稿シリーズ」、もうひとつは、私的体験をテーマに、人の痛みや心に寄り添う島原夏海作「私戯曲シリーズ」。母娘、男女、師弟、家族など表現方法は異なるが、いずれも「愛」を描く。
1年に2～３回の本公演のほか、中之島春の文化祭などのフェスティバル参加、劇団員創作の短編作品群の自主公演、お寺本堂での上演とシンポジウム、新作戯曲のブラッシュアップのためのリーディング公演など、1年に５～6回の上演機会を持ち、精力的に活動中。
應典院舞台芸術祭2015優秀劇団選出。
平成29年度アイホール次世代応援企画break a leg選出。
創作脚本は、仙台短編戯曲賞、劇作家協会新人戯曲賞などの最終候補に残る。

【応募公演への意気込み】

今、大阪の劇場が次々と無くなり、我々がホーム劇場としていた應典院も、残念ながら春に劇場としての役目を終える。
私は15歳から〝関西小劇場界〟にいるため、この世界への思い入れが深い。そんな自分がどう貢献出来るか、どうやったら次世代を担えるかと考えた結論は、自分が10年先も活発に活動していることに尽きる気がする。何においても「続ける」ことは難しいが、諸先輩方のように、関西を牽引する存在の一つになりたい。
高校生の頃に観た、HEP HALLでの公演。とてもかっこよく、「蒲田行進曲」のセリフさながら「ここまで上がってこい！」と言われた気がし、がむしゃらに演劇をやろうと思っていた矢先に劇団は活動休止。私も一時期演劇から離れたが離れきれずに4年前、ほぼ新メンバーで再復活した。その時、劇団員と「5年後にHEP HALLで公演する」夢を語りあった。座長として何とかこれを叶えようと、ひたすら前に進んできた。激しく転んでも、誰かに恨まれても絶対に歩みを止めない。それが私なりの責任の取り方だった。
休団前が第一章だとしたら、復活後の５年は第二章。そして夢を叶えるこの公演からが第三章。これまで支えてくださった皆様への感謝の持ちと、並々ならぬ覚悟で迎えたい。(代表・島原)
審査対象作品は「side-Bomb」です。

【将来のビジョン】

今年は再始動から6年目になる。小さな自主公演を含め、劇団の公演には必ず観に来てくださるお客様も増えてきた。若手劇団から中堅劇団への移行時期であるという自覚を持ち、まずは作品のクオリティを上げる。
今までの若手劇団員中心の作品作りであったが、昨年11月よりベテラン層の客演を多数招聘し表現の幅を広げた。さらに今作では都心の会場でのコメディに挑戦、買い物ついでの来場者も、1年に何十本のご覧になる観劇ファンも楽しめる「痛快で奥深い」作品作りを目指す。
次に、活動の範囲を広げる。今までは大阪、兵庫、滋賀と関西圏内を拠点に活動をしてきたが、来年より大阪・東京2都市での公演を行う。